VICE

  • コンテンツ制作・配信
  • コンテンツ戦略
  • マーケティング
  • 消費者の動向検知

VICE

事例のポイント

■米国で成功しているTVチャンネル、「VICELAND」を英国でも提供開始するにあたり、文化も傾向も異なるため調査を必要としていた
■Brandwatchを使ってTwitterのデータを利用し、ユーザーがどのようにテレビを見ているのかを調査・把握
■VICE視聴者もミレニアル世代も好むコンテンツがわかり、特定の時間に放送される番組に話題を集めるという戦略を決定することができた

 

VICEのご紹介

VICEは、世界有数の若者向けメディア企業であり、コンテンツ制作スタジオです。
1994年に設立されたVICEは、現在30カ国以上で事業を展開し、デジタル、リニア、モバイル、映画、ソーシャルで視聴者に番組を配信しています。VICEは、デジタルチャンネルの国際的なネットワーク、HBOとの週刊および日刊のニュース番組の提携、テレビおよび長編映画の制作スタジオ、雑誌、レコードレーベル、社内のクリエイティブサービスエージェンシー、そして新たに立ち上げたテレビネットワーク「VICELAND」などの事業を展開しています。

VICELANDについて

VICELANDは、世界的な若者向けブランドであるVICE Mediaが所有・運営する国際的なテレビネットワークです。
アカデミー賞を受賞した脚本家/監督のスパイク・ジョーンズの指揮のもと、2016年2月に米国とカナダでスタートしたこのチャンネルは、その後、2016年から2017年にかけて新たに51の地域で放送を開始する予定であることが確認されています。

現在までに、VICELANDチャンネルは、米国、カナダ、英国、アイルランド、フランス、オーストラリア、ニュージーランド、インドネシアで放送されています。VICELANDのネットワークは、リニアとデジタルの両方のプラットフォームに広がっており、自社で制作した高品質のオリジナル番組に加えて、世界各地で委託制作した番組も制作しています。

VICELANDでは、すべてのものに存在理由があり、強い視点があります。エミー賞にノミネートされたこともあるVICELANDは、音楽、食べ物、ニュース、テクノロジー、性、ファッションなど、国際的な視点から若者向けの文化的に適切なコンテンツを提供することで高い評価を得ています。VICELANDの現在の番組には、「Gaycation with Ellen Page」、「Black Market with Michael K. Williams」、「Fuck That’s Delicious with Action Bronson」、「Woman with Gloria Steinem」、「Eddie Huang’s Huang’s World」などがあります。

VICEが抱えていた課題

VICEとBrandwatch

2016年3月に米国で開始した「VICELAND TV」の成功を受けて、VICEは英国とアイルランドでSkyと提携して「VICELAND TV」チャンネルを開始することを発表しました。
2016年9月のローンチに先立ち、VICEは、ミレニアル世代のコアオーディエンスがどのようにテレビを視聴し、テレビ番組のコンテンツに関わっているのかをより深く理解しようとしていました。

VICEはBrandwatchと協力し、ソーシャルデータを活用して、年初めに米国で開始したチャンネルに対する反応を調査・評価しました。この調査結果は、英国での放送開始に向けたマーケティングプランのトーンやコンテンツに反映され、編集戦略に影響を与える可能性があり、コマーシャルチームが広告主との会話に活用することもできます。

VICEには確立された編集戦略がありますが、新しいテレビチャンネルを立ち上げることは、常に異なった提案になります。現在の視聴者はどのようにテレビに接しているのか?生放送を見るのか、それともVOD(ビデオ・オン・デマンド)を見るのか?VICEのオーディエンスはデュアルスクリーン(複数の画面を表示)の習慣があるのか?どのような番組を見ているのか?これらは、VICEが抱いている質問のほんの一部です。

VICEの主な目的のひとつは、視聴者がテレビを見ているときにオンラインでどのように交流しているかを知ることでした。特定の時間帯に最も反響のある番組はあるのか?VICEは、視聴者の声を聞くことで、スケジューリングに影響を与えるようなデータを得ることができるだろうか?これらの全ての調査結果は、チャンネルの立ち上げ全体に影響を与える可能性がありました。

VICEはTwitterのデータを利用することで、ユーザーがどのようにテレビを見ているのか、まずはライブで見ているのか、それともVODサービスを利用しているのかを把握することができます。VICEにとってTwitterは、テレビと一緒に機能するプラットフォームであるため、最初のデータソースとなりました。VICEは、この調査プロジェクトをTwitterで行うためには、強力なソーシャルインテリジェンスプラットフォームの支援が必要だと考えました。VICEは、この調査のためにBrandwatchに依頼しました。
 

 

 

課題解決のために行った施策

リサーチの方法論

Brandwatchは、ソーシャルデータにアクセスして分析するための非常に強力なプラットフォームを持っているだけでなく、専門のアナリストチームがオーダーメイドのリサーチを行い、洞察に満ちたレポートを提供しています。Brandwatchのリサーチサービスチームは、VICEと協力して、主要な目的を満たす概要を作成しました。このアプローチにより、VICEは最も合理的で実用的なレポートを得ることができました。レポートに必要なデータは以下の通りです。

調査期間
2016年6月1日~5月31日

市場/言語
イギリスとアメリカでの投稿とエンゲージメントを比較。

Brandwatch Audiencesを使用してオーサーパネルを作成し、クエリも作成してセグメント化しました。

  • ミレニアル世代を自認する英国の投稿者(例:「as a millennial I feel…」)、年齢に言及する投稿者(例:「It’s my 19 birthday」)、またはミレニアル世代の個人に共通するライフイベントを記述する投稿者(例:「Studying at university….」)。
  • 分析期間中にVICEのコンテンツや記事を共有した英国と米国のオーサーのリスト。
  • VICELANDとそのプログラムに関わる米国のオーサー 
  • 比較のための一般的な英国のオーサー。

既存のオーディエンスとミレニアル世代のターゲットの会話の類似点や相違点があれば、マーケティングやコンテンツ戦略の策定に役立つ実用的なインサイトとなり、編集されるコンテンツの一部となる可能性があります。

結果

VICE UKの読者のプロファイリング

レポートの結果、VICE UKの読者には以下のような特徴があることがわかりました。

  • 男性で、ミレニアル世代(25-34歳)の上の方の層に属している。
  • 時事問題や、本、美術、テクノロジーなどの文化的な趣味に興味がある。
  • ミレニアル世代に比べて、ソフトウェアやジャーナリズムの分野で働く傾向が強い。
  • 「ミレニアル世代の中でも男性である可能性が高い」というプロフィールは、VICE独自の社内ペルソナと比較しても非常に正確なものだった。

この調査は、私たちの社内のインサイトやトラフィックデータと効果的に正確に一致し、レポートのトーンを決定づけました。

VICELANDの潜在的な視聴者像

レポートの結果、VICELANDの視聴者には以下のような特徴があることがわかりました

  • 男性の比率が高い。
  • クリエイティブな仕事をしている人が多い。
  • VICEのコア読者と比較して、知的と思われる趣味への関心が低く、音楽、スポーツ、健康、フィットネス、ゲームなどのトピックに関心がある。
  • 英国のVICELANDの読者は、米国のVICELANDの読者よりも学生である可能性が高い。

VICEにとって、オーサー・デモグラフィック(一般人口、ミレニアル世代、VICE読者)がどのようにテレビ視聴を選択しているかを理解することは重要でした。
しかし、VICEの読者は、ミレニアル世代や一般人口に比べて、リアリティ番組について語ることが少なく、ドラマ番組について語ることが多いという結果になりました。
これにより、VICEは、特定の時間に放送される特定の番組を中心に話題を集めることに重点を置いた戦略をとることができました。

VICEが確立されたオーディエンスを探索できる主要チャンネルを特定

VICEは、3つの視聴者グループの中で、最も頻繁に議論されているテレビ番組とチャンネルをBrandwatchで特定することができました。
例えば、チャンネル4の「Gogglebox」は、ミレニアル世代とVICE読者の両方において、一般人口よりも高い指数を示しており、これらの視聴者が「VICELAND」の潜在的かつ将来的な視聴者である可能性を示唆しています。
チャンネル別では、VICEの読者はComedy CentralとDaveに最も関心を持っていることが明らかになりました。

この2つのグラフは、3つの視聴者グループで最も話題になったテレビ番組とチャンネルの内訳を示しています。全体の会話数が少ない番組は、それぞれの図でグレーになっています。
全体的に、テレビ番組やチャンネルに対する声の割合は、ミレニアル世代が一般視聴者とVICE読者の中間に位置する傾向にあります。

記憶に残るハッシュタグ

ハッシュタグは、オンラインでの会話を促進する上で、最も重要な要素の一つです。VICEのレポートでは、テレビ番組の会話の中で自然に発生する最大のトピックを特定することができました。
例えば、CBB(Celebrity Big Brother)やMOTD(Match of the Day)のように、短くて覚えやすいハッシュタグをつけることで、会話がまとまり、視聴者同士の交流が促進されることが、3つのグループで明らかになりました。
このレポート以降、VICEは、「King of the Road」や「#KOTR」など、番組に同様のハッシュタグを導入しています。

