代表取締役社長 CEO 関口 朋宏

データが世の中にもたらす価値と重要性を予見して、2004年に創業されたブレインパッド。これまで、データ活用の普及を通じた産業発展や人々の生活を豊かにすることを使命に事業を展開してきました。データ活用が一般化してきた一方で、日本のデジタル技術やデータ活用分野の国際競争力は決して誇れる状況ではありません。そんな日本に変革をもたらそうと挑戦を続けるブレインパッドでは、2023年に創業者である佐藤、高橋の2人から、現CEO 関口に未来へのバトンが渡されました。
本ページでは、代表の関口自身のストーリー、そして、ブレインパッドのこれからのストーリーを共にしたい、未来の仲間へのメッセージをお伝えいたします。

仕事・キャリアについて真剣に考える、あなたへのメッセージ

ブレインパッドの採用サイトをご覧になっている皆さん、当社にご興味をお持ちいただき、ありがとうございます。世に数多ある会社の中で、ブレインパッドという会社を認知いただけていることを嬉しく思います。

皆さんは、まさにこれから新たなチャレンジをしようと考えられているはずです。
どのような環境、どんな仕事を選ぶかによって、そのチャレンジの大きさも、そこから得られる成長も大きく変わります。
私の持論では、個人の成長は身を置いている組織の成長により加速すると考えています。つまり、組織全体が大きなチャレンジを続け、成長を果たしている環境の方が、より大きな成長実感を得られるということです。

日本におけるデータサイエンス企業のパイオニアとして創業20年を迎えたブレインパッドは、今まさに、より大きく、新たなチャレンジをスタートしています。

20年を必死に駆け抜けた私たちブレインパッドですが、果たして、この20年で日本は進化できたのでしょうか?
日本はこの20年で、GDPが世界2位から4位に転落し、デジタル競争力では年々諸外国に追い越されています。大幅な円安にもなり、中国やインドを「世界の工場」と呼んでいた時代からその立場は逆転し、グローバルでの存在感を失ってしまいました。

ブレインパッドとしては、データ活用がひとつのビジネスモデルとして成立することを証明できた一方、日本がこのデジタル競争の時代に敗れてしまったことに対し、IT産業に身を置く立場として少なからず責任を感じるべきだと思っています。強い日本をもう一度復活させたい、そのためにIT産業が自ら変わらねばならない。この課題感がこれからのブレインパッドの挑戦の原動力になっています。

データ活用の専門家集団であるブレインパッドが、いまの社会に何を感じ、何を仕掛けようとしているのかを、私自身の原体験も含めてお話しします。もし、少しでも共感いただけるようでしたら、ぜひ当社への扉をノックしてみてください。

"Japan as No.1"の記憶 〜 日本は最高にカッコよかった

私の幼少期を遡ると、中学生の時に父の仕事でマレーシアに駐在したことが、今のキャリアや考え方にも大きな意味をもたらした原体験となっています。
そのときのマレーシアは国中に日本製品があふれ、東南アジアの経済を日本企業が牽引していたと言っても過言ではありませんでした。
子供ながらに日本に対するリスペクトを感じ、日本人であることがとても誇らしかったことが深く記憶に刻まれています。

そして、車好きな父親の影響もあり、当時一大ブームになったF1にのめり込み、日本の自動車メーカーが世界No.1として最高峰の技術競争に君臨する姿に惹かれました。その頃から、日本の自動車メーカーでエンジニアとして働くことを夢見て、理系人間として大学院まで一直線にその道を進みます。

夢に迷いが出るほどインターネットとの出会いは強烈だった

大学・大学院時代は、エンジニアとしての夢に向けて学びながらも、大きな転機がやってきます。趣味の延長線上ではじめたラジオ局のアルバイト、ここで番組のWeb制作/デザイナー、エンジニアとしての仕事に携わります。Webデザイナーの傍ら番組ADだけでなく、ライターとしての仕事も経験させてもらい、メディアとクリエイティブの世界にどっぷり浸かることになりました。

