地方銀行におけるデータサイエンティスト採用活動の実践:静岡銀行5daysインターンシップ実施レポート

公開日
2025.11.19
更新日
2025.11.18

こんにちは、アナリティクスコンサルティングユニットの松澤、田村です。

2025年8月18日〜22日および8月25日〜29日の2週間、静岡銀行は、デジタル技術やデータ活用を実践するデジタル人財の発掘・育成に貢献することを目的とした「5daysインターンシップ データサイエンティストコース」を開催しました。ブレインパッドは、事前の企画・準備から当日の運営までを支援しました。

本記事では、運営に携わった松澤・田村の2名が、実施に至った背景、準備内容、当日の運営体制、そして実施後の成果をご紹介します。

【参考】
ブレインパッドが企画・運営全般を支援する、静岡銀行のインターンシップ、データサイエンティストコースを8月18日~22日に開催

本記事の執筆者
  • 松澤 創一郎
    データサイエンティスト
    松澤 創一郎
    Matsuzawa Soichiro
    会社
    株式会社ブレインパッド
    所属
    アナリティクスコンサルティングユニット
    2024年にブレインパッドに中途入社。前職では、SIerにてLLMを活用した複数のPoCプロジェクトに従事。ブレインパッド入社後は、金融業界でのデータ分析組織の伴走支援に従事し、生成AI活用の推進や実践的な分析アドバイスを実施。
  • コンサルタント
    田村 純
    Tamura Jun
    会社
    株式会社ブレインパッド
    所属
    アナリティクスコンサルティング
    大学院修士課程卒業後、2023年にコンサルタントとしてブレインパッドに新卒入社。 入社後は、小売業界・金融業界のデータ可視化プロジェクトに参加し、分析業務の内製化支援に従事。
本記事の登場人物
  • 鍋田 直也
    Naoya Nabeta
    会社
    株式会社静岡銀行
    所属
    DX推進部データサイエンス推進グループ
    役職
    グループ長
    1994年に静岡銀行入行、伊東支店に配属。富士宮支店を経て現静銀ITソリューション㈱へ出向。システム開発業務、データ分析業務を経験し現在に至る。
  • 太田 雄飛
    Yuhi Ota
    会社
    株式会社静岡銀行
    所属
    DX推進部データサイエンス推進グループ
    2020年に静岡銀行入行、焼津支店に配属。静銀ITソリューション(株)へ出向し、システム開発業務、データ分析業務を経験し、現在に至る。
  • 土屋 宗治朗
    Sojiro Tsuchiya
    会社
    株式会社静岡銀行
    所属
    DX推進部データサイエンス推進グループ
    2021年に静岡銀行入行、審査企画Gに配属。データサイエンス推進グループの前身であるDX戦略推進グループを経て、現在に至る。
  • 中島 裕太
    Yuta Nakajima
    会社
    株式会社静岡銀行
    所属
    DX推進部データサイエンス推進グループ
    2021年に静岡銀行入行、大井町支店に配属。㈱野村総合研究所へ出向し、金融ITソリューション業務を経験し、現在に至る。
  • 塩澤 凜桜
    Rio Shiozawa
    会社
    株式会社静岡銀行
    所属
    DX推進部データサイエンス推進グループ
    2024年に静岡銀行入行、データサイエンス推進グループの前進であるDX戦略推進グループに配属。本部部署および営業店でのOJTを経験し、現在に至る。

開催にいたる背景

静岡銀行では2024年より「データサイエンス統括室」(現在は「データサイエンス推進グループ」に昇格)を専門部署として新設しました。さまざまなデータ分析施策を通じて銀行全体でのデータ利活用の高度化を推進しています。ブレインパッドはこれまで、りそな銀行と共同で、データサイエンス推進グループに伴走し、静岡銀行におけるデータ利活用を支援してきました。これまでの主な支援領域は以下の通りです。

  • データ分析施策の伴走
  • 人財育成プログラムの整備
  • 分析環境の整備
  • 施策プロセスの標準化

【参考】
静岡銀行におけるデータ利活用の高度化に向けた取り組みについて
【前編】静岡銀行のデータ利活用高度化の取り組み-「ビジネスに始まり、ビジネスに終わる」を、「あるべき姿」より「目指すべき姿」を徹底
【後編】静岡銀行のデータ利活用高度化の取り組み-「ビジネスに始まり、ビジネスに終わる」を、「あるべき姿」より「目指すべき姿」を徹底