上記のトピッククラウドは、テレビ番組の会話のリツイートの中で、一般の人々、ミレニアル世代、VICEの読者にとって自然に発生する最大のトピックを反映しています。

Share of Voice

VICELANDは、イギリスでのチャンネル開設前に、アメリカで6ヶ月以上放送していました。
VICEはBrandwatchを使用することで、すでに確立された視聴者から、特に英国内で放送される番組についてユーザーがどのように言及し、議論しているかを知ることができました。
その結果、Ellen Pageが出演する「Gaycation」が最も議論されている番組であることが明らかになり、VICEはこの番組に編集の焦点を当てることができました。

上の図は、VICELANDの番組に関する会話の内訳を、チャンネル開設の前後で示したものです。VICELANDの話題のうち、チャンネルの番組に関する話題が含まれている割合は約57%でした。

人気ホストの活用

アメリカでのVICELANDの会話を分析したところ、番組ホストが膨大な量の投稿に影響を与えていることがわかりました。
また、全体的な量のピークは番組の後に来ることがわかりました。エレン・ペイジ、マイケル・K・ウィリアムズ、アクション・ブロンソンは、重要なインフルエンサーの一人です。

上の図は、最も話題になっている番組ホストに関する会話が、調査期間中にどのようにピークを迎えたかを示しています。

結果と反響

リサーチレポートでは、全体的にVICEの視聴者分析が洞察されています。VICELANDの潜在的な視聴者に対する主な調査結果と全体的なターゲティング戦略の概要は以下の通りです。

  • VICELAND USではホストのTwitterが会話の重要な原動力となっていたため、Twitterを活用し、ホストとコラボレーションを行う。
  • VICELANDの潜在的な視聴者がより関心を持つ分野は、音楽、スポーツ、ゲーム、フィットネス。
  • 英国のVICE読者を、米国での発売時よりもさらにターゲットにして、高い関心を持つオーディエンスのより高い割合を獲得する。このチャンネルのコンテンツを、より知的で文化的な番組に限定することで、VICEのコアな視聴者を遠ざけないようにする。軽快な番組のコンテンツを共有する場合は、「guilty pleasure (やめられない楽しみ)」などのフレーズを使用することを検討する
  • アメリカよりもイギリスの方が潜在的な視聴者が多いので、あまり知的ではない、シリアスな番組については、ツイッターでVICEに興味のある学生をターゲットにすることを検討する。

ソーシャルリスニングは伝統的にVICEのマーケティング部門で使用されてきましたが、今回のレポートで得られた知見はVICEとVICELANDの編集チームと上級管理職の間で共有されました。
これは、ソーシャルデータがいかに関連性を持ち、促進され、組織全体で共有される価値があるかを示しています。

まとめ

■Brandwatchで一般大衆・ミレニアル世代・VICE視聴者の3グループを分析し、好まれるコンテンツが何かがわかった

■番組ホストのTwitterが重要な原動力となっていたことがわかり、人気ホストとコラボレーションすることを決定した

■英国のターゲットがより高い関心を持つチャンネルが何かを分析し、より知的で文化的な番組に限定することでVICEのコアな視聴者も囲い込むようにした
 
 

 

 

ROYAL CANIN

  • 製造業
  • 卸売・小売・流通業
  • マーケティング
  • 消費者の動向検知

ROYAL CANIN

事例のポイント

■Royal Caninのマーケティングチームは、飼い主はペットの品種それぞれに合う栄養と健康を意識して商品を購入していると想定していた
■品種によって購入するフードを変えている、という仮説が正しいかを調査して解明する必要があると感じていた
■Brandwatchを使って投稿を分析したところ、購入決定に関する仮説は再考する必要があるとわかった

 

ROYAL CANINのご紹介

Royal Canin(ロイヤルカナン)はフランス南部・エマルグに本社があり、世界中でドッグフードとキャットフードを製造し販売しています。また、犬や猫の品種や症状に対する栄養素に関する研究も行っています。
1968年にフランスの獣医師ジャン・カタリーによって創業されました。犬用の食品「イエロースープ」を誕生させ、これがロイヤルカナンの始まりとされています。2001年にマースが本社を買収し、現在はマースの完全子会社となっています。

ROYAL CANINが抱えていた課題

目的

Royal Caninのマーケティングおよび広告戦略は、飼い主はペットの品種に合う栄養と健康を意識し購入していると想定していました。 Royal Caninのデジタル推進部は、この購入決定に関する仮説について調査し解明する必要があると感じていました。
 

 

 

課題解決のために行った施策

解決策

まず、犬/猫の固有品種に対しての栄養と健康についての投稿を分析しました。
※Royal CaninとBrandwatchの契約には、四半期ごとのSpotlightレポートが含まれています。

結果

固有品種に対する栄養についての投稿が4%しかなかったことから、ペットの飼い主が固有品種の必要栄養素に基づいて購入決定を下すという仮説は再度考える必要がありそうです。
また、この分析では消費者は、固有品種の必要栄養素に特化した商品だけではなく、より安価な普通の製品を試したいと考えていることもわかりました。この結果は、Royal Caninは認識していなかったため、非常に実用的なデータでした。
これらの分析結果や他の分析結果から、Royal Caninは顧客に寄り添ったマーケティングおよび広告を打ち出すことを可能にしました。

 

まとめ

■Brandwatchを活用することで、デジタル推進部が立てていた仮説と飼い主が求めているものが違うことがわかった

■固有品種に必要な栄養についての投稿は4%と少なく、それよりもより安価な製品を試したいという新しいニーズを発見することができた

■Royal Caninが認識していなかったニーズを発掘できたことで、顧客に寄り添ったマーケティングを展開することができた
 
 

 

 

Wargaming

  • 情報通信業
  • 消費者の動向検知

Wargaming

事例のポイント

■掲示板やソーシャルメディアなどのゲームに関する投稿を1つずつ確認しており、全体像や投稿の傾向まで把握できていなかった
■Brandwatchを使いコミュニティの投稿を分析したところ、否定的な会話が多いことが明らかになった
■北米でのアップデート後に発生したトピックを解析。問題を特定し、ヨーロッパでのアップデートに反映することができた

 

Wargamingのご紹介

1998年にベラルーシのミンスクで創業したオンラインゲーム会社です。現在はキプロスのニコシアを本社とし、16のオフィスと開発センターを所有しています。
「Wargaming」という社名は戦争ボードゲームが由来で、「歴史を忘れないでほしい」という思いが込められています。eスポーツに力を入れており、ミリタリー系の多人数参加型オンラインゲーム (MORPG) を中心にリリースしています。

Wargamingが抱えていた課題

目的

Wargamingは、掲示板やソーシャルメディアのゲームコミュニティからの会話を1投稿ずつ確認していましたが、全体像を把握したり、発生した会話の動向をくみ取ることができませんでした。
 

 

 

課題解決のために行った施策

解決策

現在、Brandwatchを使用してコミュニティの膨大な会話を分析し、傾向やトピックをより迅速に認識しています。
Brandwatchを使用して、北米でリリースしたゲームアップデートに対するコミュニティの反応を分析しました。フォーラムで多くの否定的な会話が行われていることはすぐに明らかになり、問題と影響を理解するためにさらに分析しました。

結果

Wargamingは、北米での更新後に発生したトピックと問題領域を特定し、このデータを使用してヨーロッパでの更新の準備と計画を立てることができました。彼らは、ゲーマーの会話から潜在的な問題/質問/トピックをコミュニティマネージャーに伝えることができました。さらに、このデータにより、彼らは製品チームにフィードバックすることができました。現在も、社内にフィードバックが共有され、ゲームを革新しています。

まとめ

■Brandwatchを活用することで、ゲームのアップデートに対する反応が否定的であることにすぐ気がつき手を打つことができた

■膨大な量の投稿をBrandwatchで迅速に分析。1投稿ずつ見ていた時には気が付かなかった問題を特定して次のアップデートへ活かすことができた

■ゲーマーの評判を分析することで潜在的な問題や質問を社内で共有することができ、その内容はゲームの質をあげるために今も役立てられている
 
 

 

 

Jack in the Box, Inc.

  • 飲食・宿泊業
  • キャンペーン分析
  • 消費者の動向検知

Jack in the Box, Inc.

事例のポイント

■競合との競争力強化のため、ソーシャル分析を利用しインフルエンサーマーケティングを最大限に活用した
■SNSキャンペーン測定を行い、キャンペーンのどの活動や行動が共感を生み、再考のパフォーマンスを発揮しているかを分析
■Brandwatch Analyticsを使用してデータを分析、影響力を持つインフルエンサーを特定

 

Jack in the Box, Inc.のご紹介

ジャック・イン・ザ・ボックス社は、アメリカで最大のハンバーガーチェーンの1つであるジャック・イン・ボックス®レストランを運営およびフランチャイズするレストラン会社です。
1951年創業、本社はカリフォルニア州サンディエゴにあります。西海岸を中心とした21州と、グアムで合わせて2,200店舗以上のジャック・イン・ザ・ボックスレストランを誇っています。
さらに、同社は完全所有子会社を通じて、47の州、コロンビア特別区、カナダで690以上のレストランを擁するファストカジュアルダイニングのリーダーであるQdoba MexicanEats®を運営およびフランチャイズ化しています。

Jack in the Box, Inc.社が抱えていた課題

目的

ジャック・イン・ザ・ボックスの中心には常に革新と先駆的な姿勢がありました。レストランチェーンとして1951年にオープンして以来、業界初のことを多く成し遂げてきました。
ジャック・イン・ザ・ボックスは、ドライブスルーダイニングのコンセプトを開発および拡大した最初の主要なハンバーガーチェーンでした。 1969年に初めての朝食サンドイッチを発売し、1997年に注文確認表示にビデオグラフィックスを統合した最初のクイックサーブレストラン(QSR)チェーンでした。

QSR市場は競争力があります。ジャック・イン・ザ・ボックスは、マクドナルド、タコベル、バーガーキングなど、世界で最も強力なブランドと競合しています。
これらの大規模組織で競争力を獲得するために、ジャック・イン・ザ・ボックスは、ソーシャル分析を利用して、ブランドがインフルエンサーマーケティングですでに行っていた作業を最大限に活用できるようにしました。

インフルエンサーマーケティングは、流行のフレーズ以上のものです。インフルエンサーとの関係を特定して構築することにより、企業はリーチを活用して、はるかに有意義なメッセージングをブロードキャストすることができ、独自のチャネルを通じて生成できるよりもはるかに大きな影響を与えることができます。
ジャック・イン・ザ・ボックスはすでにいくつかの重要なインフルエンサーを特定し、関与していましたが、ソーシャル分析が他のインフルエンサーも特定し、ビジネスに新しい機会を提示するのに役立つことも知っていました。

インフルエンサーマーケティングとは?またその機能とは?

