【全量データ】10年分のTwitterデータから導く10の考察

「Crimson Hexagon」はソリューションを「Brandwatch」ブランドに統合し、より強力なソーシャルメディア・アナリティクスプラットフォームとして生まれ変わりました。
本記事は、弊社のCrimson Hexagonサイト上に掲載している、2018年08月07日付ブログ記事の転載となります。
※ブレインパッドは、2013年より「Crimson Hexagon」と日本国内唯一の販売代理店契約を締結し、ブランド企業を中心に数多くのクライアントにソーシャルメディアアナリティクスツールの導入と活用支援を行ってまいりました。その豊富な実績を評価され、このたび「Brandwatch」からも公式ディストリビューションパートナーに認定されました。

  

10年間分のソーシャルメディアデータを振り返る

*本記事は、クリムゾンヘキサゴン社の記事を日本国内唯一の代理店であるブレインパッドが翻訳してお届けします。

2018年5月、クリムゾンヘキサゴンが2008年からソーシャルメディアデータ分析を開始して10周年を迎えました。最も重要なことは、さまざまなブランドやユーザー、トピックを考察するための10年間分のデータがあるということです。2008年からクリムゾンヘキサゴン社は、InstagramやFacebook、ブログ、レビューなど多くのデータソースを加えてきましたが、すべてのはじまりはTwitterからでした。

10年前のTwitterにログインすると、当時大統領候補であったバラク・オバマ上院議員のつぶやきなどの、その瞬間のホットな話題をあなたは見ているかもしれません。

現在、TwitterではK-POPバンド「BTS(防弾少年団)」や彼らのニューシングルについて、もしくはトランプ大統領の最新のつぶやき、「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」の公開日についてが話題となっているかもしれません。

しかしどのような人が投稿しているかに関わらず、ソーシャルメディアが日常生活に浸透していることは否定できません。ここでは、この10年間でどのようにTwitterが変化したのか見てみましょう。

10年という節目を記すため、Twitterデータについて次のような質問に答えました。

  • Twitterで最も使われている絵文字は何か?
  • Twitterユーザーのデモグラ (*1) はどのように変化したか?
  • Twitter上でどんなブランドロゴ画像が最も登場するか?

*1)デモグラ(デモグラフィック)
性別、年齢、居住地域、所得、職業、家族構成など人口統計学的な属性データの総称。
出典:コトバンク
 

 

 
 

10年分のデータから振り返る10の考察:

1.最も「いいね」が集まったツイート訳:生まれたときから、肌の色や生い立ち、宗教を理由にして他人を憎む人などいない

 

2.最もリツイートされたツイート

訳:助けてくれ! ナゲットが必要なんだ!

注釈:
投稿者が「1年間ナゲットが無料になるには何リツイートが必要か?」とウェンディーズ公式に質問したところ、「18 Million(1800万リツイート)」と返信したことにより盛り上がった投稿。

詳細の経緯を知りたい方はこちら

3.最もツイートされた絵文字

4.最もフォロワー数が多いTwitterアカウント

5.2008年からのTwitterユーザーの年代推移

6.Twitterが最も盛んな国(人口比)

7.Twitter画像で最も人気なブランドロゴ

8.年月の経過に伴うTwitter上の感情変化

9.Twitter上で人気のあるスポーツ

シーズン期間の波が顕著にでています。

10.ソーシャルムーブメントについて最も多いツイート


 

#IceBucketChallenge(アイスバケツチャレンジ)
:ALS(筋萎縮性側索硬化症)理解促進のためのチャリティキャンペーン

 

#LoveWins
:アメリカ全州で同性婚が合法化した際に話題となり、企業や個人が多く使用したハッシュタグ

 

#BlackLivesMatter
:黒人少年が白人警官に射殺された事件を発端に生まれた運動。以後、黒人が警官に殺害されるたびに全米各地で大規模なデモとなっている

 

#NotMyPresident
:2016年のアメリカ大統領選でトランプ大統領が誕生した際に、それを拒絶するムーブメント

 

#MomensMarch
:トランプ大統領就任の翌日、首都ワシントンで行われたウィメンズ・マーチを筆頭に行われた女性たちのデモ

 

#MarchForOurLives
:2018年2月にフロリダ州の高校で起きた銃乱射事件後、高校生が立ち上げた銃規制を求める活動

まとめ:Twitterの全量データは過去を遡れる

いかがでしたか。
Crimson Hexagon ForSight Platform(クリムゾンヘキサゴン)では、Twitter社とFirehose契約を締結しておりTwitterの全量データが取得可能です。また、過去にも遡って投稿を追えるため、今回のような考察が実現しています。ビジネスにおいても、今回のようなトレンドを発見したい時や過去の施策を振り返りたい時などに有用ではないでしょうか。

本記事にてご興味をお持ちいただけましたら、お気軽にお問い合わせください。
 
 
 

 

 

マーケティングリサーチツールBrandwatchについて

・機能紹介
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関連記事

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・ソーシャルリスニングとは?概要や方法について
 

Brandwatchは主なソーシャルネットワークとの公式パートナーです。

【W杯】サッカー日本代表戦をSNS分析「最高に盛り上がったゴールは?」

「Crimson Hexagon」はソリューションを「Brandwatch」ブランドに統合し、より強力なソーシャルメディア・アナリティクスプラットフォームとして生まれ変わりました。
本記事は、弊社のCrimson Hexagonサイト上に掲載している、2018年07月11日付ブログ記事の転載となります。
※ブレインパッドは、2013年より「Crimson Hexagon」と日本国内唯一の販売代理店契約を締結し、ブランド企業を中心に数多くのクライアントにソーシャルメディアアナリティクスツールの導入と活用支援を行ってまいりました。その豊富な実績を評価され、このたび「Brandwatch」からも公式ディストリビューションパートナーに認定されました。

  

こんにちは、ブレインパッド Crimson Hexagonチームの福江です。

全世界で盛り上がっている、2018 FIFAワールドカップですが日本代表は惜しくもベスト16で敗退となりました。

しかしグループリーグのコロンビア戦、セネガル戦、ポーランド戦、決勝トーナメントのベルギー戦、どの試合も様々なドラマがありました。

テレビの瞬間最高視聴率も深夜にもかかわらず50%を超えるなど沢山の方々がリアルタイムで試合を観戦していたかと思います。

近年スポーツ観戦の新しいスタイルとして確立してきたのが、TwitterなどのSNSを利用しながら観戦するいわゆる”実況”というスタイルです。

今回の記事では日本代表の4試合を対象に、試合中のTwitterの全量データを時系列で分析してその盛り上がりを可視化してみます。

 

 

 
 

全ての試合で100万を超える投稿数

まずは各試合の試合中に投稿された関連投稿数を試合別にまとめてみました。

今回設定した対象キーワード(クエリ)は以下の通りです。

一般的なサッカー関連のキーワードだけに留まらず、試合中に投稿数が多いであろう選手名なども分析の対象として設定しました。

ワールドカップ OR #ワールドカップ 
OR W杯 OR #W杯 OR W杯 
OR Worldcup OR #Worldcup 
OR サッカー OR #サッカー 
OR 日本代表 OR #日本代表 OR #daihyo 
OR #SAMURAIBLUE 

OR 川島  OR 長友 OR 槙野 OR 吉田 OR 酒井 OR 昌子 OR 長谷部 OR 乾 OR 山口 OR 原口 
OR 宇佐美 OR 柴崎 OR 大島 OR 岡崎 OR 大迫 OR 武藤 OR 本田 OR 香川 OR 西野 
OR ドリブル OR パス OR シュート OR ゴール OR  フリーキック OR コーナーキック 
OR スローイン OR センタリング OR ヘディング OR イエローカード OR レッドカード 
OR ファール OR ファウル OR オフサイド OR セットプレー OR ペナルティエリア 
OR キーパー OR ディフェンダー OR ミッドフィルダー OR フォワード OR ボランチ 

OR ((日本 OR コロンビア OR セネガル OR ポーランド OR ベルギー) 
AND (先制 OR 追加点 OR 同点 OR 逆転)) 

 ※OR検索はいずれかのワードを含む場合、AND検索は複数のワードを含む場合が対象

弊社が提供しているソーシャルリスニングツール、Crimson Hexagon(クリムゾンヘキサゴン)を使いTwitter全量データに対する分析を行った結果、以下の投稿数が抽出されました。

試合情報

試合結果

Twitter投稿数

   6/19(火) 日本 vs コロンビア
21:00試合開始

        日本 2 – 1 コロンビア

1,595,089

 6/24(日) 日本 vs セネガル   
24:00試合開始

        日本 2 – 2 セネガル

1,534,531

 6/28(木) 日本 vs ポーランド
23:00試合開始

        日本 0 – 1 ポーランド

1,224,943

 7/2(月) 日本 vs ベルギー
3:00試合開始

        日本 2 – 3 ベルギー

1,200,033

※各試合中(ハーフタイム含む)の投稿が対象

こうしてみると初戦のコロンビア戦が最も投稿数が多いですが、試合開始時間を考慮すると午前3:00開始のベルギー戦も相当な投稿数になっています。

次に各試合中投稿数の推移を時系列にして表示し、各試合で特に盛り上がったポイントをみてみます。

6/19(火)  日本 vs コロンビア 21:00試合開始 総投稿数 1,595,089

6/24(日)  日本 vs セネガル 24:00試合開始 総投稿数 1,534,531 

6/28(木) 日本 vs ポーランド 23:00試合開始 総投稿数1,224,943

7/2(月) 日本 vs ベルギー 3:00試合開始 総投稿数1,200,033

こうして見ると各試合とも要所要所で投稿数が跳ね上がっていますが、特に日本が得点をあげた時間帯が盛り上がっているようです。

そこで今大会で日本代表がゴールをあげた瞬間だけに絞り更に細かい結果を見てみましょう。

最高に盛り上がったゴールはどれだ?! 全6ゴールを詳細分析

まずは今回のロシアW杯で日本代表があげた全6ゴールをおさらいします。
 

試合情報

選手名

コロンビア戦 前半6分

香川 真司

コロンビア戦 後半28分

大迫 勇也

セネガル戦 前半34分

乾 貴士

セネガル戦 後半33分

本田 圭佑

ベルギー戦 後半3分

原口 元気

ベルギー戦 後半7分

乾 貴士

ポーランド戦こそ日本代表のゴールはなかったものの、それ以外の試合では2点ずつゴールを決めています。

次にゴールの瞬間について定義します。

基本的にゴールが決まった時間からSNSに書き込むため若干のタイムラグがあるため、
「ゴールを決めた時刻から+3分まで」とします。

これが+4分以上になるとゴール関連以外の投稿数も増え、またベルギー戦のように別のゴールが決まっているケースもあるため、投稿が混ざらないようバランスを考慮した結果です。