データサイエンス推進グループは、組織立ち上げ以降、順調に規模を拡大し、多岐にわたるプロジェクトを手がけてきました。この急速な成長に伴い、持続的に組織を支える新たな人財の発掘・育成が喫緊の課題となっています。一方で、求める専門性を持つ学生にとって、静岡銀行にデジタル人財として活躍できるフィールドがあるということがイメージされにくい状況にありました。

さらに、採用市場での競争が激化する中、静岡銀行の取り組みを直接伝え、学生との接点を創出することがより一層求められるようになりました。加えて、学生にデジタル領域での業務やキャリアを具体的に理解いただく機会を設けることにより、短期的な採用活動に留まらず、将来のデータサイエンス業界を担う学生が実践的な学びの場を通じて地域社会の未来に貢献するという、長期的な視点も重視しています。

こうした背景から、銀行のデータサイエンス業務に対する学生の関心を高め、将来の採用へと繋げることを主旨とした、デジタル人財向けインターンシップの開催が決定しました。

そして、我々ブレインパッドは、長年にわたり培ってきた自社でのデータサイエンスインターンシップの企画・運営ノウハウを活かし本プログラムを共同開催するパートナーとしてご協力させていただく運びとなったのです。


事前準備

プログラムの検討

まず、静岡銀行の人事開発グループ、データサイエンス推進グループ、そして我々ブレインパッドの三者で本インターンシップのプログラムの検討を開始しました。

議論の出発点として設定した今回のインターンシップの目的は、「将来の採用を見据えた人財発掘と学生への実践的な成長機会の提供」です。参加学生にどのようなスキルやマインドを身につけてほしいか、最終日に「参加してよかった」と感じるためにはどのような体験が必要かを三者ですり合わせました。

プログラムの骨子には、ブレインパッドが持つデータサイエンティスト向けインターンシップのプログラムを叩き台として活用しましたが、今回は「静岡銀行で働くデジタル人財」の採用と育成を見据え、以下の2点を中心に静岡銀行ならではのコンテンツとしてカスタマイズを加えています。

  1. 銀行業界のドメイン知識や静岡銀行の業務知識のインプット
    データ分析の前提となる銀行特有の業務内容や専門用語について解説する機会を設けました。また、現役のデータサイエンティストから、静岡銀行が定義する「デジタル人財」の役割やキャリアパス、さらには実際の業務で手がけた分析事例などを直接紹介する時間を設けました。
  2. 5daysインターンシップ総合コースのカリキュラムとの連動
    同日程で開催される5daysインターンシップ総合コースと連携し、静岡銀行の概要・企業概要に関する講義や本部ツアー、行員や内々定者との座談会、懇親会といった合同コンテンツにも学生が参加できるようにしました。これにより、専門スキルだけでなく、静岡銀行の企業文化や働く人々の雰囲気も理解できる構成になっています。

以上の検討を経て最終的に、インターンシップのプログラムは5日間の日程で決定しました。序盤の1. 5日は講義によるインプット、残り3. 5日はグループワークによるアウトプットに集中する、という実践的かつ高密度なプログラムとなりました。

講義の設計

プログラム序盤の講義パートでは、静岡銀行での実際のデータサイエンスの業務イメージを伝え、業務で必須となるデータ分析による課題解決のアプローチを習得していただくため、以下の3つの講義を実施することになりました

  • 静岡銀行におけるデジタル人財とは
  • データサイエンス推進グループの取り組み
  • ビジネス課題解決のための分析基礎講座

資料作成と講師は、静岡銀行が「静岡銀行におけるデジタル人財とは」と「データサイエンス推進グループの取り組み」を、ブレインパッドが「ビジネス課題解決のための分析基礎講座」を、それぞれ担当しました。

1. 静岡銀行担当講座の目的と内容

「静岡銀行におけるデジタル人財とは」と「データサイエンス推進グループの取り組み」の2講座は、静岡銀行が目指すDXの全体像とデジタル人財の定義、その中で果たす役割を理解していただくことを主眼としています。