インフルエンサーマーケティングは非常に単純な概念です。個人の影響力を利用して、認知度を高め、新しいオーディエンスにリーチし、メッセージを拡大し、製品の売上を増やします。
広く言えば、これには有名人の推薦やスポーツのスポンサーシップが含まれる場合があります。従来のメディアを介してオフラインで行われるキャンペーンも同様です。
ソーシャルアナリティクスは、必ずしも有名人として確立されているわけではありませんが、オンラインスペースで他の人と多くの影響力を持っているインフルエンサーを見つけるのに役立つコンポーネントです。

コンテンツマーケティングの成長に伴い、インフルエンサーが特定の製品またはサービスを明示的に承認するのではなく、インフルエンサーがブランドのコンテンツの一部を宣伝している場合、より微妙で直接的でない戦術が採用される可能性があります。
具体的な目標は、参照されたトラフィック、バックリンク、見込み顧客の発掘、直接販売、または大衆への認知です。インフルエンサーがどの程度正確に調達され、関与するかは、目的によって異なります。また、測定フレームワークもキャンペーンの目標に一致する必要があります。

ジャック・イン・ザ・ボックスの目的は、現在ブランドに関与していない新しいインフルエンサーを特定することでした。また、ファーストフードファンの幅広い関心を理解し、顧客をより深く理解したいと考えていました。
また、キャンペーンの測定に関心があり、キャンペーンの周りのどのような活動や行動が顧客と共感し、最高のパフォーマンスを発揮しているかを理解しました。

方法論とデータセット

インフルエンサーについて考え始め、本当は誰を探したいのかを考えるとき、検索を開始する最良の方法の1つはキーワードクエリを使用することです。つまり、ターゲットにしようとしている語句の中で最も一般的に使用されている語句を特定します。
ジャック・イン・ザ・ボックスにとって、これは自社のブランドと主要な競合他社を意味しました。
多くの場合、クエリはブランドの実際の製品に焦点を当てますが、特定のカテゴリまたはトピックをより広く検索することも価値があります。

Brandwatchのエンタープライズレベルのソーシャルメディア分析により、Jack in the Boxはこのような鋭いクエリを作成できました。つまり、ブランドはブランド名だけでなく、特定のメニューアイテムや一般的なファーストフードについても影響力の高い個人インフルエンサーを見つけることができました。
Brandwatch Analytics内のダッシュボードは、チームが関連データを管理および表示するのに役立つ分類および視覚化ツールを提供しました。
 

 

 

課題解決のために行った施策

ハッシュタグ分析

以下のグラフは、2月にジャックインザボックスの会話で使用された主要なハッシュタグを表しています。
これらの暫定的な結果は、#DeclarationOfDeliciousが、スーパーボウル開催のタイミングに合わせたプッシュのおかげで、視聴者の間で最も人気のあるハッシュタグの選択肢であることを示していました。

 

ハッシュタグとの関わりは大部分が消極的で、作者からの会話の多くはジャック・イン・ザ・ボックスのプロモーションの発表を共有していました。
#declarationofdeliciousを取り上げた言及の約90%がリツイートでした。いくつかのオーガニックな投稿(非リツイート)は、地元のメディアのパーソナリティ、特に地元のラジオからのものでした。

ジャック・イン・ザ・ボックスのダブルジャックチーズバーガーは、#DeclarationOfDelicious !!ありがとう@jackbox

ハッシュタグ#butteryjackと#adは、YouTuber @MirandaSingsからの非常にリツイートされた投稿で使用され、2月13日にピークを押し上げました。

私は#ButteryJackを食べました。私にとって大好きなハンバーガーです。@JackBox ありがとう。この#adを見てみて。

YouTubeセンセーションによって投稿された動画は、別のYouTuberとミランダの夫であるジョシュアデイビッドエヴァンスによってリツイートされ、さらに受動的なエンゲージメントを推進しました。

最近、@ MirandaSingsは@JackBoxで#ButteryJack に恋しています。だから僕のことは眼中にないの? #ad

Miranda Singsなどのオンラインパーソナリティが使用するハッシュタグ#adは、ジャックインザボックスのリツイート主導の会話を促進するのに役立ちました。これらのパーソナリティからの継続的な推奨により、ジャック・イン・ザ・ボックスの将来のブランド認知度を高めることができます。

Authorの分析

これはおそらく、オンラインインフルエンサーに関するメインストリームディスカッションで最もよく言われる虚栄心の指標、つまりTwitterフォロワーの数です。プラットフォームのパブリックな性質は、理論的には、誰でもどこからでもフォロワーを引き付けることができることを意味します。
ただし、フォロワーを獲得し、プロフィールをさらに広めるには、フォロワーを獲得して報酬を受け取る必要があります。
したがって、Twitterフォロワーの実質的な基盤は、個人にとって貴重な資産であり、プラットフォームへの影響を判断する最初の基本的な方法です。

下のグラフは、2月に行われたジャック・イン・ザ・ボックスの会話における主要な著者を表しています。
作者は、ツイートとリツイートの両方を考慮して、投稿全体でソートされています。以下の各著者は高いリツイートとツイートの比率を維持しており、ジャック・イン・ザ・ボックスに関する会話との受動的な関与が多いことを示唆しています。

「インフルエンサーマーケティングでは、インフルエンサーと支持者の違いを識別することが重要です。支持者はブランドに多くのことを関わっているかもしれませんが、影響力はありません。複数のコミュニティをつなぐインフルエンサーを見つけるために、さまざまなコミュニティ内での人のつながりを確認することです」
DR JILLIAN NEY、CEO、ディスラプティブインサイト

感情分析

感情分析は、オンラインメンションの特定のトピックについて人が表明した態度、意見、感情を決定するために使用されるプロセスです。
感情分析は、これらの投稿をポジティブ、ネガティブ、またはニュートラルな投稿に分類して、ブランドの背後にある全体的な顧客の感情を測定できるようにすることを目的としています。
ジャック・イン・ザ・ボックスは、Brandwatch Analyticsダッシュボード内の感情分析を使用して、2016年2月と3月の月に対するブランドへの反応を理解しました。

Twitterのハンドル@jackboxは、両方の月にエンゲージメントを呼び込みました。 2月末に続いたジャック・イン・ザ・ボックスの会話の盛り上がりを主導したスーパーボウル関連のプロモーションが主な原因で、2月はより多くの肯定的な言及がありました。
YouTubeは2月と3月の両方で、一貫した肯定的なブランドインタラクションを生み出しました。これらのデータをさらに詳しく調べたところ、有機的な影響力を持つ人物が特定されました。 @sheaserranoは、ジャック・イン・ザ・ボックスの積極的なブランドインタラクションを生み出したインフルエンサーでした。

人口統計分析

Brandwatch Analyticsの人口統計分析により、オンラインでの会話の背後にいる人々について詳しく知ることができます。
それはあなたのTwitterのオーディエンスとブランドについて話している個人についての人口統計学的データ、ならびにそのデータを分析するための多くのダッシュボードとツールを提供します。
この新機能を使用すると、クエリ(検索)結果内のツイートを、グループとしても個別にも、次のものを含めて分析できます。

  • アカウントの種類(組織または個人のいずれか)
  • 性別
  • 興味
  • 専門職
  • ロケーション

Demographic Insightsを使用して、ジャック・イン・ザ・ボックスは、2月と3月の両方で「スポーツ」がジャック・イン・ザ・ボックスの聴衆の間で主要な関心事であることを確認しました。 3月にレイカーズの公式バスケットボールチームのTwitterが@Lakersがジャックインザボックスについてツイートしており、スポーツ関連の影響力だけが原因のすべてではありませんが、これらのつぶやきはスポーツファンに共感を呼び投稿の増加を後押ししました。

スーパーボウルキャンペーンに対するオンラインの反応により、2月はアメフトファンでもある消費者がブランドの会話を促しました。スーパーボウルのコマーシャル#declarationofdeliciousに関連付けられた公式のJack in the Boxハッシュタグは、これらのアメフトファンのツイートに含まれていました。