ラジオ番組とインターネットの融合という、25年前では画期的な環境で、インターネットの可能性に衝撃を受けたこと、従来型のメディアはインターネットに駆逐されるのではないかという危機感と興奮が、その後の道を大きく変えることになりました。
一方で、クリエイティブの世界が才能やセンスの世界であって、私のような凡人が簡単に一流になれるような生半可な世界でないという現実も突きつけられました。

とはいえ、インターネットという新しい技術により、既存のメディアや、そこで活躍する才能ある人々の仕事だけでなく、さまざまなビジネスの形が崩れていくような音を聞きながら、自分はどの道に進むべきか暗中模索の日々を過ごします。

そこで、私自身が世の中に貢献できることとは何か?という視点を持つようになり、インターネットにより急速に変わりゆく新しいメディアの世界において、有能なクリエイターが活躍できる環境をビジネスとして成立させることになら貢献できるのはないか、という考えを持つにいたり、ビジネスの世界に飛び込むことにしました。その最初の一歩として、大手外資系コンサルティングファームに入社を決めました。

日本企業を強くするために尽力するなかで感じた疑問

入社後、ビジネスの世界はまったくの素人なわけですから、これまで慣れ親しんだメディアの業界に閉じずに、必死に勉強し、働きました。入社当初は大型のシステム開発に携わり、サーバールームに缶詰めでインフラの構築から運用、ユーザー目線で作業を楽にするツール開発なども経験しました。ITの世界の酸いも甘いも知ることになったのは、その後のキャリアにおいても貴重な経験だったと思います。

その後、戦略コンサルティングの道へ転身するわけですが、ここからクライアント企業の大規模な事業や組織変革を伴う仕事に携わるなかで、時代は徐々にデジタルとビジネスが不可分な世界に突入していきます。
そこで起きたのは、デジタルと融合した新しいビジネスの先進的な事例はすべて欧米企業であり、その事例をお手本に日本企業にコンサルティングするということが主流になりました。
そこで、大きな疑問を抱きました。
「果たして、自分たちの支援は日本企業をグローバルトップ企業に押し上げることに貢献しているのか?」

いつの間にか、日本企業が欧米企業の背中を追いかけるような構造が当たり前になり、それを支援していた私たちも、その構造を前提とするようになっている気がしてなりませんでした。
日本企業はもう一度、1から自分で考え、産みの苦しみを克服していかなければならないのではないか。
そう考えたとき、私自身が日本企業のなかでその産みの苦しみにぶつかっていかなければ、いつか見た「Japan as No.1」は取り戻せないという想いが強くなっていったんです。

その間に、所属していた企業は入社時の5倍の人数規模に大きくなっていました。いつの間にかチャレンジャーの立場から追われる立場に環境が変わっていて、やはりチャレンジャーとして立ち向かっている方が、自分自身もワクワクするという想いもありました。そんなときに出会ったのがブレインパッドでした。

データサイエンスで日本を強くするとは?

ブレインパッドに参画後、データ活用・データ分析の普及、そして第三次ブームが始まったAI活用に没頭していきます。データから導かれる、お客様が気づいていないボトルネックの発見や大胆な仮説の検証により、お客様に新たなサプライズを与えることができ、とてつもなく有意義で楽しい時間を過ごします。

しかしながら、データ分析を普及させようとするほど、多くの企業で定性的で客観性のない意思決定がなされている現実を強烈に目の当たりにしていくことになります。声の大きさや、勘、それらがいかに企業経営や事業運営の中で重要視されていたかを思い知らされます。
一方で、日本企業の多くでは、会社を変えていくようなリスクをとった意思決定が日常的にはあまり行われていない、ということにも気づきます。日本企業の素晴らしいところは、品質の高い業務を再現性高く、確実に遂行するために組み上げられた仕組みが整っているところです。データサイエンスが普及する以前からそのような仕組みを築き上げてきたという先人の知恵がたくさんあります。

