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本記事は、2025年6月に公開されたオンラインセミナー「小売ECで導入が進む次世代の検索体験 “0件ヒット”からの脱却」の内容をもとにしたダイジェストです。
本セミナーでは、データとAIに強みを持つブレインパッドのシニアコンサルタントが、実際のプロジェクトをもとに、EC検索の改善による体験価値の向上や、OMO戦略・時短ニーズへの対応について詳しく解説しています。
■ ウェビナーでご紹介する内容(ダイジェスト)
本記事で興味を持たれた方は、ぜひセミナー本編動画をご覧ください。以下のリンクから必要事項をご記入いただくと、視聴用URLをお送りします。
小売ECで導入が進む次世代の検索体験 “0件ヒット”からの脱却
■ 本オンラインセミナーの登壇者一覧
※所属部署・役職は収録当時のものです。

■スピーカー紹介
株式会社ブレインパッド
アナリティクスコンサルティングユニット
シニアコンサルタント
福西律子
ブレインパッドに入社後、データを活用したマーケティング支援や新規事業の立ち上げ支援に従事。その後は、実店舗における棚編成最適化AIの活用や、ECにおける商品検索改善のプロジェクトをリードし、小売業界におけるデータ活用支援と成果創出に注力。
2025年1月には、NYで開催されたNRFに参加。記事の執筆やウェビナー登壇も担う。
ECサイトの成果が伸び悩む原因のひとつに、「欲しい商品が見つけられない」という問題があります。多様化するニーズに応え、ユーザー一人ひとりの目的や嗜好に合った商品を的確に、検索結果内で表示することが求められています。
近年ではタイムパフォーマンスを重視する傾向が強まり、検索精度が低いとすぐに離脱されるリスクが高まります。
離脱される例として、「仕事用のカバン」で検索しても、「トートバッグ」や「ブリーフケース」といった形式的な名称では、ユーザーの意図と商品名との間にズレが生じ、うまくヒットしないことがあります。こうしたギャップが、売上や成約につながるチャンスを逃す要因となっているのです。本ウェビナーでは、こうした検索課題の背景と、それを解決する最新のテクノロジーについて詳しく紹介しています。
本記事ではその一部をかいつまんでご紹介しますので、実際にどんなツールで、どのように改善できるのかを詳しく知りたい方は、ぜひウェビナーをご覧ください。
近年では、ユーザーの検索意図を理解する「意味理解型検索エンジン」が登場しており、あいまいなキーワードでも該当商品を適切に表示できる仕組みが実現されています。商品カタログと連携し、「白いメンズのシャツ」や「学校用靴下」といった複数条件を含む自然な検索語句にも対応可能です。
従来は0件ヒットとなっていた検索ワードの多くをカバーすることができ、検索精度の大幅な改善が報告されています。また、クリック履歴や購入履歴をもとにランキングを表示する機能や、ユーザーIDと連携したパーソナライズ検索も備えており、同じ検索語でもユーザーごとに最適化された結果を表示できます。
検索履歴に基づくサジェスト機能、ブランド・価格帯などの条件に応じたファセット機能により、スムーズでストレスのない検索体験を実現できるのも特徴です。
アノテーションエージェントは、文章や画像の文脈を理解できるマルチモーダルAIです。商品に対して、自動的に適切なタグを提案します。使用している担当者によるフィードバックを通じて継続的に精度を向上させることで、人手によるタグ付けに近い精度を実現します。
従来、人手では難しかったデザインや丈感などの詳細なタグ付けをAIが補完し、商品情報をより豊富にすることができます。たとえば、ワンピースの系統や着用シーン、首周りのデザインや丈感など、細かな条件での検索にも対応できるため、ユーザーの検索体験を大きく向上させます。
Rtoaster GenAIは、会話型の検索によって顧客の意図や感情に寄り添い、ECサイトでの体験価値やマーケティングの精度を高めることができる生成AIソリューションです。店員と対話をしているような、曖昧な表現や用途・感情を含む検索にも対応でき、従来のキーワード検索では拾いきれなかったニーズにも対応することができます。
また、商品をカテゴリーごとに提示することで、ユーザーに新たな発見を促すこともできます。検索窓を通じて顧客の本音を把握できるため、より精度の高いマーケティング施策に転換することができます。
Rtoaster GenAIは、まだアルファ版ながらすでに20社以上に導入されており、検索を使っていないユーザーに比べてコンバージョン率が4倍、従来の検索利用者でも約10%の改善がみられています。

■スピーカー紹介
株式会社ブレインパッド
データエンジニアリングユニット
シニアコンサルタント
大森智広
大手小売業で約12年間、BtoCのデジタルマーケティングに携わり、自社メディアの会員獲得やロイヤルカスタマーの育成を担当。現在は総合スーパーや食品スーパーを中心に、約6年間にわたり伴走型の支援を行い、現場経験を活かして実行につながるサポートを提供。
後半ではOMO戦略の強化と店舗・EC連携による売上向上について解説します。小売業におけるOMO戦略の成功には、実店舗の活用が極めて重要な鍵を握っています。戦略を機能させるためにも、基本に立ち返り、次の3点を意識することが重要です。
OMO戦略を強化するための3つのポイントを概要としてご紹介します。より具体的な内容については、本オンデマンドセミナーをご覧ください。
小売ECで導入が進む次世代の検索体験 “0件ヒット”からの脱却
少子高齢化やデジタル化の影響により、小売業における店舗売上は減少傾向にあり、矢野経済研究所の予測※1によると、市場全体で今後約10%の売上減が見込まれています。こうした状況においては、OMO戦略が有効です。店舗の売上減をECやネットスーパーといったチャネルで補完し、全体として売上目標の達成を目指すアプローチ方法です。
多くの企業では、リアル店舗を主軸に、ECやネットスーパーを組み合わせた展開が進められています。
リアル店舗とECの垣根をなくすことが、自社のネットサービス利用を促進する鍵となります。以下のような施策を実施し販路を統合することが重要です。
※1 2030年の小売市場に関する調査を実施(2023年)|株式会社矢野経済研究所
OMO戦略の中核を担うのは、店舗を利用し自店に好印象を持つロイヤルカスタマーです。彼らを自社ECへと誘導することで、他社ECへの流入を防ぎつつ、店舗売上を維持しながら顧客の総購買額(LTV)の向上を図ることができます。
ポイントを共通化することで、店舗とEC間の送客を促進する有効な手段にもなります。
OMO戦略の成功には店舗の協力はが欠かせません。その鍵となるのが、「理解」「技術」「遂行」の3点です。
こうしたポイントを押さえることで、店舗とECの連携を強化し、OMO戦略を成功へ導くことができます。
本ウェビナーでは、次世代の検索体験とOMO戦略を軸に、ECと店舗の売上を向上させるための具体策をご紹介しています。実際のプロジェクト事例を交えつつ、すぐに実践できるヒントを多数お届けしています。
「検索体験の改善」や「データ活用によるOMO強化」に課題を感じている方にとって、課題解決のヒントが満載の内容です。成功のヒントは、現場で積み重ねたリアルな知見にこそあります。ぜひこの機会にご視聴ください。
ブレインパッドでは、OMOやECにとどまらず、小売業の課題解決や売上向上につながる様々なソリューションと、その成功事例をご紹介しています。ご関心のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
本ウェビナーのご視聴はこちらから
小売ECで導入が進む次世代の検索体験 “0件ヒット”からの脱却
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