結果と反応

この調査は、ジャックインザボックス内のマーケティングコミュニケーションチームが新しいインフルエンサーを特定し、オーディエンスと共感する興味関心分野を発掘するのに役立ちました。
分析は、そのキャンペーンが人々にどのように影響するか、そして人々の反応のインサイトを提供しました。
この分析は、QSR市場の主要な競合他社と比較して、プレゼンスがはるかに小さいことも強化しました。したがって、ジャック・イン・ザ・ボックスは、この分野でどう成長していくかを学ぶ必要に気づきました。

ジャック・イン・ザ・ボックスには、ブランドのアドボカシーを推進するための説得力のある関連性のある会話を作成するという全体的なオンライン目標があります。 Brandwatch Analyticsで収集されたインサイトと分析により、組織はビジネスがその目標と将来への大胆な目標を達成するのに役立つ重要な情報を利用できます。

まとめ

■Brandwatchを活用し、ハッシュタグを分析することで今まで接点がなかったインフルエンサーを発見することができた

■スーパーボウル開催のタイミングに合わせたキャンペーンと、CMに関連付けたハッシュタグによりスポーツファンの共感とリツイートが増加した

■インフルエンサーの定義を改めて見つめ直す機会になった。フォロワーの数だけで判断せず、影響力がある人物を見つけることができた
 
 

 

 

Argos(Argos Ltd )

  • 卸売・小売・流通業
  • マーケティング
  • 消費者の動向検知

Argos(Argos Ltd )

事例のポイント

■定量分析はしていたが、ソーシャルデータを使った定性分析については積極的に活用していなかった
■バレンタインデー前後の投稿を分析したところ、「自分へのご褒美」需要があることがBrandwatchによって発掘
■ギフトページへ「自分へのご褒美」カテゴリを新設したところ売上が増加し、ROIを達成

 

Argosのご紹介

Argos Ltd は1972年11月に設立されたカタログ小売業者です。ギリシャの都市Argosにちなんで名付けられました。
イギリス国内で最大の店舗型リテイラーの1つで、イギリスやアイルランドを中心に店舗とオンラインでカタログ販売をしています。 中国にもフランチャイズしています。
取り扱う製品も、電化製品、子供用品、美容用品、ジュエリー、スポーツ用品、家具と多種類に渡り販売しています。

Argosが抱えていた課題

キャンペーンを実施した背景

Argosは定量的分析方法は確立していましたが、新しいデータソースの定性分析についてはまだ積極的に活用していませんでした。
しかし、ArgosのInsightsチームではBrandwatchアカウントを所有しており、ツールを監視として利用するだけでなくソーシャル分析の暫定的な活用を行っていました。
BrandwatchのCSMと定期的なミーティングを設けていましたが、分析データ利用したアクション実行が出来ずに悩んでいました。
 

 

 

課題解決のために行った施策

バレンタインデーのランディングページ最適化

Brandwatchを活用し、新しいアプローチを組み込んだプロジェクトを開始しました。
バレンタインデーの前後に小売業に関連した投稿を分析したところ、シングルの方が「自分へのご褒美」としてイベントをお祝いしたいと投稿していることがわかりました。

このことから、Argosは「自分を祝う日としてのバレンタインデー需要」を認識し、アクションをとることにしました。 バレンタインデーのサイトページに‘treat yourself’(自分へのご褒美) のカテゴリーを追加したのです。

プロジェクト実施結果

追加から数日以内に6番目にクリックされるページになり、 £2500 の売り上げになりました。
Argosのチームは、このプロジェクトによりソーシャルリスニングを用いた初めてのROIを達成することが出来ました。

まとめ

■Brandwatchを活用することにより、バレンタインデーにおける「自分へのご褒美需要」を発見できた

■ランディングページを改修し、導線を作ることで新たな顧客層の売上を作ることができた

■ソーシャルリスニングを用いて分析からアクション、効果検証を行うことでROIを達成することができた
 
 

 

 

Betfred

  • サービス業
  • ブランド調査
  • マーケティング
  • 消費者の動向検知

Betfred

事例のポイント

■ブランディング向上のためSNSキャンペーンに多額の投資をしているが、費用対効果を測定できていないという課題があった。
■ユーザーの不満が「ブッキング(賭け)をしたいのに商品がない」ことだったため、ハッシュタグをつけてツイートすることでブッキングできるキャンペーンを実施
リアルとデジタルを結び付けた画期的なキャンペーンのソーシャルメディア上の反応を的確に把握するためのBrandwatchの活用事例

 

Betfredのご紹介

Betfredは1967に設立されたイギリスに拠点を置くブックメーカーです。 2004年の売上高は35億ポンドを超え、2003年の5億5000万ポンドから増加しました。競馬、ラグビーリーグ、ビリヤード等を支援しています。 Betfredでは幅広いジャンルでブッキングをすることができますが、主に、競馬、サッカー、ロト、その他スポーツにブッキング出来ます。

※ブックメーカーとは?
英国では既に文化となっており、上場企業も多数あります。
ブックメーカーでは世界中のテニスやサッカー、バスケットボールなどのスポーツ、政治、経済を始めとした多くの人が関心を持つ話題だけでなく、イギリス王室に次に誕生するのは男の子か女の子か、名前は何になるのかといったことまで対象に賭けを行っています。参加者は自分が興味のあるトピックを選んで投票するだけ、予想した結果が当たっていれば勝ちで賞金を手にすることができます。

Betfredが抱えていた課題

キャンペーンを実施した背景

Betfredは、数あるブランドの中でもユーザーに愛されるブランドを目指しています。
より観客に愛されるよう、今シーズンでは特に「企業価値や便利性が際立つブランド」として認識されるようにキャンペーンを実施しました。
多額の投資を行いキャンペーンを実施したので、その達成度を測定し費用対効果を可視化する必要がありました。

Brandwatchを活用した理由

Betfredはプレミアリーグシーズンに向けて、広告、ラジオ、印刷物、テレビ、ソーシャルなどの広告に多額の投資を行いました。8月と9月にかけて40,000ポンドがソーシャルメディア広告に投資されました。
ユーザーが一番不便に思っていることは、ブッキングをしたくてもその商品の選択肢が無い事です。そこで投資の大部分を使って、#PICKYOURPUNT というキャンペーンを実施しました。

このキャンペーンでは、新規・既存両方のユーザーを対象としました。
利用者は、予想している試合結果の内容とその希望価格を記載してTwitterの@Betfred宛てに#PickYourPunt のハッシュタグをつけてツイートします。 その後、そのブッキング上には、利用者がツイートした結果とその確率が記載された選択項目が追加されます。
そのため、利用者は自身が思い描く結果にブッキングすることが出来るのです。

しかしながら、William Hill & Sky Bet等の主要なブランドも同じキャンペーンを実施していました。そのため、第三者のサポートが必要でした。Betfredはこのキャンペーンの効果を向上するためにインフルエンサー発掘をBrandwatchで分析しました。
 

 

 

課題解決のために行った施策

投稿数の競合比較

Brandwatchを利用してキャンペーンに対する投稿数の競合比較を実施しました。
投稿数だけではなく、投稿内容、チャネル毎の分析、リーチ数、シェア数、いいね数、最も影響のある投稿等も確認しました。結果がこちらのグラフです。
紫色のラインがBetfredのキャンペーン#を含む投稿です。競合ブランドと比較すると投稿量が少ないことがわかります。このことから、現時点では多額を投資したキャンペーンは成功していないことがわかりました。

インフルエンサー発掘

Betfredは、Brandwatchを用いてキャンペーン効果測定を行いました。分析結果より、増進させるにはチャネル毎で影響力の高いユーザーの拡散力が必要なことがわかり、分析後からキャンペーン終了までインフルエンサー分析も併せて実施しました。

キャンペーン実施チームのBrandwatch活用

Betfredは、ソーシャルメディア上の投資額やそのプラン・実施内容を検討するマーケティングチームに、決定要素としてBrandwatchの分析結果を活用できるようにしました。
実施中はキャンペーンのモニタリングも行っており、自社や競合のキャンペーンで盛り上がった投稿を分析しています。

Brandwatchの分析データはキャンペーン効果測定や、Betfred未利用ユーザー・競合他社のユーザーがBetfredのキャンペーンに接触したかを把握するために使用されています。

まとめ

■Brandwatchを活用することにより、キャンペーン実施中でも効果測定がリアルタイムにでき、早期に手を打つことができた

■Brandwatchのインフルエンサー分析で影響力の高いユーザーを発掘

■ソーシャルメディアキャンペーンを実施するチームでは、様々な施策を行うための決定要素としてBrandwatchを活用している
 
 

 

 

アメリカン航空(American Airlines)

  • 運輸サービス
  • ブランド調査
  • 消費者の動向検知

アメリカン航空(American Airlines)

事例のポイント

顧客接点を重要視し、その情報取得媒体としてのソーシャルメディアをBrandwatch Viziaを活用することで、顧客理解と対応スピードを向上
ソーシャルメディアからのインサイトをビジネス反映し、市場におけるブランド認知を社内教育にも活用
ソーシャルメディア上でのトレンドを、Brandwatch Viziaによる視覚力が強力サポート
ユーザーが生成するコンテンツもブランディング施策などに活用

 