それでは6位から1位まで順に紹介しています。

6位 「投稿数:113,478」 コロンビア戦 前半6分 香川 真司 選手

※ゴール時の主な投稿キーワード
 

6位はPKから今大会最初のゴールとなった、コロンビア戦の香川選手のゴールでした。

ゴールの瞬間の投稿数が他より少ないのは「PK=得点の確率が高い」ため、視聴者も心の準備が出来ていたからかもしれません。

5位 「投稿数:158,732」 ベルギー戦 後半3分 原口 元気 選手

※ゴール時の主な投稿キーワード

5位はベルギー戦で貴重な先制点となった、原口選手のゴールでした。

キーワードを見てみると、ゴールを決めた「原口」選手の名前はもちろん「絶妙」な「スルーパス」でアシストした「柴崎」選手の名前などがあがっています。

4位 「投稿数:163,604」 ベルギー戦 後半7分 乾 貴士 選手

※ゴール時の主な投稿キーワード

4位はベルギー戦で貴重な追加点となった、乾選手のゴールでした。

あの「ミドル」シュートは「ワールドクラス」のプレーとTwitterでも大絶賛でした。

3位 「投稿数:176,432」 セネガル戦 前半34分 乾 貴士 選手

※ゴール時の主な投稿キーワード

3位は再び乾選手のゴール! こちらはセネガル戦での貴重な同点ゴールです。

「長友」選手のトラップと乾選手の「完璧」に「コントロール」されたシュートがTwitterを熱狂させました。

2位 「投稿数:182,010」 セネガル戦 後半33分 本田 圭佑 選手

※ゴール時の主な投稿キーワード

2位はセネガル戦で再び日本が追いついた、本田選手のゴールです。

「本田△」などのSNS特有の称賛コメントや、良い意味で予想を上回る活躍に対して「すみません」などの謝罪コメントが見られました。

1位 「投稿数:185,336」 コロンビア戦 後半28分 大迫 勇也 選手

※ゴール時の主な投稿キーワード

1位はコロンビア戦で貴重な勝ち越しゴールとなった、大迫選手のゴールでした。

今大会の流行語にもなった、「大迫半端ないって!」関連のキーワードが目立ちます。

大迫半端ないって!!!

そして結果をまとめたのが以下のグラフです。

全てのゴールの投稿数が10万件以上あり、1位の大迫選手と2位の本田選手は本当に僅差でした。

まとめ:【SNS観点で視覚化】サッカー日本代表の観戦

今回はサッカーワールドカップの盛り上がりをSNSの観点から視覚化しました。

以前ならこうした指標はテレビの視聴率ぐらいしかありませんでしたが、SNSやスマートフォンという人々の生活に密着した新たなツールの登場によって、新たな視点からモノゴトをみることが出来るようになりました。

今回使用した「Crimson Hexagon」は、Twitter、Instagramなどソーシャルメディアの情報をもとに、人々の感情に関する内容を分析することができる「センチメント分析」や、そのキーワードの話題性を分析できる「頻出単語分析」など豊富な機能があり、今回の分析で使用したのは、ほんの一部の機能です。

今後も引き続き「Crimson Hexagon」の豊富な機能を使った分析結果をご紹介していく予定ですので、ぜひお楽しみに!!
 
 
 

 

 

マーケティングリサーチツールBrandwatchについて

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テキストマイニングツール3選!ソーシャルリスニングへの活用法

「Crimson Hexagon」はソリューションを「Brandwatch」ブランドに統合し、より強力なソーシャルメディア・アナリティクスプラットフォームとして生まれ変わりました。
本記事は、弊社のCrimson Hexagonサイト上に掲載している、2018年07月05日付ブログ記事の転載となります。
※ブレインパッドは、2013年より「Crimson Hexagon」と日本国内唯一の販売代理店契約を締結し、ブランド企業を中心に数多くのクライアントにソーシャルメディアアナリティクスツールの導入と活用支援を行ってまいりました。その豊富な実績を評価され、このたび「Brandwatch」からも公式ディストリビューションパートナーに認定されました。

  


 
ソーシャルリスニングについて調べていると、「テキストマイニング」という言葉をよく目にします。

最近では、仮想通貨などの話題で「マイニング」という言葉が広まっているため、何となく意味が分かる、という人も多いかもしれません。

マーケティングでは、以前から「マイニング」という言葉はよく使われています。

では一体、テキストマイニングとはどのようなものを指すのでしょうか?

今回は、テキストマイニングの概要やソーシャルリスニングとの関係性について解説していきます。

 

 

 
 

目次

そもそもマイニングとは?
ソーシャルリスニングとテキストマイニングの関係
テキストマイニングの効果
おすすめのテキストマイニングツール3選
まとめ

  

そもそもマイニングとは?

まずは「マイニング」という言葉について理解しておきましょう。

マーケティングにおけるマイニングとは、大量の情報を解析し、抽出することを指します。

消費者の動向やニーズを分析する際には、できる限り多くの情報を収集し、大本となるデータをまず用意する必要があります。

ソーシャルリスニングが普及する以前は、主に社内で保有する大量の顧客情報などを統計的に分析し、消費者の購買動向を探ってきました。

しかしそれだけでは、既存顧客へのみアプローチする結果になり、潜在的なニーズに対するアプローチ、ターゲットとしている層全体の動向分析は難しくなってしまいます。

そこで注目されたのが、ビッグデータです。

ビッグデータは、一般的なソフトウェアでは処理しきれないほどの膨大なデータを指し、これを統計的に分析し、傾向を探っていくのがデータマイニングです。

このなかでもテキスト情報に特化して抽出を行っていくのがテキストマイニングなのです。

テキストマイニングは、データマイニングのひとつの種類、ということにもとらえられるでしょう。
  

ソーシャルリスニングとテキストマイニングの関係

ソーシャルリスニングにおいて対象となるさまざまなSNS上には、投稿の内容やハッシュタグ、ツイートなど、多くのテキスト情報が存在します。

SNSでエゴサーチなどを行い自社のブランドイメージを知ろうと思った場合、大量の情報から自社の情報だけを探し出し、内容を吟味した上で分類していく……、という大変な作業になります。

数件程度での情報しか確認できなければ手作業でも可能かもしれませんが、数百件、数千件となってきた場合は、手作業では難しくなるでしょう。

その時に活用されるのが、ソーシャルリスニングツールに含まれるテキストマイニングの技術です。

より多くの情報を収集できるだけでなく、「その投稿がポジティブな内容なのかネガティブな内容なのか」など、一歩踏み込んだ部分までツールが分析してくれます。

そうして絞り込んでいったデータを目視で分析していけば、さらに精度の高い「消費者の声」が見えてくるでしょう。

そのためソーシャルリスニングとテキストマイニングは切っても切り離せない関係と言えます。 
 
↓合わせて読みたい
ソーシャルリスニングとは?具体的な成功事例を2つ紹介!

テキストマイニングの効果

テキストマイニングを行うことでの効果は、大きく分けて3つあります。

1.大量の情報を処理できる

大量のテキスト情報から有益な情報だけを導き出すには、非常に労力がかかり、知識が必要な作業です。テキストマイニングの知識を得たり、テキストマイニングツールを活用したりすることで、目的に合った情報をより効率よく抽出することができます。

2.関係性の高いものを把握できる

テキストマイニングツールには、「頻出キーワード」と言って、「指定のキーワードと一緒に使われている単語」のなかから頻出するものを抽出する機能があります。

合わせて使われている単語が分かれば、

  • どんな状況でその商品が使われているか
     
  • 検討する際にどんなことを気にするか

なども知ることができ、これは消費者の動向を知る上での重要な手がかりになります。

3.潜在的なニーズが分かる

1、2のようなテキストマイニングをすることによって、思わぬところから新しい顧客層が見えてくる可能性があります。

通常であれば切り捨ててしまっていたであろう無関係と思われるデータも、さまざまな角度から分析していくことで、重要なデータだと分かることもあるのです。 

おすすめのテキストマイニングツール3選

それでは実際にテキストマイニングを行えるツールをご紹介していきたいと思います。

1.User Localテキストマイニングツール


(User Local)

このツールの特徴は無料でテキストマイニングを試せるということです。

ソーシャルリスニングに取り組む前に、まずはテキストマイニングを試してみたい、という方におすすめです。

結果もビジュアルで分かりやすく表現してくれるため使いやすいですが、やはり無料のツールのため、データ量や精度、機能面は制限されます。

2. KH Coder


(KH Coder)

こちらも無料で試すことができるツールです。

先ほどのツールはブラウザ上で動く仕組みになっているのに対して、このツールはダウンロードを行い、インストールすることによってテキストマイニングを行うことができます。ブラウザのサービスの場合は、サービスがなくなった場合などが不安という方は、このツールを利用するのもおすすめです。

3. Brandwatch

(Brandwatch)

当社のツールになりますが、Brandwatch は機械学習搭載のソーシャルリスニングとマーケティングリサーチのプラットフォームです。Twitter、Facebook、Instagramをはじめ、ブログやニュースサイトなどの投稿量は業界最大級。調査トピックの深堀や、上記でご説明したテキストマイニングを行うだけでなく結果を定量的・定性的に確認し、柔軟にレポートできる機能も強化されスピーディーに分析とレポート作成を行えます。

まとめ

今回はテキストマイニングについてお伝えしていきました。テキストマイニングのツールを選ぶ時は、その機能性とそこから吐き出される結果の分かりやすさを重視して選ぶことが重要です。

抽出される情報の精度によって、その後の分析のクオリティは全く異なります。

世の中にあふれる「テキスト」という情報。

これを有効的に分析し、それをマーケティングに活かしてみてはいかがでしょうか。
 
 
 

 

 

マーケティングリサーチツールBrandwatchについて

・機能紹介
・利用シーン
・事例

関連記事

・ソーシャルリスニンク゛ならTwitter?Facebook?注目すべきSNSとは
・10年分のソーシャルメディアデータから導く10の考察
・ソーシャルリスニングとは?概要や方法について
 

Brandwatchは主なソーシャルネットワークとの公式パートナーです。

Twitterをソーシャルリスニングで分析!注目すべきSNSって何?