  • 静岡銀行におけるデジタル人財とは
    この講座では、デジタル人財の役割や業務内容、キャリアパスを具体的に紹介することにしました。これは、銀行でのデジタル人財の重要性が高まっていることを伝えるとともに、学生に将来の働き方をイメージしていただくことを目的としています。
  • データサイエンス推進グループの取り組み
    この講座では、データサイエンス推進グループで過去に実施した分析プロジェクトの事例を紹介しました。これにより、銀行での分析プロジェクトにおける課題設定から分析プロセス、手法の選定に至るまでのリアルな流れを学べる構成となっています。

2. ブレインパッド担当講座の目的と内容

「ビジネス課題解決のための分析基礎講座」は、ビジネスでの課題解決の土台となる「課題解決プロセス」を体系的に理解させることを目的としました。本講座では、課題解決プロセスは、目的の明確化・分析・施策立案といった要素で構成され、分析はあくまで目的達成のための一要素に過ぎないことを強調しています。

上記の目的を達成するため、実践に直結する以下の3つの要素を講義の構成に組み込みました。

  • 体系的な思考ツールの習得
    課題解決プロセスの実践に必要な思考ツールとして、ロジックツリーやMECEといったフレームワークを解説します。課題を構造的に分解し、打ち手を網羅的に検討するためのアプローチを習得していただくことが狙いです。
  • 金融ビジネス例題を用いた実践演習
    上記の概念を実践的に理解していただくため、金融業界でのビジネス例題を用いた演習を取り入れました。その際、例題を解くために必要となる銀行のドメイン知識も合わせてインプットすることで、知識とスキルが結びつくように設計しています。
    これにより、学生が銀行業務における課題解決プロセスを、より深く具体的に学ぶことができるようにしました。
  • 実践的な技術の活用
    課題を多角的に見るための分析の切り口、集計方法、そして分析結果を効果的に伝えるための可視化手法まで、実践的な技術を網羅的に取り入れました。

グループワークの設計

グループワークは、講義で得た知識を実践に繋げるカリキュラムです。地方銀行が直面する課題をデータ分析で深掘りし、解決策の立案・提案に至るまでの一連のプロセスを体験していただくことを目的としました。学生には3〜5名のチームで課題テーマに取り組んでいただくようにしました。

今回のテーマは「預金獲得施策立案」です。近年、日本銀行による政策金利の引き上げは、銀行業界全体に大きな変化をもたらしており、特に地方銀行にとっては、貸出金利を上昇させて収益を拡大するための安定した原資として、預金獲得の重要性がこれまで以上に高まっています。こうした背景から、預金獲得をテーマに設定しました。

また、ワークのリアリティを高めるため、2つの工夫を凝らしました。

ひとつは、実務さながらのビジネスコミュニケーションです。今回の施策テーマにおける提案先となる所管部署にクライアント役としてご協力いただきました。部署が実際に抱えている課題について学生が直接ヒアリングを行い、最終報告会では、その課題に対する施策提案のプレゼンテーションを行うようにしました。これにより、学生にも現場で求められる緊張感のあるコミュニケーションを実体験していただけるようにしました。

もうひとつは、本インターンシップ独自の分析用データです。情報保護や機密性などの観点から実データの利用は避け、似た特徴を持ったデータを独自に設計しました。検討の末、顧客特性を反映した架空の個人顧客1万人分の属性データと、入出金取引データ(例:取引日、金額、取引カテゴリ、仕向先金融機関など)を作成し、プライバシーに配慮しつつも、教科書的なデータではないリアルなデータと向き合い、実践的な分析に取り組める環境を整えました。

なお、参加時点での学生のスキルレベルに差があっても本質的な課題解決の議論に全員が集中できるよう、分析用データの量はExcelでも分析可能な範囲に調整しました。

参加者の募集

プログラムの検討と並行し、参加学生に求める人物像と選考基準についても慎重にすり合わせを行いました。

エントリーシートの募集は6月1日から開始しました。当初予定していた開催日程は1クールのみで募集定員は10名程度としていましたが、想定を大幅に上回る大変多くの方からご応募をいただきました。この反響を受け、より多くの学生に機会を提供したいという思いから、急遽翌週に日程を追加し第2クールを開催することが決定しました。