アメリカン航空(American Airlines)のご紹介

1926年4月15日、チャールズ・リンドバーグは最初のアメリカン航空便を飛ばし、ミズーリ州セントルイスからイリノイ州シカゴまで米国の郵便を運びました。8年間にわたるメール航空を運行し、その後現在に至る事業が始まりました。
今日、アメリカン航空は50ヵ国以上約350拠点の目的地に向けて、1日あたり平均6,700便を提供しています。また、アメリカン航空は毎日150ヵ国を飛行しているメンバーで構成されるoneworld同盟の創設メンバーでもあります。

乗客を目的地に安全に到着させることがアメリカン航空のすべてであり、顧客接点はグローバルブランドとしてますます重要になってきています。
Viziaは、ソーシャルデータとマーケティングデータを可視化するために設計されたプラットフォームです。世界中のマーケティング担当者が顧客との距離を縮め、障害時やキャンペーン実施中に即座に対応できるようにし、業務の価値を示すことを支援するものです。

アメリカン航空(American Airlines)社が抱えていた課題

活用目的と選択理由

徹底的な商材リサーチの末、アメリカン航空はBrandwatch Viziaを数ある類似商材から選び抜きました。アメリカン航空の多くの要件とニーズを満たすことができたためです。
Brandwatch Viziaの活用を通じてアメリカン航空が実現したかった最終形態とは、ソーシャルメディアにおけるブランドに関する投稿を魅力的かつ視覚的に可視化することであり、ソーシャルチームに24時間年中無休で十分な情報を通知すること、但しチームメンバーにとって簡単にカスタマイズを加えてよりデータを活用できる状態を作り出すことでした。チームがソーシャルメディアにおける動向に迅速に適切に対応できるように、投稿動向のトピックスを理解する必要があり、それが顧客に寄り添うことにつながり、ブランド維持にも寄与すると考えます。

Brandwatch Viziaの設計思想は、クライアントファーストであり、アメリカン航空の文化にとって非常に快適なものでした。 Brandwatchは、ソーシャルメディアから消費者のニーズを見出すことにおいて実績や再現可能なノウハウを持っており、Walmart、Unilever、Toys RUsなどの巨大なブランドがBrandwatchViziaを導入・支持しています。

アメリカン航空の挑戦

BtoCブランドとして、アメリカン航空は常に顧客理解に努めています。ソーシャルアナリティクスの活用は、顧客理解の1つの手段に過ぎません。
Brandwatch Vizia導入前には、約4年間アメリカン航空にはコマンドセンターがありました。市場におけるブランド認知に関するあらゆる情報をこのコマンドセンターに集約することを、ビジネス観点上重要視しており、アメリカン航空ではその情報媒体にソーシャルメディアを加えることと新しく革新的な活用方法を模索していました。

「ソーシャルとデジタルは常に変化を続ける領域であり、グローバルブランドとしてこの領域への適応は避けられない」
ベス モアランド氏(Manager of Social Media Insights, American Airlines.)

アメリカン航空が Brandwatch Viziaを選択した主な理由の 1つに、革新さに挑戦し常に新しい機能を追加することで進化を続けるベンダーを探していた点があります。

「Brandwatchはいわば「パンとバター」のようになくてはならない存在です。分析にもコマンドセンターにおいても、プログラミング、データ収集、考察、そして将来における革新への期待はなくてはならない重要要素でありました」
ベス モアランド氏(Manager of Social Media Insights, American Airlines.)

 

 

 

課題解決のために行った施策

Brandwatchを活用して行った施策

ポイント①:顧客接点を重要視し、その情報取得媒体としてのソーシャルメディアをBrandwatch Viziaを活用することで、顧客理解と対応スピードを向上
ポイント②:ソーシャルメディアからのインサイトをビジネス反映し、市場におけるブランド認知を社内教育にも活用
ポイント③:ソーシャルメディア上でのトレンドを、Brandwatch Viziaによる視覚力が強力サポート
ポイント④:ユーザーが生成するコンテンツもブランディング施策などに活用

ポイント①:顧客接点を重要視し、その情報取得媒体としてのソーシャルメディアをBrandwatch Viziaを活用することで、顧客理解と対応スピードを向上

ブランド認知に関するあらゆる情報監視は警告システムとして活用することができます。潜在的な課題は見つけるのが早ければ早いほどよいのです。
今日、ソーシャルメディアにおいてブランド上のリスクが瞬発的に発生する可能性があります。アメリカン航空では自社に損害を与える可能性のある潜在的な問題をすぐに見つけ、迅速な対応を起こすための手段を求めていました。そのニーズを満たしたのが、Brandwatch Viziaのリアルタイム性です。

ポイント②:ソーシャルメディアからのインサイトをビジネス反映し、市場におけるブランド認知を社内教育にも活用

Brandwatch Viziaの視覚的訴求力は、ソーシャルメディアからの情報を顧客理解素材として事業に簡単に結びつける重要な役割を担っています。日々のインサイト考察は、アメリカン航空のソーシャルチームとグローバルに渡る他部署(マーケティングや運輸系、ロイヤルプログラムチームなど)との間で共有されます。インサイトによるソーシャルメディアの考察が深刻な場合は、その内容を経営幹部を含むトップリーダー間でも共有しています。

また、本社勤務メンバーにとっては航空事業最前線から距離を感じることが少なくないため、そうした心理的ギャップを埋める機能としてBrandwatch Viziaが「アメリカン航空の(市場から見える)今」を可視化し理解促進させたり、市場におけるブランドの見られ方を社内教育する素材としても機能しています。

ポイント③:ソーシャルメディア上でのトレンドを、Brandwatch Viziaによる視覚力が強力サポート

アメリカン航空は、時間単位更新の”Topics Cloud”を使用して、過去1時間の特定トピックの頻出度合いを測定します。”Topics Cloud”とは、単純な頻出単語の分析ではなく、話題をトピック別に判定する分析です。この短い時間枠により、企業は最も話題になっていることを簡単に確認できるため、ブランドに損害を与える可能性のある状況が発生した場合にチームが迅速に対応できます。

「通常、『バブルアップ』されるまでに1時間以内にリツイートされたり、10~20回のシェアがなされます。そのため、この時間単位更新のTopics Cloud画面上でその動向を確認でき、迅速な行動に移すことができます。」
ベス モアランド氏(Manager of Social Media Insights, American Airlines.)

ポイント④:ユーザーが生成するコンテンツもブランディング施策などに活用

空港付近から航空機の写真を頻繁に撮る大勢の航空愛好家や、空港ターミナルから飛行機の写真を撮ったり、飛行中に窓の外を見ながら写真を撮ったりされるご搭乗者などにより、アメリカン航空の航空機、顧客、スタッフなどに関連したユーザー生成の写真は、ソーシャルメディアにおいて毎日何百枚も共有がなされています。こうしたユーザー生成コンテンツを、ウィークリーメールマガジン(毎週12万人以上に送信)などで活用したり、顧客の声としてビジネスに取り入れています。

「顧客理解」のために、ソーシャルメディアをいかに革新的に活用していくかを追求されたアメリカン航空社の事例を是非、ご一読ください。
 
 

 

 

Sky(Sky Ltd)

  • コンテンツ制作・配信
  • 消費者の動向検知

Sky(Sky Ltd)

事例のポイント

キャンペーンは168ヵ国の総計43百万人にリーチ
取り込めていなかったターゲット層への的確なアプローチ戦略「既存のコアファンの盛り上がりの派生で新規ファンを取り込む」
リアルとデジタルを結び付けた画期的なキャンペーンのソーシャルメディア上の反応を的確に把握するためのBrandwatchの活用事例

 

Sky(Sky Ltd)のご紹介

Skyはニュージーランドにおいて卓越した有料テレビ放送サービスです。Skyの主要事業は流通であり、ローカルおよびデジタル衛星ネットワークを介して国際的なプログラムコンテンツ提供しています。
約160万世帯のニュージーランドにおいて、2012年6月30日現在、Skyの有料テレビサービス住宅世帯の浸透率は約49.4%、オーディエンスの市場シェアは約29.8%です。
また、Skyにはニュージーランドにて「ゲーム・オブ・スローンズ」を放送する独占的権利もあります。
今回この「ゲーム・オブ・スローンズ」を盛り上げるためにSky社が選んだ代理店パートナーはDDBです。
DDBニュージーランドは国内で最も影響力のある広告会社です。ブランド、デジタル、PR、エクスペリエンス、デザイン、インストアソリューションをすべて提供可能です。
DDBは、マクドナルド、キャドバリーなどのクライアントと連携していて、彼らは以下を含む数々の賞を受賞しています。
 ・2012年の最も効果的なエージェンシーオブザイヤー賞
 ・2013年はニュージーランドエフィーアワード

Sky(Sky Ltd)が抱えていた課題

世界で最も人気があり、TV番組でもよく取り上げられている「ゲーム・オブ・スローンズ」を特定層にも浸透させたい

「ゲーム・オブ・スローンズ(GoT)」シーズン4の開始とともに、Skyは新規顧客を獲得するための宣伝機会を有料チャンネルSoHoにおいて見出しました。
そこで、Skyはニュージーランドにおける広告を比較的少ない予算で戦略的に進める協力依頼をDDBにしました。
「ゲーム・オブ・スローンズ」は高い認知度を誇っていますが、Skyがリーチすべき層には「(自分たちに)好む番組ではない。」と敬遠されてきました。
この特定層は、従来の広告チャネルにおいてGoT関連の広告を無視している可能性が高いことをDDBは把握しており、かつ、その層は友人からの推薦が関心を高めるのに効果的であることも理解していました。そこで、代理店としてGoTをめぐる会話が途方もないオンラインコミュニティで見られるように、次に何が起こるかを見たいという熱意を、この特定層にも浸透させる方法を見出すことが課題でした。
 