「Crimson Hexagon」はソリューションを「Brandwatch」ブランドに統合し、より強力なソーシャルメディア・アナリティクスプラットフォームとして生まれ変わりました。
本記事は、弊社のCrimson Hexagonサイト上に掲載している、2018年07月04日付ブログ記事の転載となります。
※ブレインパッドは、2013年より「Crimson Hexagon」と日本国内唯一の販売代理店契約を締結し、ブランド企業を中心に数多くのクライアントにソーシャルメディアアナリティクスツールの導入と活用支援を行ってまいりました。その豊富な実績を評価され、このたび「Brandwatch」からも公式ディストリビューションパートナーに認定されました。

  


 
ひと口に「SNS」と言っても、その特徴はさまざまです。

現在主流となっているTwitter、Instagram、Facebookについても、その利用者層やSNSとしての機能、特色はそれぞれ異なります。

その当時の流行で利用者数が変わることもあるでしょう。

では、ソーシャルリスニングをする時には、どのSNSに最も注目すればいいのでしょうか?

効果的なソーシャルリスニングを行っていくためには、その時のトレンド、ターゲットに合ったSNSを活用する必要があります。

自社のターゲットに合っていないSNSからデータを収集した場合、欲しい情報が得られないばかりか、分析の結果ターゲットとマッチしていない施策を行ってしまい、逆効果になってしまうことも考えられます。

今回は、現在主流となっている「Twitter」「Instagram」「Facebook」の3つのSNSについて、その傾向や特徴について解説していきたいと思います。
 

 

 
 

目次

2018年のSNS動向
ソーシャルリスニングとTwitter
ソーシャルリスニングとFacebook
ソーシャルリスニングとInstagram
まとめ:SNSの特性を知りより効率的なソーシャルリスニングを

 

2018年のSNS動向

まずSNS全体の大きな流れを知っておきましょう。

ソーシャルリスニングをする際には、「Facebookは社会人向け」「Twitterは若年層向け」などのあいまいなとらえ方をするのは危険です。

各SNSの最新データから具体的な利用者層、機能などによる特徴をリサーチし、それを目的とかけ合わせ、対象とするSNSを決定する必要があります。

また、「ターゲットとする国」も改めて明確にしておく必要があります。

世界で利用者数の多いSNSが国内でもそうだとは限りません。

2018年6月時点の各社の発表によると、国内での利用者数が最も多いSNSはLINEとなっており、約7,500万人もの人が利用しています。

次いで多いのがTwitterの4,500万人となっており、次の項目から解説していく3つのSNSのなかでは、最も多くの人に利用されているものと言えます。

しかし、世界的に見ると若干傾向は異なり、Facebookが1位となっています。2018年3月31日時点での月間アクティブユーザーは20億人以上となっています。
(参照:Facebook公式サイト)

また中国などでは「微信(ウィーチャット)」というメッセージアプリが月間で10億人以上の利用者層を得ているという情報もあり、SNSの世界は常に変化を続けています。
(参照:中国微信、月間ユーザー数が10億人突破 成功のカギは?)

ワールドワイドに展開していくことを考えているのであれば、ターゲットにする地域も意識しつつ分析していくといいでしょう。

ソーシャルリスニングとTwitter

 

 
Twitterは日本だけでなく、世界でも使われている人気のSNSサービスです。

ツイート、リツイートに関しては日本語では最大140文字という制限がある分、テキストは端的かつ率直に書かれている傾向があります。

ソーシャルリスニングではキーワードを収集し傾向を分析していくため、「文字数制限がある」という特徴を持つTwitterは不要な情報が入る可能性が低く、相性のいいSNSと言えるでしょう。

また、ほかのSNSに比べて速報性が高いという特徴も持っていて、よりタイムリーな情報が収集できます。

炎上などのリスク対策やプロモーションの効果を早く知りたい場合にも適したSNSと言えます。

年代別の利用者層で見ると、最も多いのが20代、次いで10代、30代となっており、やはり比較的若い世代に対しての分析に向いています。

(参考:総務省「平成28年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」)

ソーシャルリスニングとFacebook

 
 

2018年3月のデイリーアクティブ利用者―14億5000万人

2018年3月31日時点での月間アクティブ利用者数―22億人
(参照:Facebook公式サイト)

Facebookの特徴として、インターネット上のコミュニティというよりも、実生活において関わりのあるユーザー間でつながっている傾向があります。

そのため、「趣味嗜好」よりも「職業」「出身地」などに注目して分析を行いたい場合などは定性的な分析がしやすくなる可能性があります。

メッセンジャー機能などはビジネス上のつながりでも利用されることが多く、利用者を年代別に見ても、最も多いのが20代、次いで30代、40代という構成になっており、社会人をターゲットにして分析していく場合にも適しています。

(参考:総務省「平成28年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」)

ソーシャルリスニングとInstagram

 
 

インフルエンサーマーケティングの注目度が上がったこともあり、Instagramの利用率は増加を続けています。

「インスタ映え」という言葉は2017年の流行語大賞にも選ばれ、まさに2017年を象徴するSNSであったと言えるでしょう。

Instagramの大きな特徴として、「画像がメインになっている」ということが挙げられます。

以前はソーシャルリスニングを行う対象としては難しいとも言われてきましたが、現在ではAIを活用した画像解析ができるソーシャルリスニングツールもあり、コメントやハッシュタグを検索対象とすることも可能なため、マーケティングにおいてもその重要度が上げています。

ハッシュタグを検索対象とすることで、より話題性のある投稿を収集できます。

デザイン性についての情報を収集したい場合、画像に特化して情報収集したい場合などに適していると言えます。

まとめ:SNSの特性を知りより効率的なソーシャルリスニングを

SNSは、サービスによって独自の色があります。

すべてのSNSを対象に分析する、というのもひとつの方法ではあります。

しかし、SNSから得られるデータの量は膨大で、それをうまく活用するためにはデータのブラッシュアップが非常に重要です。

ターゲットや目的を明確にし、それにマッチしたSNSに注目して分析を行っていくことで、効率的な分析が可能になるのです。

これらを参考にして、「より結果につながる」、「より効果的な」ソーシャルリスニングを実現していきましょう。
 
 
 

 

 

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・10年分のソーシャルメディアデータから導く10の考察
・ソーシャルリスニングとは?概要や方法について
 

Brandwatchは主なソーシャルネットワークとの公式パートナーです。

ソーシャルリスニングのメリット【マーケティングへの活用術解説】

「Crimson Hexagon」はソリューションを「Brandwatch」ブランドに統合し、より強力なソーシャルメディア・アナリティクスプラットフォームとして生まれ変わりました。
本記事は、弊社のCrimson Hexagonサイト上に掲載している、2018年07月03日付ブログ記事の転載となります。
※ブレインパッドは、2013年より「Crimson Hexagon」と日本国内唯一の販売代理店契約を締結し、ブランド企業を中心に数多くのクライアントにソーシャルメディアアナリティクスツールの導入と活用支援を行ってまいりました。その豊富な実績を評価され、このたび「Brandwatch」からも公式ディストリビューションパートナーに認定されました。

  

今話題のソーシャルリスニング。

「SNSが重要なのは分かるけど、効果ってどうなんだろう……?」

そんな方も多いと思います。

現在SNS利用者は世界中で増加を続けており、今後のマーケティングにおいては欠かせないものになっています。

その膨大なデータを収集し、効果的に活用するためは、目的に応じて分析の仕方を工夫しなければいけません。

そこで今回は、ソーシャルリスニングがマーケティングに与える効果・メリットやデメリット、活用法について解説していきます。
 

 

 
 

目次


ソーシャルリスニングで分かること
ソーシャルリスニングの効果。そのメリットとデメリット
ソーシャルリスニングをマーケティングに活用する
まとめ:ソーシャルリスニングはメリットの方が大きい

  

ソーシャルリスニングで分かること

ビッグデータという言葉が注目されるようになり、散在する情報を収集し、分析してマーケティングに活かすことが当たり前の時代になりました。

以前から「消費者目線のマーケティング」は重要視されていましたが、従来のマーケティングにおいては、アンケートによる消費者の意識調査、Web上でのユーザー動向の分析などが活用され、得られる情報の母数や定性的なデータは分析しづらいという点に課題がありました。

それらの課題を解決する可能性を秘めているのがSNSであり、ソーシャルリスニングであると言えるでしょう。

「投稿」という限りなく消費者の本音に近いデータを分析するソーシャルリスニングでは、

  • 口コミや評判
  • ブランドイメージ
  • 消費者のニーズ
  • 風評被害や炎上などのリスク
  • 広告施策の方向性(成否)

などを、「消費者の心情」という部分も含めて分析することが可能です。

また、FacebookやTwitterなどのSNSには、「つながり」という大きな武器があります。投稿の内容だけでなく、投稿したユーザーのフォロワー数やその属性を見ることで、より大きな影響力のある層に絞り込んだマーケティングができるようになります。

