イベント通信
公開講座(2025年3月)開催レポート_AIビジネスプランナー養成講座
2025年04月08日
こんにちは、ブレインパッドの小林です。
本日は、3月4日(火)~5日(水)より、実践型DX・AIデータ活用人材育成研修(公開講座)へ新たにラインナップとして追加された「AIビジネスプランナー養成講座」についてお伝えします。
トピック:
■AIビジネスプランナーとは?
そもそもAIビジネスプランナーとはどういった人材を指すのでしょうか。
弊社では、ビジネスでAIを活用する際に必要となる基本知識、および様々なAI導入事例に精通し、社内外の課題に対してAI活用が可能かどうか、また適しているかどうかを判断し、外部の専門家をディレクションできる人材と定義しております。
つまるところ、ビジネス課題を理解し、データ利活用を通じて、適切に課題解決アプローチや企画を立てられる人材を指します。
■開催の背景
近年、DXの必要性に対する認識は高まっているものの、ビジネスをどのように変革していくかの具体的な方向性を模索している企業が多いのが現状です。
こうした中で、例えば、経営者からビジネスをどのように変えるかについての明確な指示が示されないまま「AIを使って何かできないか」といった指示が出され、PoC(概念実証:開発や導入前の検証実験)が繰り返されるものの、ビジネスの改革に繋がらない、といったケースも多いのも実状です(*1)。
(*1)出典: 経済産業省「DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~(2018)
こうした背景のもと、ビジネスの本質的な課題を捉えてDXを主導できる人材に対する需要が高まり、本講座が誕生しました。
実は本講座、元々は「企業研修」の一つとして実施していました。
「データを分析できる人材を育成したい」、「AIを活用したビジネスを企画できるようになりたい」といった課題感を多くの企業様からいただき、企業研修にとどまらず、公開講座として広く多くの方が受講できる環境を整えた方が「データ活用の促進を通じて持続可能な未来をつくる」という弊社の企業理念に沿うのではないか、という思いから公開講座のラインナップとして今年3月よりリニューアル開催となりました。
■講座での学習目標
上記背景を踏まえ、本講座でのゴール(学習目標)は以下のように設定しております。
1.データ分析技術の知識に加え、活用のための各種フレームワークの習得
a. AI活用のためのフレームワークを使用して、データ活用の要諦を理解
2.データ分析技術を活用して業務改善やビジネス企画を疑似的にプランニング
a. 具体的な演習テーマをもとに身近なテーマについてワークショップを実施
3.ワークショップ形式による相互学習の機会を通じて思考プロセスの獲得
a. グループワークにより自ら参加・体験、相互学習の機会を醸成
■こんな方におすすめ
・AIの現状や今後、基本となる知識を得て、技術を現場で積極的に活用していきたい方
・AIを活用したビジネス企画に興味がある方
・新規ビジネスの企画の流れや基礎知識を習得したい方
本講座は「データ・AIを活用したプロジェクト企画」に重きを置いた講座・演習を用意しております。
「AIって実際のビジネスにどう活かせるのか知りたい」「自社の業務にAIを導入したいけど、どこから手をつけるべきか知りたい」といった方はもちろん、「AIで何ができるか分からない」「分析経験・スキルがないけど演習は大丈夫かな?」といった方でも安心して受講できるようサポートさせていただきますので、お気軽に受講いただければと思います。
■講座内容
講座内容は以下の通りです。
1.AI・機械学習入門
a. データの価値と設計に必要な予備知識やトレンドの理解を目的とした、講義中心のパート
ⅰ.AI・機械学習領域の歴史的背景から活用事例、技術活用のあらましを紹介
ⅱ.データサイエンスの枠組みとデータ活用のフレームワークPPDACサイクルの紹介
2.ビッグデータ・AI時代のデータ活用
a. データ活用プロジェクトの企画・立案フレームワークを活用・実演するための演習パート
ⅰ.ビジネス課題や現場の声をAIプロジェクトに繋げるためのグループワーク
ⅱ.現場におけるビジネス課題との向き合い方を演習を通じて体験
ⅲ.データ分析プロジェクトの進行ステップのコツを解説
3.データ活用プロジェクトの立案
