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ブレインパッド、フェリシモのEC在庫管理とカタログ原稿チェックを RPAで自動化し、年間3,000時間を削減

ブレインパッド、フェリシモのEC在庫管理とカタログ原稿チェックをRPAで自動化し、年間3,000時間を削減
-「フェリシモ こびと隊」というオリジナルストーリーを用いてRPAの社内浸透を促進 -

 株式会社ブレインパッドは、カタログ、ウェブサイトを使った通信販売をはじめダイレクトマーケティング事業を行う株式会社フェリシモに、RPA(*1)「ブレインロボ(BrainRobo)」を導入したことを発表いたします。
 これにより、在庫管理やカタログの印刷原稿チェックなどの業務を自動化し、年間約3,000時間の工数削減に貢献しました。

 独自のダイレクトマーケティングで業界内から注目を集め、オリジナリティがある自社企画商品を販売するフェリシモは、かねてより積極的なIT活用に取り組み、業務効率化を目的としたさまざまなITシステムを導入してきました。その結果、個々の業務効率は向上したものの、複数のITシステムを併用することによって生じるシステム間の連携などは人間の手で行うこととなり、その煩雑化と属人化が新たな課題となっていました。
 フェリシモは、この課題の解決とさらなる業務効率化に向けて、ブレインパッドの支援のもと「ブレインロボ(BrainRobo)」を導入し、年間約3,000時間の工数削減を実現しました。
 また、RPAの活用を社内に浸透させるために、ロボットをキャラクター化して「フェリシモ こびと隊」と名付け、社員と共に業務を行う仲間としてRPAを迎え入れるというユニークな取り組みも実施しています。

■属人化していた在庫チェック・受注予測を自動化し、発注ロス率も軽減
 フェリシモの調達部門では、お客様からの受注数を予測するとともに、在庫の過剰や不足を算出する作業を毎日実施していましたが、この業務は重要であるがゆえに属人化が進んできていました。
 そこで、ブレインパッドは、「ブレインロボ(BrainRobo)」を用いて、在庫数の計測とシステムへの入力作業をすべて自動化するプログラムを構築しました。これにより、月あたり約40時間の作業がゼロとなるだけでなく、その時間を仕入れ先との交渉などの人間にしかできない業務に充てられるようになり、調達実績も向上しました。
 加えて、ロボットによる在庫チェック回数を増やすことで受注予測の正確性が増し、発注ロス率が大幅に軽減するという効果も出ています。

■AIによる文字抽出マッチングロジックでカタログ原稿の高精度なチェックの自動化を実現
 商品カタログを用いた通信販売事業において、商品カタログの印刷原稿のチェックは、お客様の欲しい商品を正確に提供するために極めて重要な業務です。このチェック業務では、商品のマスタデータと印刷原稿を照合し、商品名・商品コード・価格等が正しく記載されているかの確認が行われます。作業に慣れた社員でも1商品につき1分は要するため、商品数が300個の場合は5時間かかることとなります。加えて、カタログ1種につき初稿から最終稿まで複数回チェックを行うため、これらのチェックを全て人間が実施するには膨大な工数が発生していました。
 ブレインパッドは、このチェック業務を自動化するべく、原稿のPDFファイルからテキストデータを自動抽出しマスタデータと照合するプログラムを構築しました。この結果、原稿チェックが数秒で自動的に完了できるほか、チェックの見落としがなくなり、業務時間の大幅な削減に貢献しました。
 なお、このテキストデータの自動抽出はOCR(*2)ではなくAI技術による文字抽出とマッチングロジックにより、OCRよりも安価にかつ精度の高いチェックを実現しています。

■株式会社フェリシモ クラスターMC本部 業務基盤グループリーダー 兼 経営企画室 広報部 部長 吉川 貴志様のコメント
 フェリシモは、RPAの導入を検討するにあたり、これまで「Rtoaster(アールトースター、*3)」の活用を通じてその提案力やサポートの手厚さに信頼をおいていたブレインパッドに支援を依頼し、「ブレインロボ(BrainRobo)」を導入しました。
 「ブレインロボ(BrainRobo)」の導入は、業務の効率化だけでなく、現場スタッフが自分自身の業務を見直すきっかけになりました。例えばカタログ作成の自動化においては、属人化から脱却しただけでなく、ルーティン業務から解放された現場スタッフが、カタログのデザインを考えるといった人間にしかできないクリエイティブな業務に時間を使えるようになりました。2020年2月時点では、約30の業務に対してロボットを開発し、うち20前後が業務に組み込まれており、年間の工数削減時間は約3,000時間超にのぼっています。
 また当社は、RPAで稼働するロボットを、同じ目的に向かう仲間として社内に迎えいれています。親しみやすさを出すためにオリジナルストーリーを作り「フェリシモ こびと隊」を結成したのも、社員による発案です。現在は、「この作業は属人化しているから自動化できる」「自分がロボットを作るならこうしたい」といった意見もたびたび出てくるようになり、RPAの活用意欲が高まってきていると感じます。
 今後も引き続きRPAの社内浸透を図り、ブレインパッドの支援のもと、お客様が快適に商品を手にできる環境を作っていきたいと思います。

■株式会社フェリシモの導入事例を公開しています。ぜひご覧ください。
URL:https://rpa.brainpad.co.jp/case/p417/

(*1)RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とは、ソフトウェアロボットによる、主にホワイトカラー業務の効率化・自動化の取り組みのこと。
(*2)OCR(Optical Character Reader、光学的文字認識)とは、手書きの文字や印刷された文字を読み取り、データと照らし合わせて文字を判断し、電子テキスト化する技術のこと。
(*3)「Rtoaster」は、ブレインパッドが開発・提供する最先端のレコメンドエンジンが搭載されたプライベートDMP。株式会社フェリシモにおいて、会員継続率の向上と業務効率化を実行するプラットフォームとして活用されている。(参考:https://www.rtoaster.com/cases/detail17.html


■ご参考情報
「ブレインロボ(BrainRobo)」について 
 「ブレインロボ(BrainRobo)」は、人がPC上で行う作業を自動化するソリューションです。データ入力などの定型業務やウェブサイト情報の収集・調査といった、人が行っていた作業をノンコーディングで自動化・効率化するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)に、ブレインパッドのAIや機械学習技術などを付加することで、人が判断しなければならない高度な業務の効率化も可能にしたものです。これまでのRPAではできなかった画像や自然言語などを対象としたサービス開発を容易にします。

株式会社フェリシモについいて 
本社所在地:神戸市中央区浪花町59番地
設立:1965年5月
代表者:代表取締役社長 矢崎 和彦
資本金:18億68百万円(2019年2月末日現在)
事業内容:ダイレクトマーケティング事業

株式会社ブレインパッドについて 
(東京証券取引所 市場第一部:証券コード 3655)
本社所在地:東京都港区白金台3-2-10 白金台ビル
設立:2004年3月
代表者:代表取締役社長 草野 隆史
資本金:523百万円(2019年12月31日現在)
従業員数:307名(連結、2019年12月31日現在)
事業内容:企業の経営改善を支援するビッグデータ活用サービス、デジタルマーケティングサービス

*本ニュースリリースに記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
*本ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
*本ニュースリリースのPDFはこちらをご覧ください。

以上

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