SNS上に発信されるユーザーの情報は、「本当の消費者のインサイト」をとらえることができる有効な情報と言えるでしょう。   

ソーシャルリスニングの効果。そのメリットとデメリット

ソーシャルリスニングのメリット

ソーシャルリスニングの一番の魅力は、「より消費者目線のマーケティングができる」ということです。

以前は一部のアンケート結果や、顧客対応の際に出てくるクレームなどから消費者の声を集めていました。

ソーシャルリスニングを行うことには、大量のデータやさまざまな視点からの意見を収集できるということに加え、「競合他社を消費者がどうとらえているか」を分析できるというメリットがあります。

自社と競合への消費者意識を分析できるということは、「ペルソナ設定」や「ベンチマークの設定」にも役立ちます。

今まで、ペルソナの設定については自社サイトやランディングページなどのアクセス状況や、既存顧客の層など、自社で蓄積してきた情報を活用することがメインとなっていました。

その場合、「関心は持っているけど購入していない」などの潜在顧客について考慮することが難しいという課題がありました。

自社で初めて取り扱うサービスの場合、競合の情報が足りずにあいまいな予測からペルソナ設定をしてしまうことも考えられます。

SNSでは既存顧客に限らず、「自社や競合に関心のある人」をデータとして収集することができるため、新規に始めるサービスでも、潜在顧客を考慮しペルソナ設定をしていくことが可能です。

この点はベンチマークの設定の際にも同じように役立ち、競合に対する消費者の反応を加味して自社との比較ができるようになります。

ソーシャルリスニングのデメリット

ソーシャルリスニングのデメリットは、「情報量が膨大なため、精査が難しい」というところにあるでしょう。

SNS上の投稿は非定型的で、同じ単語でも使う状況や人によって意味合いが変わってきます。

このようなデータを収集し、狙い通りに精査するためには、ソーシャルリスニングツールをうまく活用する必要があります。

また、顧客目線のマーケティング活動を意識しすぎるあまり、商品が陳腐化してしまうリスクも考えられます。

母数が多い意見に合わせた改善を繰り返していった結果、競合と同じような商品・サービスができあがる危険性があるからです。

ここからは、そういったことを避けるために、「どのようにソーシャルリスニングをマーケティングに活かしていけばいいのか」について解説します。
  

ソーシャルリスニングをマーケティングに活用する

SNSが普及し、消費者の声がより重要になった今、マーケティングにソーシャルリスニングを活用していくには、どのようにすればいいのでしょうか。

重要なのは、「キーワードの選定」です。

ソーシャルリスニングのひとつめのステップとして、「指定のキーワードを含めた投稿」をデータ化することになりますが、そのキーワードを何にするかが、分析結果の質と、その後の精査の手間に大きく影響します。

また、実際に抽出されたデータを、投稿の内容を吟味しながらカテゴリ分けすることも重要です。

ブランドイメージ調査への活用

「消費者の本音」により近いソーシャルリスニングはブランドイメージ調査とは非常に相性がいいと言えます。

消費者が何に興味を持っているのか、商品・サービスについて何を価値として感じているのか、どういう場面で利用しているのか。こうした漠然とした概念に対して、ソーシャルリスニングを通じて推し測ることができます。

企業側がブランドイメージを考える時は、どうしても「会社全体」「顧客対応」「商品」など、明確に分けて考えがちです。

実際に消費者が持っている意識はそこまで明確なものばかりではなく、

  • これを改善してほしい
  • 使用した体験談
  • 値段も品質も満足しているけど好きじゃない
  • 企業側の想定していない利用シーン

など、さまざまな内容があります。

企業側の視点から考えるのではなく、何よりも消費者目線で考えること。

これが重要です。

サービス改善への活用

消費者からの問い合わせやアンケートの結果でサービス改善の意見が出る際は、顧客側に「改善点」に対する明確なイメージがあることが多い傾向があります。

「何となくここが嫌だ」など、あいまいな感情からのネガティブな意見は収集が難しいでしょう。

ただ、そんな「何となく」のイメージを抱いている消費者はとても多く、それをデータ化し、傾向をつかむことはサービス改善の大きな手がかりになります。

またソーシャルリスニングでは投稿の月、日、時間などに絞って分析していくことも可能なため、時系列で投稿の推移を見ていくことも重要です。

プロモーションの効果測定への活用

ソーシャルリスニングでは、よりリアルタイムで広告の効果を見ていくことができます。

ただ、「投稿件数」などの数値のみを見てしまうと、広告のクリック率や表示回数を見ているのと大差がなくなってしまいます。

大事なのはそのユーザーが広告に対して「どんな印象を抱いたか」「購入までのどの段階にあるか」を分類し、その傾向を把握することです。

それによってプロモーションの内容に関しても、より具体的な改善を図っていくことができます。

競合比較への活用

ソーシャルリスニングで競合比較を考える際には、一定の期間に絞り「会社名」「サービス名」「関連投稿」などについて、自社と競合の件数をグラフ化し、比較するといいでしょう。

そして件数を比較したあとは、「投稿のボリューム」「内容」など、より詳細な分析をしていくことで、消費者の抱くイメージの比較を分かりやすく分析できます。

競合に関する投稿が突発的に伸びた時などは、リアルタイムに競合の施策に気づくきっかけにもなるでしょう。
  

まとめ:ソーシャルリスニングはメリットの方が大きい

SNSで得られるデータは、従来のマーケティングに利用されるデータに比べて、より消費者に近く、より信頼性の高いデータとも言えます。

自社の戦略や目的に沿ってソーシャルリスニングを行うことによって、効率的に事業へ反映させることもできるでしょう。

そしてツールを使うことで、大量なデータを整理する手間を省くことも可能なため、時間や人が足りないという企業でも取り組める内容です。

分析結果を活用し、消費者のニーズに合ったマーケティングを進めていきましょう。
 
 
 

 

 

マーケティングリサーチツールBrandwatchについて

・機能紹介
・利用シーン
・事例

関連記事

・ソーシャルリスニンク゛ならTwitter?Facebook?注目すべきSNSとは
・10年分のソーシャルメディアデータから導く10の考察
・ソーシャルリスニングとは?概要や方法について
 

Brandwatchは主なソーシャルネットワークとの公式パートナーです。

ソーシャルリスニングとは?具体的な成功事例を2つ紹介!

ソーシャルリスニングとは、ソーシャルメディア(SNS)やブログ、掲示板、レビューサイトなどに発信された情報を収集・分析し、マーケティングに活かしていくことを指します。

近年ではTwitter、Instagram、FacebookなどのSNSが普及し、個人が簡単に情報を発信できるようになりました。それらの情報を活用することは、Webでの施策、サービスの改善など、さまざまなことに役立ちます。

今回は、これからソーシャルリスニングに取り組んでいこうと考えている方に向けて、その概要や方法、分かることについて解説します。

 

 

 
 

目次

ソーシャルリスニングとは?
ソーシャルリスニングが注目されている背景
ソーシャルリスニングで分かること
ソーシャルリスニングのやり方
ソーシャルリスニングの分析手法
ソーシャルリスニングの具体的な2つの事例
まとめ

 
 

ソーシャルリスニングとは?

前述の通り、ソーシャルリスニングとは、Twitter、Instagram、Facebookなど代表的なソーシャルメディア(SNS)に加えて、ブログ、掲示板、レビューサイトなどに発信された情報を収集・分析し、商品の評判やブランディングに活かすマーケティング手法です。

SNSやブログなどWeb上に発信された情報は、実際に製品やサービスを購入したり利用した消費者の本音や感想を知ることができる重要なデータです。これらのデータを収集・分析してマーケティングなどの業務に役立てることは、今の時代において欠かせない要素となっています。
 
 

ソーシャルリスニングが注目されている背景

多種多様な嗜好や意見が存在する今、消費者に寄り添ったマーケティングが重要視されています。そこで、「消費者のリアルな声」を知る手段としてソーシャルリスニングが注目を集めています。

消費者の声を収集し、商品やサービスに反映することの重要性はインターネットが普及する以前からも言われており、企業はアンケートなどを通して消費者の声を集める努力をしてきました。現在でも、消費者の声を収集する際にアンケートを行う企業も多く存在しますが、集められるアンケートの数には限りがあります。また、基本的に質問項目は企業側が用意しているため、得られる情報も限定的なものになるでしょう。
「書き込んだ内容を企業側に見られる」という意識がある場合、正直な意見を書きづらいという消費者もいると思います。

一方、SNSでは日々さまざまな人が、個人の考えや感じたことをより自由に、正直に発信しています。SNSで発信される情報を分析することは「消費者のリアルな声」を知ることにつながるのです。消費者に寄り添ったマーケティングが重要と言われる現代において、ソーシャルリスニングは、マーケティングに大きな影響を与えていくことが予想されます。

↓合わせて読みたい
Twitterをソーシャルリスニングで分析!注目すべきSNSって何?
 