当日の運営

インターン当日は、静岡銀行が全体進行を担い、金融ドメインとデータサイエンス双方の観点から舵取りを実施しました。ブレインパッドは事前準備に加え、当日の運営面でサポートしました。
プログラムは先述の通り、初日〜2日目に、静岡銀行に関する基礎講義および分析基礎講義を配置し、以降はグループワークを中心とする流れです。

講義

講義には、インターンを取りまとめる行員の太田さん、ブレインパッド千葉が登壇しました。短時間でのインプットと翌日以降の活用が求められる中、参加学生は真剣に聴講し、終了後には内容理解を学生同士で確認する姿が見られました。


こうしたフォーマルな講義を行った一方で、初日の夜には総合職コースの学生と合同で、ゲーム形式で投資を学ぶカジュアルなイベントも実施しました。得点を競い合う中で、学生間に活発な交流が生まれました。

なお、この投資ゲームには松澤・田村も参加し、翌日以降のグループワーク開始前に、学生とのカジュアルな関係構築を図る良い機会となりました。

グループワーク

2日目以降のグループワークは、「預金獲得施策の立案」というテーマで実施されました。

基本的に学生主導で進行し、フォロワー(グループワークをサポートする静岡銀行・ブレインパッドの担当者)が必要に応じて議論支援や知見提供を行いました。

講義で得た知識を預金獲得に向けた具体的な分析・施策提案へ落とし込む難しさに加え、長時間の議論の末に導いた結論が後に実現困難と判明するなど、様々な場面で試行錯誤を経験していました。

学生は、進め方の目安として提示したフローに沿って期間内の計画を整理して作業を進めました。一方で、フローの中でも仮説立案や分析結果の解釈などの、思考の深掘りを要するタイミングでは苦戦が見られました。

議論が停滞した場面では、フォロワーが適宜介入して助言しつつも、学生の独創的な発想に過度な干渉をしないよう、静岡銀行・ブレインパッド双方でアドバイスの内容は慎重に検討し、最終的な分析方針や施策案は常に学生自身の発想により決定していきました。

グループワークの様子

また、グループワーク中は学生の背景を活かして議論する様子がしばしば見られました。分析経験の有無や金融領域に対する知見、プログラミング技術、資料作成など、学生の背景は様々であり、各々の強みを活用しながら、テーマに対して、協力しながら議論を進めました。

なお、インターンの会場になっていた施設には、終日利用可能なカフェスペースがありました。グループワークの会議室よりもややカジュアルな雰囲気でコミュニケーションが図れるスペースだったため、時に息抜きをしながら、日中以上に活発な議論が展開され、作業を進めている様子でした。

学生間だけでなく、フォロワーと学生の間での交流も深まり「分析専門の会社ではなく、金融機関で分析担当をやる良さは何か」など学生の様々な疑問に答える場面も見られました。

最終報告

インターンを締めくくる最終報告には、静岡銀行データサイエンス推進グループ長の鍋田様と、施策テーマの提案先となる所管部署のマネージャーと担当者、そしてブレインパッドからは、フィナンシャルインダストリーユニット統括の鵜飼(2週目はフィナンシャルインダストリーユニットマネージャー荻原)がプレゼンの聞き手・質問役として臨席しました。

学生は緊張しつつも堂々と発表し、質疑にも的確に応答しました。フォロワーは、5日間の集大成を同じく緊張しながら見守りました。

最終報告の様子

講評の時間では、弊社鵜飼から「分析で施策対象を特定した際に、具体的な人物像まで解像度を上げてペルソナとして明確に描けているか」というコメントが示され、データから導いた示唆を、誰にどう届けるかまで落とし込む重要性を学生に印象付けました。

最後に、インターンを担当したフォロワー行員が、テーマに対する解答例のプレゼンテーションを実施しました。プレゼン終了後には、学生から分析のアプローチや、施策検討プロセスの設計などに関する質疑やそれに対する回答の時間が設けられました。現場と接点を持つフォロワー自身の分析プロセスや施策提案に触れたことで、参加学生にとって「静岡銀行のデジタル人財」像がより具体的に描ける機会となりました。

