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北京オリンピックに関するTwitter分析結果

2022年2月4日から20日まで、北京2022オリンピック競技大会が開催されました。

過去最多のメダル数となり、多くの人々に感動を与え盛り上がりました。
オンラインのSNS上でも盛り上がりをみせていましたので、Twitter上ではどの程度投稿量があり、どのような投稿がなされていたのか分析したいと思います。

Brandwatch Consumer Researchを使用して、2022年2月4日から20日までの「北京オリンピック」や「北京五輪」を含めて投稿されたツイートを収集し、分析を行いました。

なお、本記事は、特定の選手を支持するものではなく、あくまでもツールを使用したソーシャルメディア分析の結果や傾向をまとめたものとなります。ご承知おきください。
 

 

 

目次

北京五輪と平昌五輪の比較
各メダリストの比較
最後に:北京オリンピックをTwitterデータで分析

※ニュース系ユーザーおよびBOT、罵詈雑言が含まれる投稿や短期間に異常な投稿数を行っているユーザー等を除外するように、データクリーニングを行っております

北京五輪と平昌五輪の比較

2018年2月9日から25日まで開催された平昌2018オリンピック競技大会と比較してどのような違いがあるのか、分析を行いました。
* 総投稿量
平昌(2,202,606件) > 北京(2,129,517件) となっており、約7万件の差がありました。
この差はどんな要因からなのか、投稿量の理由を探っていきます。
* 投稿量推移
両五輪とも開会日、フィギュアスケートが行われた中盤(北京:2/10 平昌:2/17)に投稿量が急増しています。
北京はフィギュアスケートの前(2/8)にも投稿量が急増していますが、こちらはフィギュアスケート男子ショートプログラムについて、羽生結弦選手の投稿がなされていました。平昌五輪でのフィギュアスケートに対する投稿数は約36万件と、北京の約21万件と比較して10万以上の違いがあり、その注目度がうかがえます。

逆に閉会日においては、平昌五輪よりも北京五輪の方が投稿数が急増し20万4千件となり、2/10に投稿された18万9千件以上の投稿数となっておりました。閉会式のほか、羽生結弦選手の「春よ、来い」についての投稿が急増したことが原因でした。フィギュアスケートはとても人気であることがよく伝わってくる結果です。

続いて、定性分析を行い深掘りしていきます。

ワードクラウドを確認すると、北京五輪は平昌五輪と比較して「スピード」「ジャンプ」などのワードが表示されていることがわかりました。投稿の内容を確認すると、「スピード」はスピードスケートについて、「ジャンプ」はスキージャンプについて投稿されており、平昌五輪よりも様々な種目について多く投稿されていることが明らかになりました。(「スケート」「ジャンプ」にはフィギュアスケートについての投稿も含まれています)
スピードスケートでは、高木美帆選手が日本女子最多メダル数を獲得したことで注目が集まり、スキージャンプでは、小林陵侑選手が金メダルを獲得したことで注目が集まりました。その結果、多くの投稿がなされたと考えられます。

北京五輪

平昌五輪

投稿のリストを確認してみると、平昌五輪と比較して北京五輪の投稿には、写真がついている投稿が少ないように見受けられました。
コロナウイルスの影響により一般向けのチケット販売が中止になったことで、現地での観戦が難しくなったためと考えられます。

また、 平昌五輪と比較して五輪出場選手からの投稿が少ないことも目立ちました。
(北京五輪:34件 平昌五輪:126件)
中国でスマートフォンを使うこと自体にリスクがあるなど、北京オリンピックならではの事情がある可能性が考えられます。

以上の分析から、コロナウイルスの影響により現地で応援できず、主にテレビや配信で観戦するため、写真をつけた投稿が少なくなった結果、拡散されづらくなっていたと推測されました。

また、影響力のある選手からの投稿も大幅に減少していることから、結果的に今回の総投稿量につながっていると推測されます。

ですが、平昌五輪と比較して大幅に投稿量が減少していない理由は、フィギュアスケート以外の競技でも多数メダルを獲得するなど、選手たちの奮闘によって盛り上がりを見せたためと思われます。

各メダリストの比較

次は、メダリスト、メダル獲得団体競技にデータを絞って分析します。

約156万件の投稿内訳は以下となり、平野歩夢選手(約42万5千件)>宇野昌磨選手(約40万3千件)>鍵山優真選手(約26万4千件) となっておりました。

史上最高難易度の技を成功させ、逆転金となった平野選手、特に人気のあるフィギュアスケートの2選手に注目が集まった形となりました。

ワードクラウドで確認してみると、「金メダル」が含まれる投稿が95116件となり、次いで「平野歩夢選手」(36689件)「日本(30835件)」「銅メダル(26930件)」「銀メダル(26408件)」となりました。

平野歩夢選手の功績や、金メダルのもたらす感動や影響力がとても大きいことを表していると考えられます。

 

最後に:北京オリンピックをTwitterデータで分析

いかがでしたでしょうか。

SNSデータから北京五輪を見てみることで、どのような競技が行われているタイミングで投稿量が増えているのかや、特に注目されていた選手、競技が明らかになりました。
また、北京五輪と平昌五輪で比較してみると、フィギュアスケートの人気ぶりやコロナウイルスの影響なども見え、非常に興味深い分析結果となりました。

Brandwatch Consumer Researchを活用すれば、SNSデータを様々な角度から深堀分析を行うことができます。
今後もBrandwatch Consumer Researchの豊富な機能を使った分析結果をご紹介していく予定ですので、ぜひお楽しみに。
 
 
 

 

 
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