 

ソーシャルリスニングで分かること

ソーシャルリスニングから知ることができる情報は、多岐に渡ります。分析結果をどう紐解くかによって、導き出される結果は変わってきます。ここからは、ソーシャルリスニングによって分かることをいくつか例に挙げ解説します。

業界や消費者の動向が分かる

SNSでは、自社についてだけでなく、競合の評価、業界への印象、消費者が求めていることなど、さまざまな情報を収集することができます。そしてそれらを定期的に観測していくことによって、消費者や業界の動向を把握することができます。また、SNSで発言しているユーザーの属性などを分析することで、潜在的なニーズを発見することも可能です。これにより、新たな顧客層の発見や、関連商品の企画に役立つこともあります。

口コミや評判が分かる

口コミや評判が重要というのは、マーケティング担当者でなくてもほとんどの人が理解しているでしょう。平成28年の総務省の調査によると、8割以上のユーザーが口コミやレビューをもとに商品購入を決定している、という結果が出ています。

(総務省|平成28年版 情報通信白書|情報資産)

SNSで収集した口コミや評判をもとに、商品改良を行ったり、キャンペーンや広告施策を工夫したりなど、マーケティングにも大きく役立ってきます。ソーシャルリスニングでは口コミサイトなどに比べ得られるデータ量が多く、統計的に分析することもできるため、より精度の高い「消費者の声」を得ることができるでしょう。

ブランドイメージが分かる

SNSでは消費者のリアルな声を収集できるため、会社やサービスへのイメージをより正確に把握することができます。ソーシャルリスニングを通して投稿を分析することで、今後のブランディング戦略の決定に役立ちます。ブランディングに成功することは、消費者の意思決定までの時間短縮や、購入時の安心感にもつながるため、非常に重要であると言えるでしょう。

消費者のニーズが分かる

アンケートやお客さまセンターなどで得られるニーズはごく一部です。ソーシャルリスニングを行うことで、多種多様なニーズを把握することが可能です。SNS上の投稿には、「消費者が商品やサービスに何を求めているか」が隠れています。

多くの投稿のなかから傾向を分析し、どのような機能を求めているのか、どの程度の金額なら購入するかなど、さまざまな要素を抽出することで、今後の商品やサービスの改善に役立てていきましょう。

リスク検知ができる

消費者が多くの情報を得られるようになった今、SNSの情報から自社の印象を把握しておくことは非常に重要です。自社のブランドイメージや口コミを把握することによって、風評被害などを未然に防ぐことにもつながります。

広告施策の方向性が分かる

SNSでは、リアルタイムで消費者の感じたことが投稿されています。それを収集し、分析していくことで、テレビCMやインターネット広告など、自社が行っているプロモーションに対する消費者の印象を知ることができるのです。その反応から、クリエイティブの内容や露出の仕方を改善するなど、プロモーションのPDCAをより早く回すことも可能です。

関連記事:ソーシャルリスニングって効果あるの?メリットやデメリットについて
 
 

ソーシャルリスニングのやり方

ソーシャルリスニングは大別して、下記の3ステップでおこないます。

1. 「知りたいこと」の決定

まずは何についての情報を収集し、分析したいのかを決定します。

自社の評判や競合への評価、特定のサービスに対する口コミなど、ソーシャルリスニングで収集できる情報は数多くあります。

SNSで分析すべき内容かどうかも含めて検討する必要があり、ここでの決定は、分析対象となるキーワードやセグメントにも影響します。

2.  分析対象の定義

次に分析対象となる母集団を決定します。

大きくアカウント(発言者)を対象とする場合と発言内容(キーワード)を対象とする場合に分かれ、さらに詳細に「どんなキーワードやアカウントを対象とするのか」という部分を設定する必要があります。

3.情報収集・分析

実際にツールなどを使って情報を集め、その傾向を見ていきます。

発言の件数だけでなく、それを「ポジティブ」「ネガティブ」「ニュートラル」に分けたり、具体的に何に対してポジティブなのかを深掘りしていくことが必要です。

また、ソーシャルリスニングの分析においては定量、定性の両面から分析していくことが重要です。

↓合わせて読みたい
ソーシャルリスニングの分析方法3ステップ【マーケッター必見】
 
 

ソーシャルリスニングの分析手法

ソーシャルリスニングを進めていく上での基本的な方法は、下記の3つに分かれます。

  1. 数値分析
  2. 投稿・アカウント分析
  3. セグメント分析

例えばマーケティングを目的とした場合、数値分析では、指定したキーワードを含む投稿件数を抽出し、その後投稿ユーザーにつながりのあるアカウントの数(リーチ数)や、その投稿のポジティブ、ネガティブ割合などを算出していきます。

次に投稿・アカウント分析では、抽出した投稿に含まれる頻出キーワードの割り出しや影響力の高いアカウントの割り出しなど、より詳細な分析をしていきます。

そして3つ目のセグメント分析では、数値分析や投稿・アカウント分析で得た情報を、さらに細かく分類していきます。

投稿の内容を「関心」、「推奨」、「購入」、などのいくつかのセグメントに分け、それぞれの傾向を見ていきましょう。
これにより、実施した広告にユーザーがどんな反応を示しているかを知ることができ、今後の施策に反映しやすくなっていくでしょう。
どの段階でも定量、定性の両面から分析していくことが大切で、「数値」と「ユーザーの心情」、どちらも念頭に置いてデータを活用していく必要があります。

それでは実際に、これらの分析によって「ソーシャルリスニングで分かること」を具体的に解説していきます。

関連記事:マーケティングに役立つ「ソーシャルリスニング」の分析方法や活用法
 
 

ソーシャルリスニングの具体的な2つの事例

SNS上のデータを分析することは、「消費者の本音を知る」ための重要な手がかりになります。

その活用の仕方は企業や状況によってさまざまで、

「掃除機への機能批判を察知し改善、売上を伸ばした家電メーカー」

「ボーカロイドの需要を早期に察知することでヒット作を生み出した音楽事務所」

など、SNSの情報をもとに事業を成功させた会社は数多くあります。

ここからは、実際にソーシャルリスニングを活用した際の事例を2つご紹介していきます。

ライオン株式会社

ライオン株式会社は、お客様の生活の変化のスピードがはやまっていることを感じ、いちはやくお客様の動向をキャッチするためのツールとしてBrandwatchしソーシャルリスニングをおこなっています。

参考:ライオン株式会社|導入実績|ブレインパッド

大日本印刷株式会社

精度の高い提案をするためのユーザー調査と、CXの課題抽出を実現する具体的な武器としてソーシャルリスニング・ソーシャルアナリティクスツールのBrandwatchを活用しています。その他、自社プロダクト開発のための生活者調査にも活用しています。

参考:大日本印刷株式会社|導入実績|ブレインパッド
 
 

まとめ

SNS(ソーシャルネットワークサービス)のユーザー数は日本国内で8000人を突破しました。

SNSを通じてユーザーとのコミュニケーションをとること、情報を把握することは年々その重要度を増しているのです。

ソーシャルリスニングは、そういったSNS時代に重要なマーケティングの手段と言えます。効率的に消費者の声をマーケティングに反映し、時代と消費者に寄り添ったサービスを提供していきましょう。

Brandwatchは、AIを活用した次世代のマーケティングリサーチプラットフォームです。1.4兆件以上のリアルタイムかつ、信頼性の高いデータをスピーディーに活用できます。まずは、資料のダウンロードをお試しください。 
 

 

 
 

マーケティングリサーチツールBrandwatchについて

・機能紹介
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・事例

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・10年分のソーシャルメディアデータから導く10の考察
 

Brandwatchは主なソーシャルネットワークとの公式パートナーです。

ソーシャルリスニングの分析方法3ステップ【マーケッター必見】

「Crimson Hexagon」はソリューションを「Brandwatch」ブランドに統合し、より強力なソーシャルメディア・アナリティクスプラットフォームとして生まれ変わりました。
本記事は、弊社のCrimson Hexagonサイト上に掲載している、2018年07月01日付ブログ記事の転載となります。
※ブレインパッドは、2013年より「Crimson Hexagon」と日本国内唯一の販売代理店契約を締結し、ブランド企業を中心に数多くのクライアントにソーシャルメディアアナリティクスツールの導入と活用支援を行ってまいりました。その豊富な実績を評価され、このたび「Brandwatch」からも公式ディストリビューションパートナーに認定されました。

  

「ソーシャルリスニングは重要」

このことは、多くのマーケティング担当者、経営者の方が知っていることだと思います。

しかしSNS上に存在する膨大な情報を、実際にどのように分析し、活用していくのか、その方法を把握している方は少ないのではないでしょうか。

「ソーシャルリスニングツールを導入したけど、どう分析していいか分からない」

「分析のイメージがわかないからどのツールを選んでいいか分からない」

今回はそんな方に向けて、ソーシャルリスニングツールを活用する際の分析方法について解説していきます。
 

 

 
 

目次

分析を行う前に
1.数値分析で「ユーザーの全体的な流れ」を把握する
2.投稿・アカウント分析でより詳細に分析する
3.セグメントに分けて分析する
ソーシャルリスニングの分析結果をマーケティングに活かそう
まとめ:ソーシャル分析はマーケティングやリスク対策に大切

 

ソーシャル分析を行う前に

ソーシャルリスニングに限らず、マーケティングにおいて情報の収集・分析を行う上では、何を目的とするのかを明確にすることが大切です。

目的がはっきりしなければ、どのようなツールを利用したとしても、本来欲しかったデータや参考にするべきではないデータを収集してしまう可能性もあるからです。

まずは売上向上、商品の改善、リスク対策など、明確な目的を定めましょう。

その後「何を知りたいのか」ということを考えていきます。

ツールを活用して情報を抽出することは簡単です。

ただ、抽出するキーワードやデータのなかで注目する部分が間違っていれば、その時間は無駄になってしまうでしょう。

「ソーシャルリスニングをする目的」

「何を知りたいのか」

この2点を明確にしてから分析を始めることで、ソーシャルリスニングはより意味のあるものになっていきます。

それらが固まったら実際の分析に入っていくのですが、SNS上のデータを分析する方法の例として、

 

 

  • 数値分析で「ユーザーの全体的な流れ」を把握する
  • 投稿・アカウント分析でより詳細に分析する
  • セグメントに分けて分析する

 

 

これらの3つが挙げられます。

ここからはこの3つの分析方法について、それぞれ解説していきます。

 

1.数値分析で「ユーザーの全体的な流れ」を把握する

 

まずは抽出した投稿の数をはじめとする数値的な点を見ていきます。

数値分析の段階では基本的に、

 

 

  • 投稿数
  • リーチ数
  • ポジティブ・ネガティブ分析

 

 

これらを見ていくことで、SNSユーザーのサービスに対する大まかな動向を知ることができます。

投稿数

指定のキーワードを含む投稿の件数を見ていきましょう。

ソーシャルリスニングツールを活用して抽出したデータをグラフ化し、「日別や月別など時系列での比較」「自社と競合他社の比較」などから投稿数の推移を確認します。

例えば自社のサービス名を含む投稿が極端に増えるタイミングがあったとすると、「広告施策への反応」「繁忙期などの時期的なニーズ」など、何らかの要因が見えてくる可能性があります。