振り返り

最終報告の後、担当行員およびブレインパッド社員から学生への振り返りコメントの時間を設けました。学生は今回のインターンでうまくいった点・課題となった点を整理し、今後のグループワークや実務で学びをどう活用するかについてフォロワーから具体的な助言を受けました。

当事者には気づきにくい視点を含む俯瞰的なフィードバックが多く、学生にとって有意義な学習の機会となりました。

実施後の成果

インターン終了後に参加学生から回答いただいたアンケートでは、イベント全体を通じて高い満足度を獲得することが出来ました。とりわけ、初日に実施した分析基礎講座と、2日目以降に実施したグループワークが高い評価を得ています。

学生からの具体的な声としては、

「参加前よりも志望度が高くなった」
「実践的なデータサイエンスの扱い方を学ぶことができ、非常に有意義だった」
「金融をはじめとするビジネスでのデータサイエンスにおいて、実際の分析はほんの一部でしかないことを学んだ」

などの感想が見られ、現場の担当者の視点を踏まえた価値の言語化とストーリー設計に挑んだ経験が、学生にとってデータサイエンスのビジネスへの活用の解像度を向上させ、高い満足度の獲得に繋がりました。

静岡銀行データサイエンス推進グループ インターン担当行員の方からのコメント

本プログラムを主導してくださった静岡銀行データサイエンス推進グループの担当者の方から、インターンを振り返ってのご感想をいただいているので、こちらで紹介させていただきます。

鍋田様

企画段階では参加者が集まるか不安もありましたが、多くの学生の方にご参加いただき、またブレインパッド様の協力もあり無事開催することが出来ました。最終日の発表会では、それぞれの視点や工夫が光る内容となり、運営側も多くの刺激を受けました。今後もこうした取組みを継続・発展させていきたいと考えています。

太田様

前例のない取り組みで担当者として不安もありましたが、企画の初期段階からブレインパッド様にご支援いただいたおかげで、無事2週間走り切ることができました。ご参加いただいた学生の方々からも高い評価を得ることができ、ほっとしています。振り返りやアンケート結果から見えた反省点を生かして今後も取り組みを継続し、より多くの学生のみなさまに地域金融機関で取り組むデータサイエンスの魅力を発信していきたいと思います。

おわりに

今回は、静岡銀行にて開催されたデータサイエンティスト向けインターン実施の背景についてお伝えしました。

振り返ってみると、求める人財に合わせたカリキュラムの検討からデータの調整、当日の分析サポートなど、インターン全体の準備を通じて、静岡銀行・ブレインパッド双方の若手行員、若手社員にとって大きな成長機会になっていたと思います。

また、静岡銀行・ブレインパッド社員間でも通常のご支援よりも長い時間関わることで、より深く関係を構築することが出来たように思います。

今回のインターンを通じて求める最も重要な成果は、参加学生が静岡銀行に入行してくださることであり、その観点で本イベントを評価することは現段階では出来ないものの、参加学生にはデータとビジネスの両面から施策を構想・検証する実践機会を、静岡銀行にはデジタル人財の育成・獲得を加速させる採用基盤を提供することができました。

一方で、データやカリキュラム、インターン中の運営体制など、準備段階や当日での改善点も複数確認出来ました。これらの知見は、今後同様の取り組みを行う機会に活用し、金融領域におけるデータサイエンス人財の裾野拡大と、現場で価値を創出する人財育成に一層貢献してまいります。

本取り組みにご興味のある方は、ぜひ弊社までお問い合わせください。


このページをシェアする

あなたにオススメの記事

株式会社ブレインパッドについて

2004年の創業以来、「データ活用の促進を通じて持続可能な未来をつくる」をミッションに掲げ、データの可能性をまっすぐに信じてきたブレインパッドは、データ活用を核としたDX実践経験により、あらゆる社会課題や業界、企業の課題解決に貢献してきました。 そのため、「DXの核心はデータ活用」にあり、日々蓄積されるデータをうまく活用し、データドリブン経営に舵を切ることであると私達は考えています。

メールマガジン

Mail Magazine