 

 

課題解決のために行った施策

Brandwatchを活用した行った施策

既存のファンに訴求することが第一の目的ではないことは明らかですが、既存をターゲットにするにはそれなりの理由があります。
新シーズンの幕開けに向けたファンの興奮の勢いは、まだリーチできていない人々(友人の推奨が効果的な層)の注目を集めるのに最適だったのです。
ニュージーランドの視聴者に関連性を持たせるために、DDBはデジタルスクリーンとリアルな現実世界の両方で「ゲーム・オブ・スローンズ」への情熱を拡散させる必要がありました。

Brandwatchを活用することで、ニュージーランドで放送されるテレビ番組関連の投稿を分析し、DDBは最も影響力のあるテーマを特定することができました。
傲慢なほど嫌われるテレビキャラクターは他にいない、ということなのか、最も活発なオンラインディスカッションは、「ゲーム・オブ・スローンズ」の残虐な少年王であるジョフリー王を中心に行われていました。そしてDDBは、ジョフリー王に対する共通の憎悪をめぐってオンラインコミュニティを結集することで、「ゲーム・オブ・スローンズ」への情熱をニュージーランド全土で感じられるようにできることに気づきました。
Brandwatch上でのルール、カテゴリ、トピック、タグ付けプロセスを活用することで、DDBは「ゲーム・オブ・スローンズ」の側面をさまざまな角度で投稿量や投稿傾向を比較できました。ジョフリー王は最も人気のある議論の主題であっただけでなく、非常に嫌われているキャラクターとしてもっとも視聴者の感情を掻き立てることができる仮説がセンチメント分析の結果から生成されました。

ポイント①:オーストララシア史上最大のライブストリーム配信
ポイント②:世界規模の挑戦
ポイント③:世界的な露出

ポイント①:リアルとデジタルを結び付けた仕掛け!オーストララシア史上最大のライブストリーム配信

代理店であるDDBは、今回のキャンペーンを使用して、従来のメディアやデジタルメディアの領域を超えた何かを行うことで、配信コンテンツに対するSkyの情熱を市場に伝えたいと考えていました。
その印象的なコンセプトとして、DDBは世界の独裁者像における悪名高き人物像のパラレル性にフォーカスを当てることにしました。そうするために、私たちが歴史の中で見てきた独裁者像を彷彿させる、ウィンチ※付きのロープを有するジョフリー王の7メートル銅像を制作しました。
独裁者は歴史的にその銅像を破壊されてきました。今回も、その歴史に見習い、残虐な少年王の銅像を建築し、参加者の応援により、銅像を引きずり下ろす企画をしました。

その銅像は主要な場所であるアオテアスクエアに配置されました。ここは、公共エリアであり、野外コンサート、市場、そして政治集会などの場としてよく活用されています。
その後、DDBはその広場からオーストララシア(オーストラリア大陸・ニュージーランド北島・ニュージーランド南島・ニューギニア島およびその近海の諸島(インドネシアの領域を含む)を指す地域区分)において史上最大となるライブストリームを配信しました。

※ウインチ:ワーク(重量物)を昇降もしくは牽引する工具

ポイント②:世界規模の挑戦

この企画では、ハッシュタグ#bringdownthekingのと投稿数に連動しウィンチを回りロープをきつく像を引っ張ります(ここがリアルとデジタルが結びついている仕掛けです)。そして、最終的には数多くの投稿の応援のもと、邪悪な王の銅像を倒します。
先ず、視聴者がジョフリー王の重要性を認識すると、多くの人が写真を撮り、それを世界中のソーシャルコミュニティと共有し始めました。そしてソーシャルメディア上での投稿が瞬時に急上昇しました。最終的に、王の銅像は倒されました。

このキャンペーンの実施中、Brandwatchはキャンペーンをより盛り上げるためにこのハッシュタグの使用状況確認や追跡を実施し、より多くのオーディエンスの巻き込みを図りました。

「Brandwatchは、フォロワー数が最も多い参加者を追跡するのに役立ちました。そして、彼らに特別な称号を与えることで、さらなる関与を促します」
マイケル コックス氏(Digital Planner, DDB.)

DDBは、各地域での取り組みを調査するために、国ごとにグループ化された1時間あたりの投稿量をグラフ化しました。他の国に遅れをとっている国が特定されると、DDBは母国語で地元の「ゲーム・オブ・スローンズ」コミュニティに連絡を取りました。
これは、これまでDDBが当初大きな関心を生み出すのに苦労していたブラジルとフランスの市場ではるかに高いエンゲージメント率を引き起こす結果へとつながりました。

ポイント③:世界的な露出

このキャンペーンの早い段階で、DDBはメディアの注目を集めようと模索していました。つまり、Redditなどのソーシャル共有プラットフォームにプッシュできるコンテンツを制作するという考えです。
DDBがキャンペーンに関するニュースやフォーラムサイト上の報道の追跡やフィルタリングをするうえで、Brandwatchは強力な役割を果たしました。ニュージーランド最大のニュースWebサイト、さまざまなラジオ局、人気のある地元のソーシャルメディアチャネルで繰り返し報道され、ニュージーランドの重要な視聴者に行き届かせることができました。

「Brandwatchは、キャ​​ンペーンがグローバルメディアで受けた露出、キャンペーンの累積リーチ、Instagramで撮影および共有された写真を通じて見られたローカルな影響を解明する上で非常に貴重でした」
マイケル コックス氏(Digital Planner, DDB.)

まとめ

Brandwatchを活用して、ターゲット層を分析することにより、効果的なリーチ方法を見出すことができました。また、オンラインと現実世界が繋がるキャンペーンを企画し実施し、世界全体でムーブメントを発生させることができました。結果的に、DDBはキャンペーンに関連する約875,000件の個別の投稿を記録することができました。

「Brandwatchは、大規模なデータセットのサブセクションを表示する強力なフィルターを備えているだけでなく、高速かつ高い応答性を有するインターフェースを備えている点でも優れています。特に便利なのは、さまざまなFacebookページを追跡し、それらをより幅広いクエリでグループ化する機能です。」
マイケル コックス氏(Digital Planner, DDB.)

 
 

 

 

キャセイパシフィック航空(Cathay Pacific Airways)

  • 運輸サービス
  • ブランド調査
  • 消費者の動向検知

キャセイパシフィック航空(Cathay Pacific Airways)

事例のポイント

従業員23,000名超の社内において、ソーシャルメディアからのインサイトをシームレスに情報共有
定期的なレポーティングにもソーシャルメディアからの情報を組み入れることで自社の実態把握を高度化
ブランディングにおける徹底した危機監視とアラート活用術
ユーザーが生成するコンテンツもブランディング施策などに活用

 

キャセイパシフィック航空(Cathay Pacific Airways)のご紹介

キャセイパシフィック航空は、香港を拠点とする航空会社で、アジア、北米、オーストラリア、ヨーロッパ、アフリカの約200の目的地に定期旅客および貨物サービスを提供し、140機以上のワイドボディ航空機を利用しています。同社はSwireグループのメンバーであり、香港証券取引所に上場している公開企業です。ドラゴンエアーはキャセイパシフィックの完全所有子会社であり、航空会社は地域エクスプレスサービスを運営する全貨物船のAHKエア香港リミテッドに60%の持分を持っています。キャセイパシフィック航空は、香港を世界有数の世界的な交通ハブの1つとして発展させるために多大な投資を行ってきました。航空会社は、oneworldグローバルアライアンスの創設メンバーです。キャセイパシフィック航空は、2014年に毎年開催されるSkytrax World Airline Awardsで「世界最高の航空会社」に選ばれました, またこの受賞は4回目の受賞となります。

キャセイパシフィック航空(Cathay Pacific Airways)社におけるソーシャルデータ

1946年の設立以来、キャセイパシフィック航空は「世界最高の航空会社」を受賞しており、2015年には記録的な利益を発表しました。香港の公式航空として事業は好調です。フォーブスは、記事「世界トップエアラインのソーシャルメディア活用の秘訣」で、キャセイパシフィック航空がなぜ、そしてどのようにして成功しているのかを紹介しました。

100%ソーシャルにフォーカス
キャセイパシフィック航空のほぼすべての部門でソーシャルメディアデータが活用されています。(マーケティングコミュニケーション、従業員の募集、カスタマーサービス等、様々な部署)。キャセイパシフィック航空は、ビジネス、コミュニケーション、ストーリーテリング、マーケティング、およびライティングに熟練した人材の採用に取り組んでいます。これは、ソーシャルチームが組織全体で果たす役割の重要性を示す実際のショーケースです。

オフラインおよびオンラインカスタマーサービス
ウェブサイト、空港のチェックイン時、ソーシャルメディア上であれ、どのタッチポイントでも顧客は優れたカスタマーサービスを受けられます。各タッチポイントはキャセイパシフィックのブランドを反映する必要があり、一貫性が不可欠です。