リーチ数

投稿数の推移がつかめたら、次に「それらの投稿がどれほどの人に見られているか」を確認していきます。

Twitter、Instagram、FacebookなどのSNSにおいては、投稿の件数がそのまま市場への影響力になるとは限りません。

投稿数だけでなく、その投稿を行ったアカウントのフォロワー数を見ていきましょう。それにより、実際に指定のキーワードを含む投稿がどれだけの人にリーチしているのかが分かります。

投稿数が少なくとも、そのなかにフォロワー数が多いアカウントがあれば、その投稿が多くの人の目に触れている可能性も考えられます。

ポジティブ・ネガティブ分析

ソーシャルリスニングツールを活用すればほとんどの場合、指定のキーワードを含む膨大なデータが「ポジティブな発言」なのか「ネガティブな発言」なのかを分類することができます。

例えば自社サービスを含む投稿のポジティブとネガティブの割合を見れば、ブランドイメージを知る手がかりになるでしょう。

また、投稿全体のポジティブ・ネガティブ割合を見るだけでなく、ここでも日別や月別の推移や競合サービス名との比較をしていくことで、より詳細に分析をしていくことが可能です。
 
 

2.投稿・アカウント分析でより詳細に分析する

数値分析でSNSユーザーの大まかな動向が分かったら、それをさらに深堀りしていきましょう。

投稿数やリーチ数などの数値的な部分だけでなく、「頻出キーワードの抽出」や「影響力のある投稿・アカウントの抽出」を行っていくことで、定性的な視点からも傾向をつかむことが可能です。

頻出キーワードの抽出

ソーシャルリスニングツールによっては、「その投稿に含まれる頻出キーワード」を洗い出すことが可能です。

例えば自社サービス名を含んだ投稿に対する頻出ワードが「口コミ」だった場合、レビューや口コミを確認して購入している人が多いことが考えられます。

また、この洗い出しにおいても自社サービス名についてだけでなく、「ポジティブな投稿の頻出キーワード」「ネガティブな投稿の頻出キーワード」「競合サービスの頻出キーワード」などさまざまな角度から分析していくことが重要です。

影響力のある投稿・アカウントの抽出

抽出したデータのなかから、反応(Twitterでのリツイート、Facebookでのシェアなど)の多い投稿や、フォロワーの多いアカウントを洗い出し、それらの傾向を見ていきます。

反応の多い投稿が分かれば、その内容を見ていくことで、拡散しやすいキャンペーンや広告施策など、次の打ち手を考えるきっかけになるでしょう。

また、フォロワーの多いアカウントの傾向を分析することで、より影響力のあるターゲットに絞った施策を考える手助けにもなります。
 
 

3.セグメントに分けて分析する

1や2で細かく分析していったデータを、さらにセグメントに分けて分析を行ってみましょう。

「投稿者の関心度合」や「何を見て投稿したか」などに分けて分析していくことで、消費者の動きがより具体的にイメージできるはずです。

例えば、ユーザーの関心度合を「興味」「関心」「購入」に分け、それをさらにポジティブとネガティブに分けて考えたとします。

購入を増やす目的の広告施策を行ったあとの投稿に「購入」に分類されるポジティブな投稿が多ければその広告施策は成功しているとも言えますし、「関心」に分類される投稿が多いだけではその施策は失敗しているかもしれません。
 

ソーシャルリスニングの分析結果をマーケティングに活かそう

ソーシャルリスニングの分析結果をマーケティングに活かそう

ソーシャルリスニングをマーケティングに活かすポイントは、スピードです。

SNSでは常に新しい投稿が生み出されています。

消費者のニーズをよりリアルタイムに知ることができるソーシャルリスニングをマーケティングでより効果的に活かすためには、データで分析した内容をできる限り早く施策に反映し、再度SNSでの反応を確認する、など、スピーディーな対応が求められます。

また、広告施策への反応などを見る際に確認しておきたいのは、ポジティブな反応ばかりではありません。ネガティブな反応のなかから、炎上や風評被害などにつながるものがないか確認するようにしましょう。

Web広告やテレビCMなどに注力し露出を増やした場合、そのことが要因となり、企業イメージに対するリスクにつながる可能性は常に考えられるのです。

リスク対策を日ごろから意識しておくことによって、「消費者がどんなことに対してネガティブな反応をするのか」ということを知っておくことができれば、それはマーケティングだけでなく、リスク対策にもつながります。
 

まとめ:ソーシャル分析はマーケティングやリスク対策に大切

SNS上の情報は、いま注目される「ビッグデータ」のなかでも、もっとも豊富で、価値のあるもの、だとも言えるでしょう。

分析の方法を知り、それをマーケティングやリスク対策に活かすことは現代におけるマーケティングでは非常に重要なことでしょう。

今では数多くのソーシャルリスニングツールが登場しており、それぞれ強みや特徴も異なります。

丁寧な分析を行いたくてもツールによっては、「データ抽出のスピードが遅い」「元となるデータ量が少ない」などが要因で満足に分析を行えないことも考えられます。

この記事を参考にしていただき、自社に合った分析方法、自社に合ったツール、をいま一度考えるきっかけになればと思います。
 
 
 

 

 

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2017年新語・流行語大賞「インスタ映え」のSNS初投稿は、実は20XX年!?

「Crimson Hexagon」はソリューションを「Brandwatch」ブランドに統合し、より強力なソーシャルメディア・アナリティクスプラットフォームとして生まれ変わりました。
本記事は、弊社のCrimson Hexagonサイト上に掲載している、2017年12月21日付ブログ記事の転載となります。
※ブレインパッドは、2013年より「Crimson Hexagon」と日本国内唯一の販売代理店契約を締結し、ブランド企業を中心に数多くのクライアントにソーシャルメディアアナリティクスツールの導入と活用支援を行ってまいりました。その豊富な実績を評価され、このたび「Brandwatch」からも公式ディストリビューションパートナーに認定されました。

  

2017年の流行語大賞となった「インスタ映え」。このワードが最初に投稿されたのは、いったいいつだったのか・・・。「インスタ映え」の発祥とブームの傾向をまとめました!

こんにちは、ブレインパッド Crimson Hexagonチームの福江です。
2017年も残り1ヶ月を切りましたね。

今年も、その年に話題になった言葉を選ぶ年末恒例の新語・流行語大賞が12月1日に発表されました。
2017年は、「インスタ映え」(と「忖度(そんたく)」)が年間大賞に選ばれ、Instagram(インスタグラム)などのSNSを意識したマーケティング、プロモーションがより重要視されてきていることを実感する年でした。

ところで、この「インスタ映え」という言葉は一体いつ頃SNSに登場したのでしょうか?

お笑い芸人・ブルゾンちえみさんの「35億」のように特定の著名人や芸能人が作った言葉ではなく、SNSなどで徐々に世間に浸透した言葉については、誰が発祥でどのように流行語になったのか定義が難しいところです。
流行のルーツを探るべく、今回はTwitterの全量データ(*1)やInstagramの投稿データを分析(*2)できる、当社提供のソーシャルリスニング・プラットフォーム「Crimson Hexagon ForSight™ Platform(クリムゾンヘキサゴン・フォーサイト・プラットフォーム)」(以下、クリムゾンヘキサゴン)を使って、トレンドキーワードの発祥とブームの傾向を探ってみました。
 

 

 
 

初めて「インスタ映え」が投稿されたのは?

そもそもInstagramは、今から約7年前の2010年10月6日に米Apple社のApp Storeにてリリースされ、同年12月には日本語にも対応しました。

クリムゾンヘキサゴンはTwitter社とのFirehose契約により、2010年7月以降の全ツイートを検索することができるので、Instagramのアプリがリリースされた2010年10月まで遡って、今回分析しました。
その結果、おそらくこれが世界で初めて「インスタ映え」という単語を含んだツイートだ、という投稿を発見しました。

 

さて、突然ですがここで問題です!

「インスタ映え」という言葉が初めて投稿されたのは、いつだったと思いますか?
以下の3つの選択肢から予想してみてください。

 

 

 

 

正解は・・・「2011年」です。
より正確に言うと、2011年3月4日に投稿されていて、投稿したアカウントは著名人やいわゆるインフルエンサーという方ではありませんでした。
内容は自身が投稿した写真の「インスタ映え」を気にするものであり、今と同じ意味で「インスタ映え」という言葉が使われています。

「インスタ映え」流行時期

次に、「インスタ映え」というキーワードが流行してきた時期を見てみます。“流行”の定義は難しいですが、ここでは「SNSの投稿数が大きく増加した時期」を流行時期とします。

※分析クエリ“インスタ映え” 2017年1月1日~2017年11月30日のTwitter、Instagramの投稿数約120万件を合算

下のグラフを見ると、2017年8月に「インスタ映え」を含む投稿数が一気に増加しています。どのようなキーワードが投稿数を押し上げたのか、8月の投稿に絞って見てみましょう。

▼「インスタ映え」が含まれる投稿数の推移

▼2017年8月の「インスタ映え」の関連ワード

“ナイトプール”など「インスタ映え」を代表するコンテンツがキッカケとなり、投稿が増加しています。一方で「インスタ映え」に躍起になる人を揶揄した造語「インスタバエ(蝿)」などのキーワードも出ています。

「インスタ映え」+ハッシュタグ

最後に、Instagramで「インスタ映え」を含む投稿と一緒に投稿されているハッシュタグを見てみます。

最も利用されたハッシュタグは、当然ながら今回のキーワードである「#インスタ映え」でした。
「#instagood」や「#l4l(like for likeの略。likeを押してくれたらあなたの投稿にもlikeしますという意味)」などは、インプレッションやエンゲージメントを増やしたいときに使う定番のハッシュタグであり、特徴的なワードは上位はにありませんでした。言い換えれば、「インスタ映え」という言葉が特別な意味ではなく、広く日常で使われる言葉となったことを表しているのかもしれません。

最後に:2017年流行語はSNS投稿にヒントがあった

今回はSNSの過去データを探り、今年の流行語の発祥と流行の推移を分析しました。数年後の流行語対象に選ばれる言葉も、ひょっとしたらもうSNSのどこかで密かにトレンドになりかけているのかもしれません。

今回使用した「Crimson Hexagon ForSight™ Platform」は、Twitter、Instagramなどソーシャルメディアの情報をもとに、人々の感情に関する内容を分析することができる「センチメント分析」や、そのキーワードの話題性を分析できる「頻出単語分析」など豊富な機能があり、今回の分析で使用したのは、ほんの一部の機能です。
今後も引き続き「Crimson Hexagon ForSight™ Platform」の豊富な機能を使った分析結果をご紹介していく予定ですので、ぜひお楽しみに!!