ただし、残念ながら、その培われてきた仕組みや知恵が、変化の激しい環境においてリスクの高い判断を迅速に実施するような、そんな俊敏な経営を阻害してきたのだとも思うのです。つまり、過去の成長で出来上がったものがあまりに素晴らしい仕組みで運営されているため、逆に変化の足かせ(イノベーションのジレンマ)になってしまったということです。今の日本社会の国際競争力の衰えは、データ活用が遅れているということはもちろんですが、リスクを伴う意思決定をしてこなかった結果とも言えるのではないでしょうか。

リスクの伴う意思決定は、大小関わらず怖いものです。それを判断する責任者はこの失敗の恐怖と向き合わなければなりません。その恐怖と向き合うために安心材料となるのがデータサイエンスだと思うのです。

ファクトとなるデータを徹底的に収集し、課題の種を人の目を超えて発見し、シミュレーションを通じて仮説を検証する。それが、リスクのある判断の成功確率を上げ、失敗確率を下げることになります。これがデータサイエンスの最大の価値です。道理の通った話は人々を動かします。「理にかなったものは美しい」のです。

お気づきの通り、日本において、ただデータやAI活用の遅れを声高に叫んでも環境は変わりません。データ活用に頼らなくてもここまで成長してきた日本企業や日本人は優秀だと思っています。ただし、どうしてもリスクを取ること、変化すること、成功体験を捨てることが苦手です。その恐怖を乗り越えるために、データサイエンスを徹底的に活用する環境を作り上げていくことが、私たちが日本の国際競争力向上に、より本質的に寄与できることだと思います。

次の時代をつくる少数派であり続けたい

日本をもう一度復活させ、豊かにしていくためには多くの仲間が必要です。当社はもちろんのこと、ITと呼ばれる業界全体が、もっと世の中に貢献できる形を探求しなければなりません。動かさなければならないものはとても大きいです。

そのためには、「探求心」と「当たり前を疑う力」がとても重要です。「なぜこれが起きたのか?」「なぜこうなっているのだ?」と現状に対してクリティカルに疑問や違和感を持ち、冷静に探求する人と、それに対して「もっとこうしたらいいんじゃない?」「こうするとできそう!」と、データを使って仮説検証しながらポジティブに探求する人。そんな発想をする人間と、その発想に対して仮説検証する人の両方がいるチームがいたら面白いだろうなと思います。

未来をつくる私たちは、世の中の多数派ではいけません。多数派は現在の仕組みを動かしている人たちですから。私たちは次の多数派、つまり、いまは少数派であり続けたいと思っています。多数派に負けずに、少数派であり続けるには挫けない強さも必要ですが、その強さの武器となるのは技術力とスキルです。常に新しい技術を追いかけ、学び続けるチームであることを大切にしています。

自分は亜流だと思う人材こそ、ブレインパッドのドアを叩いて欲しい

ここまでの話だと、ブレインパッドには芯が強く、探究心に溢れた人だけを求めているように感じると思います。もちろん強い気持ちは必要ですが、一番大切なのは、今よりも楽しく、幸せに生きられることを純粋に望んでいること、その望みを少しでも多く実現するためなら、一生懸命に頑張れることだと思います。やはり何事も楽しまなければうまくはいきません。

いまブレインパッドは「強くて善い会社」を目指しています。「良い」ではなく「善い」なのです。
「良い」というのは、何かの物差しや基準があってそれを超えているかどうかを指しますが、世の中が高速に変化していく中で、ものごとの基準や物差しも変化していきます。そこには絶対的な答えはないはずです。
それよりも社会や経済、地球環境や人々の生活に豊かさをもたらすようなことに一生懸命になれるチームでありたいし、それが「善い」の意味だと思います。
データやテクノロジーのポテンシャルを信じて、その力で世の中の何かをひとつでもよくしていきたい、そういう人たちはもう既に十分に少数派かもしれませんね。

脱皮しない蛇は死ぬ。これは、日本発ベンチャー企業・ブレインパッドの創業者から受け継いだ大切な言葉です。
世の中の進化と共に成長するために脱皮しつづけていく、このような挑戦をともにしてくれる皆さん、ぜひブレインパッドへ!

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