各チャネルの強みを理解する
キャセイパシフィック航空は、各ソーシャルメディアが集客するオーディエンスのタイプをチャネル毎に区分し、高い水準で理解しています。各オーディエンスの理解は、特定オーディエンスの共感を得ることのできる言葉とトーンを使ったコンテンツが適切なチャネルで使われることを実現します。キャセイパシフィック航空は、ソーシャルメディアを顧客との関係構築する手段と見なしています。ビジネスソーシャルとデジタルのチームが設立されていることからも、顧客との関係構築にソーシャルメディアとカスタマーサービスに重要性を置いていることが明らかです。
キャセイパシフィック航空は、すべての発着拠点の現地に地上チームを配置することで、お客様とのやり取りをより効果的に対応します。この地上チームは、地上におけるチャネルの運用と管理することに責任をもっており、お問い合わせされて全てのお客様に対して地上ならではおもてなしをしています。

課題解決のために行った施策

Brandwatchを活用した行った施策

ポイント①:ビジネス全体でインサイトを共有する
ポイント②:定期報告
ポイント③:キャンペーンの作成、測定、モニタリング
ポイント④:危機監視とアラート

ポイント①:ビジネス全体でインサイトを共有する

世界中に23,000人を超える従業員がいるため、情報共有のシームレス性は重要です。
キャセイパシフィックのデジタルマーケティングチームは、企業のコミュニケーション部門やカスタマーサービスチームなどのさまざまな組織と密接に連携し、知識、情報、インサイトを共有しています。
Priscilla Chok(以下、プリシラ氏)はキャセイパシフィックのデジタルマーケティングマネージャーであり、組織内の他の多くの部門と連携しています。

「私たちはウェブサイト販売、オンライン販売、モバイル販売を管理するデジタルセールスチームと密接に連携しています。私たちが生成するコンテンツがどのようにして高品質のトラフィックをWebサイトにもたらすことができるかを理解したいと思っています。」
デジタルマーケティングチームは、キャセイパシフィック内の顧客対応部門とも密接に連携しています。

この詳しい内容は、別途ダウンロードサイトよりご確認ください。
 
 

 

 

ポイント②:定期報告

このキャセイパシフィック航空による活用事例は、日々のインサイトやコメントのトラッキングに留まりません。同社は、外観を示す定期的なレポートがもたらす価値を向上するためにもソーシャルデータを活用しています。デジタルアクティビティとキャンペーンに関するレポートは、何が効果的であり、どこに改善点があるのかを把握するために役立ちます。

ポイント③:キャンペーンの作成、測定、モニタリング

キャセイパシフィック航空ではBrandwatchを活用してトレンドを特定しています。旅行や特定の目的地に関連するソーシャルメディア上の投稿からBrandwatchを活用することで、最新トレンドを特定しています。これらのインサイトや情報収集は、ターゲット顧客への施策起案時に、関連性、話題性、興味関心という面で訴求性を向上させるのに役立ちます。

ポイント④:危機監視とアラート

ソーシャル上で最高の航空会社であるとき、評判はすべてです。キャセイパシフィック航空の評判を確実に保つために、同社はBrandwatch内にアラートを設定しています。実際に2015年の目的地外着陸の時にもこのアラート発動による機器監視は機能しました。
「Brandwatchは、現在問題について話している人の数を測定するのに役立ちます。これにより、影響の大きさを測定できます。そうすれば、アップデートや乗客とのあらゆるコミュニケーションに積極的に取り組むことができます。」とプリシラ氏は言います。

ソーシャルメディア活用のトップブランドであるキャセイパシフィック航空の事例を是非、ご一読ください。
 
 

 

 

ウォルマート(Wal-Mart Stores, Inc.)

  • 卸売・小売・流通業
  • ブランド調査
  • 消費者の動向検知

ウォルマート(Wal-Mart Stores, Inc.)

事例のポイント

世界最大規模ゆえに立ちはだかった、ソーシャルインテリジェンスの組織的な受け入れ障壁
競合他社調査プロジェクトを従来の3分の1のコストで実現し、経営層の判断材料としてもソーシャルインテリジェンスの社内活用の幅を広げた
社会的な内容の企業声明による影響力が、商品市場や金利変動にも及んでいることを可視化
Brandwatchなどのツール活用が会社のサイロ化を撤廃し、組織間によるデータやインサイトの共有へと変革することができることを確信

 

ウォルマート(Wal-Mart Stores, Inc.)のご紹介

米国経済誌フォーチュンが発表する世界500社番付によると、ウォルマートは世界最大の収益を誇り、220万名の従業員を擁する世界最大の民間企業である。
ウォルマートは、店舗やオンライン、モバイル機器の活用を通して、適正価格かつ生活の質を向上させることで世界中の消費者に貢献している。
世界28ヵ国における72の屋号での11,600以上の小売店舗ならびに11ヵ国におけるEコマースサイトを運営しており、毎週延べ2.6億人以上のお客様が利用しています。
2015年度には約4,857 億ドルの売上高を記録しています。
ウォルマートは、サステナビリティや、社会的慈善事業、雇用機会の提供といった分野におけるリーダーとしての地位を今後も確立していきます。

ウォルマート(Wal-Mart Stores, Inc.)社が抱えていた課題

展望と現状

ウォルマートは、潜在ニーズを含めた市場/顧客理解と自社ブランドへの熱狂的なファン創出(アドボカシープログラム)の計画策定中にあります。
まずはテクノロジー面からの計画実行に着手し、複数の領域や組織を横断させて上記の仕組みを構築する予定です。
将来的にはグローバルセキュリティや企業戦略などの別領域への展開計画も視野に入れており、公開情報調査(オープンソース・インテリジェンス)やその他多種多彩な潮流に対しても積極的に取り組む予定です。

当事例でのご紹介内容

今回、ウォルマートのチャンドラー ウィルソン氏(Dorector of Analytics and Insights, WALMART.)に同社の見解を伺いました。
ウィルソン氏は新しいテクノジーや潮流から適切なものを目利きとして選定し、それをウォルマートに円滑に取り入れることを担っています。
これらの新しい取り組みは、ウォルマートの事業展望を具体化する重要要素でもあります。

ウィルソン氏による「ソーシャルインテリジェンスを全社的に取り入れた際の具体的な内容、解決の突破口、成果」の詳細は以下よりダウンロードいただけます。
 

 

 

課題解決のために行った施策

Brandwatchを活用した行った施策

ポイント①:社内のマインドシフトへの働きかけ
ポイント②:あらゆるデータを組み合わせインサイトを社内展開すること
ポイント③:企業活動による社会的影響力の可視化

ポイント①:社内のマインドシフトへの働きかけ

ウィルソン氏の挑戦とは、非アナリティクス系のメンバーに「どこに・どうやってインサイトを見出すか」を明示することでした。
加えてデータそのものに疑問を感じる層や、分析そのものを仕事を奪うものであると捉えている層へのマインドシフトを促す必要がありました。
バイアスのかかっていない、よりクリーンな情報であるソーシャルデータの持つ特性への理解、ヒトにしかできないインサイトの考察価値訴求に取り組みました。

ポイント②:あらゆるデータを組み合わせインサイトを社内展開すること

取り扱いテーマ選定や、体制構築により高解像度のデータ分析を活用した戦略立案も担います。
CEO報告事項に含まれる分析成果も実現しており、最近のチームによる成果として競合他社調査があります。その成果は有益なインサイトの発見のみならず実現コストを従来の3分の1に抑えたことも含まれます。
アーカンソー本社にソーシャル分析コマンドセンターを設置し、Brandwatchなどのツールを活用することでウォルマート内の誰もが、わかりやすく視覚的に魅力的な方法で分析に慣れることができるような環境構築を進めています。

ポイント③:企業活動による社会的影響力の可視化

本社を置いているアーカンソー州の知事に対して、LGBT差別を正当化する「表現の自由保護法(別名:宗教の自由法)」(宗教的信念に基づき、同性婚に関するサービス提供を断ったり、LGBTの入店を拒否することを認める州法)への再検討を求めました。
2015年の初めに、ウォルマートは従業員に支払った最低賃金を連邦の最低賃金よりも高くすると発表しました。それに続き、いくつかの高度な分析を実施し、当発表と世界通貨市場との関係性を発見しました。ウォルマートは、企業声明が商品市場に影響を与えること、さらには金利変動にも関連付けられることを実証しました。
この影響力の可視化は社内に驚きをもたらしました。こうした企業活動による影響力もビジネスにとって重要事項であることから、ソーシャルインテリジェンスに対する社内認知は向上しています。

今後の展望

利用できるデータが多ければ多いほど、データがすべての組織に影響を与える可能性があることに気づきます。
ウォルマートは、コミュニケーション、マーケティング、サプライチェーンなど、複数部門が関与するビジネス戦略に取り組みます。
Brandwatchなどのツール活用が、会社のサイロ化を撤廃し、組織間によるデータやインサイトの共有へと変革することができると確信しています。
「あるインサイトが見つかると、それから派生されるアイディエーションがなされます。現在、インサイトチームは意思決定権限を有していませんが、インサイトの活用には権限が必要です。ここに改善の余地を感じています」とウィルソン氏は話します。

ウィルソン氏による「ソーシャルインテリジェンスを全社的に取り入れた際の具体的な内容、解決の突破口、成果」の詳細は以下よりダウンロードいただけます。
 
 

 

 

グレインジャー(W.W. Grainger, Inc.)

  • 卸売・小売・流通業
  • 消費者の動向検知

グレインジャー(W.W. Grainger, Inc.)