(*1)「Crimson Hexagon ForSight™ Platform」は、米国・Twitter, IncとのFirehose契約により、2010年7月以降の全ツイートを検索することが可能。
(*2)Instagramは2014年1月4日以降の投稿が対象。分析対象はハッシュタグ、キャプション、コメント、画像など。

※当記事は筆者が独自に分析した結果であり、実際のデータと異なる場合があります。
 
 

 

 

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2017年衆院選のツイート分析!候補者の投稿からみえる政党の政策

「Crimson Hexagon」はソリューションを「Brandwatch」ブランドに統合し、より強力なソーシャルメディア・アナリティクスプラットフォームとして生まれ変わりました。
本記事は、弊社のCrimson Hexagonサイト上に掲載している、2017年10月17日付ブログ記事の転載となります。
※ブレインパッドは、2013年より「Crimson Hexagon」と日本国内唯一の販売代理店契約を締結し、ブランド企業を中心に数多くのクライアントにソーシャルメディアアナリティクスツールの導入と活用支援を行ってまいりました。その豊富な実績を評価され、このたび「Brandwatch」からも公式ディストリビューションパートナーに認定されました。

  

❝10月22日(日)に投開票を迎える2017年衆議院議員総選挙(衆院選)。Twitterでのつぶやきから、各政党への反応や、注目されているキーワードを分析しました。❞

こんにちは、ブレインパッド Crimson Hexagonチームの福江です。

昨年公開した「2016年参議院議員選挙」に関するソーシャルメディア分析、「東京都知事選の主要候補者」に関するソーシャルメディア分析では多くの方からの反響をいただき、ありがとうございました。

今回は、10月22日(日)に投開票を迎える「2017年衆議院議員総選挙(公示:2017年10月10日)」について、Twitterの全量データ(*1)を対象に分析可能な、当社提供のソーシャルリスニング・プラットフォーム「Crimson Hexagon ForSight™ Platform(クリムゾンヘキサゴン・フォーサイト・プラットフォーム)」を使って、Twitter上の反応を分析・比較してみました。
なお、本記事は、特定の候補者の当落予想や、特定の候補者を支持するものではなく、あくまでもツールを使用したソーシャルメディア分析の結果や傾向をまとめたものとなります。ご承知おきください。

今回の衆院選は、「自民党」「公明党」の連立与党、小池百合子東京都知事が新しく立ち上げ民進党の議員も合流した「希望の党」「日本維新の会」を中心とした野党連合、第三極の「立憲民主党」「社民党」「共産党」のいわゆるリベラル派による、三つ巴の戦いと言われています。

今回は衆院選関連のキーワードを含むツイート、計1,227,774件の投稿(*2)データから「政党」と「政策」2つの軸に分けて分析を行いました。分析期間は、安倍総理が衆議院を解散した9月28日から、公示の10月10日までの13日間を対象とします。


 

 

 
 

爆発力の新党と安定の自民党

まず衆院選関連と政党名の両キーワードを含む投稿数を、政党別に比較しました。今回公認候補を擁立していない民進党や無所属は含まれていません。

「政党名」を含む投稿数の割合で見ると、希望の党が41%と最も多く、次に自民党の20%、立憲民主党と共産党の13%と続きます。

やはり新党として設立された、希望の党と立憲民主党はTwitter上でも話題になったようです。ただしこれらの数値はあくまで「話題の量」であり、マスメディア等で発表される「支持率」とは異なるため、話題の量が実際の投票率に結びつくかどうかはまだわかりません。

次に各党に関連する投稿数の推移を時系列で見ていきます。

衆議院が解散された9月28日時点では、希望の党が他の政党の2倍以上の投稿数があり、話題性が高かったことがわかります。立憲民主党は9月28日時点ではまだ存在していなかったため、当然ながら投稿もありませんが、枝野氏が結成を宣言した10月2日以降(結党は翌日10月3日)は、常に高い投稿数を維持しています。

安倍総理を中心とした自民党は、全体的には新党に比べて新しいニュースが少なく話題の量は多くはないですが、常に一定の投稿数があり、公示日となった10月10日時点では新党である希望の党に迫る勢いとなっています。

次に、今回の三つ巴の戦いの話題の中心である、「自民党」、「希望の党」、「立憲民主党」の3つの政党に焦点をあてて、それぞれの政党別にどんな投稿が話題になっているのかを分析します。

三つ巴の戦い、各陣営のキーワードと関連性は?

 

自民党

上図は、自民党に関連する投稿を分析し、話題になっているテーマと関連するキーワードをクラスタリングで分類したものです。

選挙の争点となっている「議席」の数、その議席数によって今後大きく動くであろう「憲法」「改正」の問題などが挙がっています。

また興味深い点として、「小池」氏に関連して「連立」というキーワードが結びついています。この投稿の中身を見ると、今回の選挙で対決姿勢を見せている自民党と小池氏ですが、「選挙後に自民党と連立するのでは?」といった意見が並んでいます。

 

希望の党

次に、希望の党に関する投稿のテーマと関連するキーワードの一覧です。

今回大きな注目を集めた「民進党」との「合流」問題。
また、「都知事」であり希望の党の代表でもある小池百合子氏が今回の衆院選に「出馬」するのか否か、そして希望の党が公約として掲げた12の「ゼロ」に関する話題が挙がっています。12の「ゼロ」については、原発ゼロ、待機児童ゼロなどの社会問題に加えて、「花粉症ゼロ」の公約についてもSNS上では様々な意見が飛び交いました。

 

立憲民主党

最後に、立憲民主党に関する投稿のテーマと関連するキーワードの一覧です。

民進党」から離党して枝野氏を中心に結党した立憲民主党。
元々民進党の議員は希望の党から公認を得て立候補する方針を示していましたが、希望の党代表の小池氏が「リベラル」派を排除すると明言したことがキッカケとも言われています。
これを機に「民進党」の「リベラル」派の議員たちが離党して、立憲民主党が設立されました。

立憲民主党に伴い開設された立憲民主党の公式Twitterアカウント(「cdp2017」というのはこのアカウント名)は、10月2日に開設されたにもかかわらず、自民党の公式Twitterのフォロワー数を抜き、政党別フォロワー数トップ(約17万人 10月13日時点)となったことも、様々な憶測とともに話題となりました。

衆院選の政策別投稿数はどうなのか?

次に、今回の衆院選を「政党」ではなく「政策」の視点から分析します。
今回衆議院を解散し総選挙を行うことについて、安倍総理は9月25日の記者会見で「消費税の使い道の見直し」、「北朝鮮問題」など様々な国難に対応するための「国難突破解散」と位置付けています。

そこで今回の衆院選に関連する投稿から、次の5つのテーマを軸にTwitterの話題量を分析しました。

「憲法」「北朝鮮」「原発」「消費税」「教育無償化」

※分析対象期間:2017年9月28日~10月10日、分析クエリ:衆院選関連(*2)と政策関連の両方のキーワード含む投稿数

分析の結果、「憲法」に関連する投稿数が多く、「北朝鮮」、「原発」と続きます。
一方で今回の衆院選の論点として挙げられていた、「消費税」の使用用途の変更や少子高齢化対策として掲げられた「教育無償化」については、比較的少ない結果となり、Twitter上ではあまり話題になっていないことがわかりました。

最後に

今年の衆院選は、2016年に選挙権年齢が20歳から18歳に引き下げられてから、初めての衆議院選挙です。今後は、新たな有権者の人たちに候補者のメッセージを届けるため、また若者の声を積極的に聞くために選挙においてもソーシャルメディアの存在がますます大きくなっていきそうです。

候補者や政党などTwitterを活用している議員は増えていますが、InstagramはCrimson Hexagonの分析機能を使って動向を見てみましたがまだまだ目立った動きは見られませんでした。今後の選挙では、Instagramを選挙戦に活用して当選する「インスタ議員」が誕生するかもしれません。

今回使用した「Crimson Hexagon ForSight™ Platform」は、Twitter、Instagramなどソーシャルメディアの情報をもとに、人々の感情に関する内容を分析することができる「センチメント分析」や、そのキーワードの話題性を分析できる「頻出単語分析」など豊富な機能があり、今回の分析で使用したのは、ほんの一部の機能に過ぎません。今後も引き続き「Crimson Hexagon ForSight™ Platform」の豊富な機能を使った分析結果をご紹介していく予定ですので、ぜひ、お楽しみに。

(*1)「Crimson Hexagon ForSight™ Platform」は、米国・Twitter, IncとのFirehose契約により、2010年7月以降の全ツイートを検索することが可能。
(*2)分析クエリ(分析対象キーワードと除外キーワード)
((衆院選 OR 衆議院議員選挙 OR 衆議院議員総選挙 OR 衆議院選挙 OR 衆議院解散)
OR (解散 AND 選挙))
AND -(AKB OR SKE OR HKT OR NGT OR NMB) 
AND -(参議院 OR 参議院議員選挙 OR 参議院議員通常選挙 OR 参議院選挙)
 
 
 

 

 

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Brandwatchは主なソーシャルネットワークとの公式パートナーです。

ソーシャルリスニングをプロモーションに活用する方法3ステップ

「Crimson Hexagon」はソリューションを「Brandwatch」ブランドに統合し、より強力なソーシャルメディア・アナリティクスプラットフォームとして生まれ変わりました。
本記事は、弊社のCrimson Hexagonサイト上に掲載している、2017年10月6日付ブログ記事の転載となります。
※ブレインパッドは、2013年より「Crimson Hexagon」と日本国内唯一の販売代理店契約を締結し、ブランド企業を中心に数多くのクライアントにソーシャルメディアアナリティクスツールの導入と活用支援を行ってまいりました。その豊富な実績を評価され、このたび「Brandwatch」からも公式ディストリビューションパートナーに認定されました。

  

  

【ソーシャルリスニングに取り組みたいと思っている、マーケターの方におススメの記事です】
先日、プロモーションに関するイベント「宣伝会議 プロモーションフォーラム2017」が開催されました。大手クライアントを多数抱える外資系広告代理店「ビーコンコミュニケーションズ」と共同講演を実施。コミュニケーション戦略を考える広告のプロは、常日頃ソーシャルリスニングをどのように活用しているのでしょうか? 当日の模様をダイジェストで紹介します。  


 

 

 

こんにちは、デジタルソリューション統括部 プロモーション担当の和田です。

皆さんは、“ソーシャルリスニング”と聞いてどんなことをイメージしますか? 自社の商品がどのようにつぶやかれているかをチェックすることでしょうか。それとも、プロモーションを行った際にどれだけソーシャル上で反応があったかを見ることでしょうか?

