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近年、企業経営においてDX(デジタルトランスフォーメーション)は、避けて通れないテーマとなっています。少子高齢化による労働力不足や顧客ニーズの多様化、グローバル競争の激化を背景に、デジタル技術を活用した業務改革やビジネスモデルの転換に取り組む企業が増えています。
一方で、日本企業の多くはIT導入そのものをDXと捉えてしまい、取り組みが部分最適にとどまっているケースも少なくありません。こうしたなか、注目されているのがCDO(Chief Digital Officer:最高デジタル責任者)という役職です。
CDOは、デジタル技術を活用して企業価値を高めることを目的に、経営戦略とDXを結び付ける中核的な役割を担います。また近年では、AI活用を専門に統括するCAIO(Chief AI Officer)といった新たな役職も登場し、デジタル経営の高度化が進んでいます。
本記事では、CDOの基本的な役割や必要性、日本と海外の設置状況、具体的な業務内容、CIOやCAIOとの違い、求められるスキル、失敗パターン、設置手順までを整理して解説します。DXを「掛け声」で終わらせないためのヒントとして参考にしてください。
CDO(Chief Digital Officer:最高デジタル責任者)とは、AIやIoT、データ活用などのデジタル技術を経営に取り込み、企業全体のデジタル戦略を統括する責任者です。
単なるIT導入にとどまらず、組織横断で変革を進め、ビジネスモデルや価値創出の在り方を変えていく役割を担います。
これは、CDOおよびCDOを目指す人々のためのコミュニティとした、CDO Club(およびその日本版のCDO Club Japan)の説明です。
CDOには、最新のテクノロジーに精通するだけでなく、経営戦略と一体となったデジタル戦略を描き、組織改革を主導するリーダーとしての役割が求められます。企業戦略にデジタルを組み込み、ビジネスモデルそのものを変革するDXが求められる中で、CDOの役割はますます重要になっています。
従来、日本企業ではCIO(Chief Information Officer:最高情報責任者)がIT全般を担うケースが一般的でしたが、DXの本質は「業務の効率化」ではなく「価値創出」にあります。そのため、経営戦略とデジタル活用を結び付ける専任の責任者として、CDOの重要性が高まっています。
PwC Strategy&の2022年調査では、グローバルでCDOを設置する企業が増えており、経営層と密接に関与するCDOを持つ企業ほど、DXの成果が出やすい傾向が確認されています。こうした背景から、CDOは単なるDX推進担当ではなく、経営変革の中核を担う存在と位置づけられています。
参照:「最高データ責任者」実態調査2022 ―世界は「CDO(Chief Data Officer)」をどう見ているか? | Strategy
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CDOが必要とされている背景には、企業におけるDX推進の本格化があります。
DXが組織改革に不可欠であるという認識が広がる中、単にデジタル部署を設置するだけでは不十分になっています。
その結果、組織横断でプロジェクトを主導できるリーダーシップが強く求められるようになりました。CDOの必要性を詳しく見ていきましょう。
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多くの企業では、DX推進において次のような課題に直面しています。
・DXの目的やゴールが不明確で、ツール導入が目的化している
・IT部門と事業部門が分断され、全社的な取り組みになっていない
・現場任せとなり、経営戦略と連動していない
これらの課題は、従来の縦割り組織や部門単位での意思決定構造が原因です。DXは全社横断で取り組む必要があるため、部門を超えて意思決定できるリーダーとして、CDOの存在が不可欠となります。
DXは経営戦略と密接に関わる取り組みであり、現場レベルの改善活動だけでは成果は出ません。経営陣がDXの意義を理解し、意思決定に反映させることが重要です。
CDOは、経営層のビジョンや戦略をデジタル施策に落とし込み、同時に現場の課題やデータを経営にフィードバックする役割を担います。経営と現場、戦略と実行をつなぐハブとして機能する点が、CDOの大きな価値です。
AIやIoT、クラウドなどのデジタル技術の進化によって、顧客接点や価値提供の方法は大きく変化しています。従来からの製品やサービスでは競争力を維持できなくなり、デジタルを前提とした新しいビジネスモデルが求められています。
CDOは、これらの技術を理解した上で、どの技術をどの事業にどう活かすかを判断し、新規事業やサービス開発を主導します。単なる技術導入ではなく、事業成長に直結させる点が重要です。
DXを進めるほど、セキュリティ対策の重要性は高まります。クラウド化やデータ連携が行われ、サイバーリスクも増大するからです。セキュリティ対策はIT部門だけで完結する問題ではなく、企業全体のリスクマネジメントとして捉える必要があります。
CDOはDX推進と並行して、セキュリティポリシーやガバナンスの整備を行って、安全なデジタル活用を実現するようにします。
DXの重要性が広く認識されるようになった現在でも、日本企業におけるCDOの設置率は高いとは言えません。調査結果をもとに、日本と海外におけるCDOの設置状況を比較して見ていきましょう。

IPA(情報処理推進機構)では、DXの取組状況と成果を調査し、結果をまとめています。IPAが公表した「DX動向調査2025」によると、2024年度においてCDOが在籍している日本企業の割合は11.7%でした。2022年度の16.2%、2023年度の14.4%から、年々やや低下している傾向が見られます。
一方で、DXに関する専門部署やプロジェクトチームの有無に目を向けると、専門部署があると回答した割合は、1,001人以上の企業では86.8%と高い水準にありました。しかし、100人以下の企業では、7.4%と低く、企業規模間で差が非常に大きいということがわかります。
参照:DX動向2025について