事例のポイント

ハリケーンによる災害時に被害者の声をSNSを活用して「どこで」「何が」求められているのかを特定した
SNSから特定したデータを配送センターに連携し、数千人の住民に災害救援を提供した
赤十字社から災害救援活動強化の重要パートナーとして正式に承認され、将来の非常事態への準備を改善する社会的価値ある役割を果たしている

 

グレインジャー(W.W. Grainger, Inc.)のご紹介

W.W. Grainger(Grainger)は、1927年に設立された、米国イリノイ州レイクフォレストに本社を置く、事業者向け間接資材(MRO)のBtoB販売企業である。主に北米、日本、欧州において、MRO製品およびサービスを提供している会社です。
北米を代表する保守、修理、運用製品(MRO)の幅広いサプライヤーであり、Graingerが事業を展開しているMRO市場の推定規模は2,900億ドルを超える大規模市場であり、北米、日本、欧州に集中している。Graingerはこれらの市場で4%のシェアを持ち、さらなる成長の機会があると推定している。

グレインジャー(W.W. Grainger, Inc.)社が抱えていた課題

課題の背景

2017年8月に米国テキサス州に上陸したハリケーン・ハービーは、同国史上最大の社会経済被害をもたらしました。その被害の全貌が見えていない中、ハリケーン・イルマがフロリダ半島に上陸し今度は大量の住民避難に関して多くの問題点を露呈する事態を招きました。
これら被害地域の住民においては、ポータブル発電機の有無は生死に関わる問題でもありました。
発電所を有する電力会社などにとっては、このような危機的状況下において、何千もの悲痛な緊急電話対応や発電を最も要する地域を特定することを求められました。
 

 

 

課題解決のために行った施策

Brandwatchを活用して行った施策

ポイント①:被害地域の住民の声を分析することで、どの実店舗や場所が物資を必要としているのかを特定
ポイント②:配送センターからポータブル発電機やその他機器を効率的に展開し、数千人の住民に災害救援を提供
ポイント③:赤十字社からの「災害救援活動強化における重要パートナー」として公式に承認、社会的価値の高い役割を果たす

ポイント①:被害地域の住民の声を分析することで、どの実店舗や場所が物資を必要としているのかを特定

1.窮状を訴えている個人のツイートをBrandwatchを活用することで特定
2.そのツイートに付随する位置情報をBrandwatchを活用することで把握
3.どの実店舗への供給が需要に対して不足しているのかを特定

ポイント②:配送センターからポータブル発電機やその他機器を効率的に展開し、数千人の住民に災害救援を提供

1.供給に対し不足しているデータをダラスの配送センターと連携
2.在庫品を集約することで、清掃用サプライ製品、ポンプ、その他の道具などを配送計画に間に合わせることを実現
3.必要物資の配送に留まらず、従業員を被害地域に派遣する復旧支援計画も立案と実行

ポイント③:赤十字社からの「災害救援活動強化における重要パートナー」として公式に承認、社会的価値の高い役割を果たす

1.このハリケーン・ハービー/イルマを通じてのグレインジャー社による貢献は、総額25万ドルを超えるものとなった
2.結果、赤十字社は嵐の前に動員して数十万人のニーズに即座に対応することができた
3.赤十字社はグレインジャー社を「災害救援活動強化における重要パートナー」として公式に承認
4.同社は社会問題に価値ある対応を実行し、社会的価値の高い役割を果たしている

まとめ

■自然災害による被害やそれによるニーズの把握を、SNSからリアルタイムに把握
■「必要とされているものと場所」を正確に特定することにより、アクションに即座に結びつけることが可能
■ 社会の課題を解決できる情報をSNSから生成することができた

 
 

 

 

フェンダー(Fender Musical Instruments Corporation )

  • 製造業
  • ブランド調査
  • 消費者の動向検知

フェンダー ※Crimson Hexagon導入事例

「Crimson Hexagon」はソリューションを「Brandwatch」ブランドに統合し、より強力なソーシャルメディア・アナリティクスプラットフォームとして生まれ変わりました。
本事例は、弊社のCrimson Hexagonサイト上に掲載している導入事例の転載となります。
※ブレインパッドは、2013年より「Crimson Hexagon」と日本国内唯一の販売代理店契約を締結し、ブランド企業を中心に数多くのクライアントにソーシャルメディアアナリティクスツールの導入と活用支援を行ってまいりました。
その豊富な実績を評価され、このたび「Brandwatch」からも公式ディストリビューションパートナーに認定されました。

  

事例のポイント

顧客インサイトを深堀しビジネス戦略に活用
ソーシャル上のファンを8か月で100万人増加させる

 

フェンダーとは?

1946年にレオ・フェンダーがカルフォルニアに創業した、エレクトリック・ギター、アンプ等の製造を行っている世界屈指の楽器メーカーです。
同社の製造している機器やアンプは、ロックのジャンルに留まらず、カントリー、ジャズ、ブルース等、多種にわたり利用されています。
また、初心者から世界的に有名なアーティスト(ジミ・ヘンドリックスやカート・コバーンなど)まで多くの人々に長く愛用されるメーカーです。

 

フェンダー社が抱えていた課題

問題点

① 顧客情報がない
② 成功や失敗の要因を理解していない

理由

ブランド力だけで販売できるため

世界最高のエレキギターの評判も相まって、フェンダーはギターの販売するために多くの販売活動をする必要はありませんでした。
新モデルのギターを作成し、その製品をギターショップに配送し、売れるのを待つだけで良かったのです。この販売方法で問題がなかったため、フェンダーはこの手法にて長くにわたり運用してきました。
そのため、フェンダーは顧客情報もなく、成功や失敗の要因についても理解していませんでした。
 

 

 
 

課題解決のために行った施策

自社でソーシャルメディア分析を行いデータを活用したマーケティング戦略を立てる

フェンダーはマーケティング戦略にはデータを用いて組み立てる必要があると気づきました。
多額の予算を費やし、外部会社にレポートを作成してもらうのではなく、フェンダーが自らソーシャルメディア分析を行い、顧客インサイトを深堀し、そのデータをマーケティング戦略へ活用する必要があると思いました。
 

課題解決のために行った施策

Crimson Hexagonを活用して行った4つの施策

① 既存顧客分析

② 新規顧客の特定とリサーチ

③ 潜在的な危機についてのモニタリング

④ 新規プロダクトキャンペーン発案

Crimson Hexagonを用いて、ファンのインサイトを可視化し、新たなマーケットを見出し、企業の状態分析、製品の発売戦略を組み立てました。以下からは4つの施策の詳細について解説します。

① 既存顧客分析

現在の顧客・ファンを理解する

ソーシャルメディアのデータをマーケティング戦略に役立てるため、ソーシャルメディア上の主要な意見に着目することから始めました。
どのコンテンツ・内容が反響しているのは理解するために、典型的にシェアされている投稿毎のカテゴリーを作成し、どのようにエンゲージされているのか可視化しました。

② 新規顧客の特定とリサーチ

女性ギタリストの投稿の大半がエレキギターに関する話題

これらの女性ギタリストは他社ブランドやストアで未だターゲット層となっていないこともわかりました。

一般のギターショップは男性が占領しておりあまり行きたくない

ギターショップは男性が占領している雰囲気を感じ、必要以上にオプションが多いことから、一般のギターショップに行きたくないと思っていることも発見できました。

③ 潜在的な危機についてのモニタリング

フェンダーに関する画像の不適切な利用を発見

フェンダーはCrimson Hexagonを活用して、企業分析と潜在的危機のモニタリングを行っています。
2016年のアメリカの共和党全国大会にて、フェンダーの象徴的なヘッドストックが大会ロゴに使用されていることが発覚しました。
状況を分析した後、当初の時点では事を荒げない方が良いとの決断にいたしました。しかし、ソーシャル上での会話内容の傾向が変化した場合には、アクションを起こす必要があるため、内密に状況を監視していました。

分析結果から分かったこと

大会ロゴに関するセンチメント分析は特に注意しモニタリングしていました。
フェンダーギターイメージの不当利用に関するAngerのセンチメントを可視化すると、フェンダーへのAngerはなく、大会運営に直接のAngerのセンチメントがあることがわかりました。
このイメージの不当利用に対して人々が落胆していることから、フェンダーの強みと評判を証明することができました。

④ 新プロダクトキャンペーン発案

ターゲット層へのアプローチ
#MyFleaStyleキャンペーンの企画

分析結果から分かったこと

大会ロゴに関するセンチメント分析は特に注意しモニタリングしていました。
フェンダーギターイメージの不当利用に関するAngerのセンチメントを可視化すると、フェンダーへのAngerはなく、大会運営に直接のAngerのセンチメントがあることがわかりました。
このイメージの不当利用に対して人々が落胆していることから、フェンダーの強みと評判を証明することができました。

ターゲットへのアプローチ

この顧客インサイトの分析結果から、 #MyFleaStyleキャンペーンを実施しました。このキャンペーンでは自分の独特な音楽スタイルを写真でアップすることを呼びかけました。
Fleaが投稿された写真から優勝者を決め、優勝者には新しいベース商品がプレゼントされました。数々の投稿からファンのインサイトを分析できたため、キャンペーンは成功しました。

まとめ

現在の顧客・ファンを理解する
■新たなターゲット層の可視化
■ 潜在的な危機についてのモニタリング
新規プロダクト発案のためのデータ収集

 
 

 

 

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