ブログ

2017年新語・流行語大賞「インスタ映え」のSNS初投稿は、実は20XX年!?

「Crimson Hexagon」はソリューションを「Brandwatch」ブランドに統合し、より強力なソーシャルメディア・アナリティクスプラットフォームとして生まれ変わりました。
本記事は、弊社のCrimson Hexagonサイト上に掲載している、2017年12月21日付ブログ記事の転載となります。
※ブレインパッドは、2013年より「Crimson Hexagon」と日本国内唯一の販売代理店契約を締結し、ブランド企業を中心に数多くのクライアントにソーシャルメディアアナリティクスツールの導入と活用支援を行ってまいりました。その豊富な実績を評価され、このたび「Brandwatch」からも公式ディストリビューションパートナーに認定されました。

  

2017年の流行語大賞となった「インスタ映え」。このワードが最初に投稿されたのは、いったいいつだったのか・・・。「インスタ映え」の発祥とブームの傾向をまとめました!

こんにちは、ブレインパッド Crimson Hexagonチームの福江です。
2017年も残り1ヶ月を切りましたね。

今年も、その年に話題になった言葉を選ぶ年末恒例の新語・流行語大賞が12月1日に発表されました。
2017年は、「インスタ映え」(と「忖度(そんたく)」)が年間大賞に選ばれ、Instagram(インスタグラム)などのSNSを意識したマーケティング、プロモーションがより重要視されてきていることを実感する年でした。

ところで、この「インスタ映え」という言葉は一体いつ頃SNSに登場したのでしょうか?

お笑い芸人・ブルゾンちえみさんの「35億」のように特定の著名人や芸能人が作った言葉ではなく、SNSなどで徐々に世間に浸透した言葉については、誰が発祥でどのように流行語になったのか定義が難しいところです。
流行のルーツを探るべく、今回はTwitterの全量データ(*1)やInstagramの投稿データを分析(*2)できる、当社提供のソーシャルリスニング・プラットフォーム「Crimson Hexagon ForSight™ Platform(クリムゾンヘキサゴン・フォーサイト・プラットフォーム)」(以下、クリムゾンヘキサゴン)を使って、トレンドキーワードの発祥とブームの傾向を探ってみました。
 

 

 
 

初めて「インスタ映え」が投稿されたのは?

そもそもInstagramは、今から約7年前の2010年10月6日に米Apple社のApp Storeにてリリースされ、同年12月には日本語にも対応しました。

クリムゾンヘキサゴンはTwitter社とのFirehose契約により、2010年7月以降の全ツイートを検索することができるので、Instagramのアプリがリリースされた2010年10月まで遡って、今回分析しました。
その結果、おそらくこれが世界で初めて「インスタ映え」という単語を含んだツイートだ、という投稿を発見しました。

 

さて、突然ですがここで問題です!

「インスタ映え」という言葉が初めて投稿されたのは、いつだったと思いますか?
以下の3つの選択肢から予想してみてください。

 

 

 

 

正解は・・・「2011年」です。
より正確に言うと、2011年3月4日に投稿されていて、投稿したアカウントは著名人やいわゆるインフルエンサーという方ではありませんでした。
内容は自身が投稿した写真の「インスタ映え」を気にするものであり、今と同じ意味で「インスタ映え」という言葉が使われています。

「インスタ映え」流行時期

次に、「インスタ映え」というキーワードが流行してきた時期を見てみます。“流行”の定義は難しいですが、ここでは「SNSの投稿数が大きく増加した時期」を流行時期とします。

※分析クエリ“インスタ映え” 2017年1月1日~2017年11月30日のTwitter、Instagramの投稿数約120万件を合算

下のグラフを見ると、2017年8月に「インスタ映え」を含む投稿数が一気に増加しています。どのようなキーワードが投稿数を押し上げたのか、8月の投稿に絞って見てみましょう。

▼「インスタ映え」が含まれる投稿数の推移

▼2017年8月の「インスタ映え」の関連ワード

“ナイトプール”など「インスタ映え」を代表するコンテンツがキッカケとなり、投稿が増加しています。一方で「インスタ映え」に躍起になる人を揶揄した造語「インスタバエ(蝿)」などのキーワードも出ています。

「インスタ映え」+ハッシュタグ

最後に、Instagramで「インスタ映え」を含む投稿と一緒に投稿されているハッシュタグを見てみます。

最も利用されたハッシュタグは、当然ながら今回のキーワードである「#インスタ映え」でした。
「#instagood」や「#l4l(like for likeの略。likeを押してくれたらあなたの投稿にもlikeしますという意味)」などは、インプレッションやエンゲージメントを増やしたいときに使う定番のハッシュタグであり、特徴的なワードは上位はにありませんでした。言い換えれば、「インスタ映え」という言葉が特別な意味ではなく、広く日常で使われる言葉となったことを表しているのかもしれません。

最後に:2017年流行語はSNS投稿にヒントがあった

今回はSNSの過去データを探り、今年の流行語の発祥と流行の推移を分析しました。数年後の流行語対象に選ばれる言葉も、ひょっとしたらもうSNSのどこかで密かにトレンドになりかけているのかもしれません。

今回使用した「Crimson Hexagon ForSight™ Platform」は、Twitter、Instagramなどソーシャルメディアの情報をもとに、人々の感情に関する内容を分析することができる「センチメント分析」や、そのキーワードの話題性を分析できる「頻出単語分析」など豊富な機能があり、今回の分析で使用したのは、ほんの一部の機能です。
今後も引き続き「Crimson Hexagon ForSight™ Platform」の豊富な機能を使った分析結果をご紹介していく予定ですので、ぜひお楽しみに!!

(*1)「Crimson Hexagon ForSight™ Platform」は、米国・Twitter, IncとのFirehose契約により、2010年7月以降の全ツイートを検索することが可能。
(*2)Instagramは2014年1月4日以降の投稿が対象。分析対象はハッシュタグ、キャプション、コメント、画像など。

※当記事は筆者が独自に分析した結果であり、実際のデータと異なる場合があります。
 
 

 

 

マーケティングリサーチツールBrandwatchについて

・機能紹介
・利用シーン
・事例

関連記事

・ソーシャルリスニンク゛ならTwitter?Facebook?注目すべきSNSとは
・10年分のソーシャルメディアデータから導く10の考察
・ソーシャルリスニングとは?概要や方法について
 

 

Brandwatchは
Twitter社のオフィシャルパートナーです。

ブレインパッドが導入から
運用まで支援します

  • 使い方を支援

    使い方を
    支援

  • ナレッジを共有

    ナレッジを
    共有

  • 分析・運用を支援

    分析・運用を
    支援