a. ビジネス現場の頻出課題に即したデータ 活用プロジェクトの企画立案する演習パート
ⅰ.PoCの企画から検証~本番運用をイメージしたデータ活用方法の企画・展開を演習
ⅱ.課題整理からデータの収集の計画立案を体験
ⅲ.ビジネス課題を意識したAIプランニングの一連の流れを体験
■受講者の様子
演習では画像のような企画書のスライドを作っていただくワークがあります。受講者の方の詰まりポイントとしては「④実用検証テーマの検証って何を考えればいいの?」「どんな検証すればいいの?」といった部分かな、と思います。
AIを用いた業務改善案は比較的思いつきやすい感触を持っていますが、「ではその案が運用可能と判断するためには何が必要か?」といった部分は想像しにくい・難しい部分かな、と感じています(慣れの部分もあるかと思いますが…)
実際のグループワークでそんな様子が見られた際は、「実際に運用フローを考えてみる」ようアドバイスしています。
運用フローを考えることで、「運用する際はこう動くよね、だからこの検査が必要になるよね」「自分が使うならこれくらい精度欲しいなぁ」といった部分が具体的に見えてくるため、何が必要なのかがイメージしやすくなるためお勧めです。
もちろん、演習時は適宜ブレインパッドの講師・ティーチングアシスタントがフォローさせていただきますので、あまり身構えずに受講いただけると幸いです。
また、今回の公開講座をはじめ、過去の企業研修時の受講者からの反応は以下の通りです。
・「経営課題をデータやAIを活用した課題に落とし込むプロセスを学ぶことができた」
・「今回はAIビジネスプランナーというお題目の元、AIの知識ではなくビジネス課題を『見つける力』に焦点が置かれていたため自分が弱いと思っている企画力を鍛える事ができたように思う」
・「受講者間でいくつかの予測モデルを立案し、講師から適切なフィードバックを頂けたことは学びになった」
本講座は「データ・AIを活用したプロジェクト企画」に重きを置いていますので、演習を通じて課題から企画に落とし込む力の向上や学びがあったとの声をいただき、何よりです。
■さいごに
いかがだったでしょうか。
昨今は生成AIをはじめ、様々な技術が大幅に進歩し、皆様の業務にも影響を及ぼす時代になりました。昔はAIには出来ない、と言われていたタスクも今では可能になってきています。最近ですと、チューリングテスト(会話した相手が人間かAIかを判断するテスト)をOpenAIが合格した、というのが報じられました。チューリングテストが提案された当初1950年では合格するAIはいませんでしたが、100年もしないうちに、73%という高い割合で人間として判定される段階まで進歩しました。
このように昨今のAIを含めた技術進歩は目覚ましい発展を遂げ、その技術を使いこなす力がビジネスパーソンの必須スキルになりつつあります。是非とも本講座を受講していただき、AIを使いこなす力を身につけてはいかがでしょうか。
また、2025年から実践型DX・AIデータ活用人材育成研修(公開講座)に「AIビジネスプランナー養成講座」をはじめ、「データを価値に変える データ活用セミナー」、「生成AI活用入門セミナー」と新規の講座も加わっております。是非チェックしてみてください。
■次回公開講座のご案内
ブレインパッドは、データ活用に関する実践型DX・AIデータ活用人材育成研修(公開講座)を定期的に開催しています。
リテラシーコースのセミナー受講をきっかけに、自社の課題が明確になる場合もあります。その際は、以下の講座もご検討ください。
■リテラシーコース
・2025年05月12日(月)『データを価値に変える データ活用セミナー』NEW!
・2025年05月13日(火)『生成AI活用入門セミナー』NEW!
■ビジネスアナリスト ベーシックコース
・2025年05月14日(水)~05月15日(木) 『データサイエンス基礎講座』
・2025年06月03日(火)~06月04日(水) 『AIビジネスプランナー養成講座』NEW!
■データサイエンス ベーシックコース
・2025年06月05日(木)~06月06日(金) 『SQLによる集計・分析』
・2025年06月09日(月)~06月11日(水) 『現場で活かせる統計解析実践』
・2025年06月12日(木)~06月13日(金) 『機械学習による問題解決実践』
詳細はリンク先をご確認ください。皆様のご参加をお待ちしております!