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スタジオジブリ新作「君たちはどう生きるか」~異例の宣伝戦略:SNS上での反響分析~


こんにちは、ブレインパッドBrandwatchチームの新谷です。

スタジオジブリの新作、「君たちはどう生きるか」が2023年7月14日に、異例の宣伝戦略を採用し、一切の事前宣伝なしに公開されました。この独自のアプローチがもたらした反響と、映画に対する感想がポジティブとネガティブに二極化する理由を、X(旧Twitter)上のSNS分析を通じて探っていきます。

「Brandwatch」を活用し、反響について下記の観点で詳しく掘り下げていきます。

  • 投稿量が増加したタイミング
  • 映画に関するポジネガの投稿量割合
  • 宣伝なしに対する意見

※本記事は、あくまでも自社ツール「Brandwatch」を用いたソーシャルメディア分析の結果や傾向をまとめたものとなります。ご承知おきください。

 

映画公開前に投稿量が増加したタイミング

映画公開前(5月22日~7月13日)の投稿量推移を見て、増加したタイミングを調査しました。

投稿量推移での口コミの広がりについて

  • 投稿量の推移について映画公開の3日前(7/11)から投稿量が急増し、主にNewsや個人のX(旧twitter)ユーザーのリツイートから口コミが広まりました。

どういった投稿を中心に広がっているかについて

    • ライブドアニュースや東宝映画情報、X(旧twitter)ユーザーからの投稿がリツイートで広まりました。
    • 公開前に発表されたポスターの青い鳥人間や映画タイトルのネタ投稿なども多く拡散されていました。

映画公開後に投稿量が増加したタイミング

映画公開後(7月14日~8月22日)の投稿量推移を見て、増加したタイミングを調査しました。

どういった投稿を中心に広がっているかについて

      • 公開日に米津玄師さんが映画の主題歌「地球儀」を担当した内容の投稿をしたところ、反響が大きく、リツイートが一気に広まりました。
      • 公開日以降、米津玄師さんの個人事務所から発信された主題歌「地球儀」に関する投稿や、個人の映画感想に関する口コミが広がりました。
      • 公開1ヵ月後に映画の場面カットが公開されました。

映画に関する感想は、本当に二極化しているのか

「映画の感想が絶賛か酷評かに二極化した」という記事※1がありましたが、SNS上の声はどのようなものだったのでしょうか。

Brandwatchで確認したところ、今回の分析ではポジティブが86%で、ネガティブは14%という結果でした。※2

ポジティブな投稿では宮崎駿監督の才能に敬意を表し、この映画を高く評価する声も多いです。

「初見は疑問に思うことも多いかもしれないが、それは宮崎駿監督が意図したものであり、映画を通じて感じることの大切さを伝えたいのでは」という意見もありました。しかし、一部の方々からは「世界観が難解だ。説明が難しい」という指摘もあります。

これまでの宮崎駿監督の作品とは異なり、抽象的な世界観であり、そのために解釈が難しく観客の感性に依存する部分が大きいことが二極化した要因として挙げられます。

※1
宮﨑駿『君たちはどう生きるか』の感想が絶賛派と酷評派に二極化した3つの理由【ネタバレなし】 2023.7.22 ダイヤモンドオンライン(https://diamond.jp/articles/-/326522

※2
ポジティブ・ネガティブの定義について
分析者がポジティブ・ネガティブのキーワードを設定し、投稿を分類しています。

“映画宣伝なし”に対する意見

  • ポジティブな意見では、映画の宣伝がほとんどないことが注目されており、これが逆に興味を引くマーケティング戦略かもしれないという意見がありました。予告ポスターから期待を裏切られ、宮崎監督への信頼が映画の成功に寄与していると感じられています。また、声優陣についても楽しみながら観察し、先入観なしで楽しむことができる点が評価されているようです。
  • ネガティブな意見では、「なぜ宣伝を一切しないのか」と疑問を感じていたり、ジブリ好きだとしても小さな子供が映画を怖がることを危惧し、なかなか映画を見れないという意見がありました。

 

いかがでしたか?

「君たちはどう生きるか」は、その魅力やメッセージを感じるかどうかが評価の決め手です。一度観て、自分の心に響くかどうかを確かめることをおすすめします。

「Brandwatch」はAIによるポジネガ分類機能もありますが、自分でキーワードを設定して投稿をポジティブとネガティブに分類することが可能です。

この機能により、一般的なポジティブとネガティブのキーワードではなく、特定の業界やブランドに関連する言葉や表現を考慮することができます。

少しでもご関心をお持ちいただけたようであれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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