9月8日(金)、企業のマーケティング・宣伝・販促などの担当者を対象に「宣伝会議 プロモーションフォーラム2017」が開催され、ビーコンコミュニケーションズ株式会社の白井 俊行氏と当社 福江 孝史が登壇しました。
テーマはズバリ、「いまさら聞けない!ソーシャルリスニングってどう活用するの?」
当日、立ち見がでるほどの大盛況だった講演の模様をダイジェストでお送りします。

 

“Emotionのトリガーを発見すること”がソーシャルリスニング究極のゴール

講師紹介:
ビーコンコミュニケーションズ株式会社
CRM Strategic Analytics Manager 白井 俊行氏

ダイレクトマーケティングやデータベースマーケティングにおける分析経験と、クライアントのビジネス課題をコミュニケーションで解決する戦略プランナーの両方の経験を持つ。担当領域は、売上分析、CRMデータの分析、ウェブ解析、ソーシャルリスニングなど、多岐にわたる。2016年8月より現職にてCRMのスペシャリストとして活躍。

白井氏:そもそも、なぜ人はソーシャルメディアに投稿するのでしょうか? 皆さんも普段から、TwitterやInstagram、Facebookなどを見ていると思います。自分が投稿したいと思う時、どんなきっかけで投稿していますか? 私は、“人は、何らかのEmotion(感情)がなければ投稿しない”と思っています。
例えば、新商品が目新しいと感じて周りにもおすすめしたいと思って投稿する、これまで参加したイベントとは違った新しい体験があったから投稿する。そういったEmotionが働いた結果、投稿につながっていると思っています。

 

 

ソーシャル上で話題になっていることを逆引きすると、何が生活者のEmotionとなるのかがわかり、つまり、何が人々を動かすEmotionになっているかを発見することにつながります。
“話題”というのは、人々のEmotionの集合体です。これは、なぜソーシャルリスニングが施策につながるのかの答えであり、Emotionのトリガー(きっかけ)を発見することがソーシャルリスニングの究極的なゴールではないかと考えています。

ソーシャルリスニングをどうマーケティング施策へつなげるか?

1.ターゲットの消費者行動の把握

これが最も難しいです。「どのような人が、どのようなタイミングで、どのようなシチュエーションで、どのような内容を、なぜ投稿したのか」を把握することで、生活者のEmotionを紐解いていきます。
特に“どのような人”を把握するには、実際の投稿内容を人ごとにセグメント(分類)して把握してみると良いでしょう。
例えば、「○×って何?」とつぶやく人は興味層セグメント、「欲しい!」とつぶやく人は潜在顧客セグメント、「ゲットした!」は顧客セグメント、「これはおすすめ!」は商品推薦者セグメントのようにセグメントを定義できます。

ソーシャル上の投稿ごとに人々をセグメントしていくと、例えば興味層セグメントと顧客セグメントに共通している話題は何か? その違いは何か? などが、セグメントごとにクリアに見えてきます。この部分は、特にソーシャルリスニングツールを使うと効率的に行えます。

2.競合モニタリング

自社と競合するブランドだけでなく、業界をまとめたトピックもカバーしていくとさらに面白いことがわかります。
自社ブランドに対してどのようにつぶやかれているのか? 他社ブランドでも同じようなことを言われているのか? それとも全く違うことを言われているのか? 自社と競合が比較されている場合は、どういう文脈で比較されているのか? どのような違いがあるのか?
ブランドスイッチのきっかけ、競合が実施している施策とそれがどの程度の反響があったのかをソーシャル上の投稿から読み解きます。

3.プロモーションの効果測定

施策に対してソーシャル上でどういった反響・評価があるかを測定します。何らかのイベントを実施した際に、最初のスパイク(瞬間的な上昇)までの日数(時間の場合もある)、または最大投稿数までの日数(or 時間)がどれくらいかかったかで、初速が比較できます。
次に、最大投稿数がどれくらいあるのかは非常にわかりやすい指標と言えるでしょう。さらに、スパイクがあると必ず通常期に戻りますが、その戻り方も重要です。1日で戻るのか、数日間の残存効果があるのかはプロモーションの効果指標になるのではないでしょうか?

 

 

さらにこれらのソーシャルリスニングの結果をどう次の施策につなげるのか? という点でいうと、私は、ソーシャル上で発見したEmotionを再現・活用できないと次の施策につながらないと考えています。
例えば、レポートを出して“今回の施策でこれがウケたんだね”“これがモチベーションのトリガーになったんだね”というのがないと、“じゃあそれを使って次の施策をやりましょう”“今度の施策はこう変えましょう”というのが生まれにくいのではないでしょうか。

私たちがコミュニケーションプランニングにどのようにソーシャルリスニングを活用しているかというと、ソーシャルメディアの分析自体は専門チーム(私が所属するアナリストチーム)が基本的には行っています。
そして、Emotionを再現・活用できる形にする、つまりインサイトとして形作るのはストラテジックプランナーが中心となっています。
最終的に、それを具体的な施策にするのをクリエイティブチームが担当したり、ソーシャル専任チームがコンテンツとして再現します。レポートを出すだけでは施策につながらないため、データを分析して、インサイトに再現して、クリエイティブに落とすことを分担しながら、全社のチームでPDCAを回していくことで、ソーシャルリスニングの施策の運用・活用・改善につなげていけると感じています。

 

 

Emotionを把握して再現するのに専門スキルの習得も大事ですが、いまやそれはツールで補うことができます。それよりも生活者の“生の声”をとにかくたくさん読み込むことが大事だと考えています。
私は、数千件の投稿なら全て読みます。そのためにも、実際に人がやるべきこと(例えば、投稿を読む時間を捻出すること)のためにも、機能的なツールを利用すべきです。
私は、前職から国内外のさまざまなソーシャルリスニングツールを使ってきましたが、このあと登壇されるブレインパッドの「Crimson Hexagon ForSight™ Platform」が最強のツールだと感じています。
弊社でも、前述した構成メンバーだけでなく、さまざまな職種のメンバーの業務に同製品を活用しています。

Crimson Hexagon ForSight™ Platformの覚えて帰ってほしい3つの特長とインスタ分析機能

講師紹介:
株式会社ブレインパッド デジタルソリューション統括部
マーケティンググループ プロダクトマネジャー 福江 孝史 

大学院にて経営学を専攻。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の広告運用やソーシャルメディアマーケティング支援などに従事。ブレインパッドにて、Crimson Hexagon ForSight™ Platformのプロダクトマネジャーとして、ソーシャルリスニングに取り組む企業を多数支援。

福江:「Crimson Hexagon ForSight™ Platform」は、世界で500超の企業やブランドで導入されています。国内では、先ほどお話しいただいたビーコンコミュニケーションズ様のような広告代理店をはじめ、メディア企業、メーカー企業、音楽系企業などさまざまな企業にご活用いただいております。
ご紹介したい機能はたくさんありますが、本日は、特長である3つを是非覚えて帰ってほしいです。

特長1.Firehose契約

1兆以上のソーシャルメディア投稿を対象としていますが、特にTwitterは2010年7月以降の全世界のデータを分析することが可能です(=Firehose契約)。
数年前のキャンペーンに関する投稿の生データを持っていなくとも過去にさかのぼって投稿を分析できます。

特長2.機械学習で任意の評価軸を作成

ポジティブ・ネガティブ・ニュートラルという単一的なグルーピングだけでなく、ポジティブの中でも“色が好き”“デザインが好き”“性能が良い”など、どう感じてポジティブなのか、ツールの利用者自身で評価軸をつくることが可能です。

特長3.13言語の分析に対応

日本語、英語、中国語をはじめとして、13の言語に対応しています。国内ユーザーだけでなく、海外にいるユーザー、さらに訪日外国人の投稿も分析することが可能です。
また最近のソーシャルリスニングに関するお問い合わせの半数が、「Instagram(インスタ)対応」に関してで、非常にお問い合わせが増えています。
Instagramはその場での体験をシェアするという使い方のため、Twitterとスパイクのタイミングがずれるなど、投稿に違いがあります。
InstagramとTwitterの両方を利用している方ならば、それぞれに使い方を変えているという実感があるのではないでしょうか?
「Crimson Hexagon ForSight™ Platform」でのインスタ分析は“#ハッシュタグ”だけでなく、他ツールでは難しい“コメント”“複数タグ”、一部“画像”の分析にも対応しています。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか? ソーシャルリスニングとはEmotionのトリガーを発見することであるというのは、私にとっても新たな気づきとなりました。そのお手伝いとして、「Crimson Hexagon ForSight™ Platform」がお役に立てると思っています。ご興味をお持ちいただけましたら、お気軽にお問い合わせください。
 
 
 

 

 

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