同じくIPAの「DX動向調査2025」によると、2024年度には、米国で50.5%、ドイツで42.6%の企業にCDOが在籍しているという結果でした。これは、DXを競争力強化の手段と捉え、早い段階から専任の責任者を配置してきたためです。日本との差は非常に大きくなっています。
米国では、企業の半数以上がCDOを配置しており、DXを専門的にリードする体制が整っています。特に、テクノロジー企業や金融機関、小売業など、デジタル化の必要性が高い業界では、CDO設置が一般的になっています。米国企業は、デジタル戦略を競争優位の源泉として明確に位置づけ、そのリーダーとしてCDOを重視しています。
ドイツも、製造業を中心にインダストリー4.0(第4次産業革命)を推進しており、デジタル技術の活用に積極的です。ドイツ企業の4割以上がCDOを設置していることは、欧州においてもデジタルリーダーシップが重要視されていることを示しています。
参照:DX動向2025について

CDO設置率の低さに加え、日本企業が抱えるもう一つの課題が、部門間の協調不足です
IPA「DX動向2025」調査によると、経営者・IT部門・業務部門の協調について、「十分にできている」「まあまあできている」の割合の合計は、日本が約4割であるのに対して、米国が8割弱、ドイツが6割5分程度と差が大きくなっています。
DXは部門単位で完結する取り組みではなく、経営戦略、業務改革、IT基盤が一体となって進められる必要があります。しかし日本では、経営と現場、IT部門と業務部門の間に壁が存在し、横断的な連携が十分に機能していないケースが多いのが実情です。
こうした状況を踏まえると、部門間の利害を調整し、経営視点でDXを統括するCDOの設置は、今後さらに重要性を増す可能性が高いと言えるでしょう。
CIOとCDOの役割が類似しているとは言え、特にデジタルの名を冠するCDOにはデータやテクノロジー活用を主軸としたDX推進が期待されるケースが多いと考えられます。既にCIOを設置していた企業が、DX推進へ力を入れることを発信する目的で新たにCDOを設置することもあります。
いずれにしろ、CDOにはDX推進を実現するリーダーとして、プロジェクトを引っ張っていくことが求められます。CDOが果たす役割を見ていきましょう。
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CDOは企業の経営ビジョンに基づき、DX戦略のロードマップを策定し、DX推進チームを中心となって牽引します。単発のシステム導入にとどまらず、どの事業領域を、いつ、どのように変革していくのかを中長期視点で整理します。
この領域における主な役割は以下の通りです。
・中長期的なDXビジョンの策定
・デジタル投資の優先順位付けと予算管理
・全社的なDXプロジェクトの進捗管理
デジタル活用を通じて、既存ビジネスの高度化や新規ビジネスの創出といった、ビジネスモデルそのものの変革を推進します。
具体的には、データ活用によるマーケティングの高度化や顧客体験の向上に加え、サブスクリプション型やプラットフォーム型ビジネスへの転換などが挙げられます。
主な役割は以下の通りです。
・データ分析に基づくマーケティング活動の高度化
・AI、IoT、クラウドなどの最新技術の導入・活用
・デジタル時代のセキュリティ・ガバナンスの構築
CDOは、社内に散在するデータや業務知見を整理・統合し、データに基づいた意思決定が行える体制を全社で整えていきます。そのためには、部門横断でのデータガバナンスの整備や、データ活用を担う人材の育成が欠かせません。
さらに、失敗を過度に恐れず挑戦を後押しする姿勢や、経験や勘に頼るのではなくデータを根拠に判断する文化への転換を主導することも、CDOの重要な役割です。デジタルを使いこなせる組織へと変えていくため、制度だけでなく文化や人材の変革にも深く関与します。
主な役割は以下の通りです。
・サイロ化したデータの統合・蓄積・活用基盤の整備
・デジタル人材の採用および社員のデジタルリテラシー向上
・変化を恐れない「デジタル文化」の醸成
CDOのほかにも、CIOやCTO、CAIOなど似た名称の役職が多く、違いが分かりにくいと感じる方も多いでしょう。ここでは、それぞれの役職の違いを整理して解説します。
CDOと混同されやすい役職として、CIO(Chief Information Officer:最高情報責任者)が挙げられます。
内閣官房に設置された情報通信技術(IT)総合戦略室によると、CIOは「これまでの情報システムの最適化の役割に加えて、組織や部門を越えて企業グループ全体を俯瞰した、経営の変革を推進する主導的役割が求められる」とされ、CDOとも類似した役割を担います。
実務上は、両者の役割に大きな違いが見られないケースも少なくありません。総務省の情報白書でも、CIOのようなミッションをCDOが担っている事例が多いことを指摘しています。また別の調査会社のアンケートでも、DXの担い手としてCDOおよびCIOの両者に期待する企業が多くなっています。
しかしながら、近年はそれぞれの役職を設置して役割を明確にする動きも広まっています。CIOは、企業の情報システムやITインフラ全般を統括する最高責任者として、基幹システムの安定運用や、IT投資の最適化、セキュリティやガバナンスの確保など、既存業務を止めないためのIT管理を行います。
対してCDOは、デジタル技術を活用して企業成長や競争力強化を実現する役割を担い、業務効率化にとどまらず、新規事業創出やビジネスモデル変革までを視野に入れる役職です。
CAIO(Chief AI Officer:最高AI責任者)は、AI技術の活用を専門に統括する役職です。生成AIや機械学習の実用化が進み、AIを経営資源として戦略的に活用する必要性が高まったことを背景に登場した役職です。
CAIOは、AI活用戦略の立案、AI導入の優先順位付け、AIガバナンスや倫理対応などを担います。一方、CDOはAIに限らず、クラウド、データ、IoT、デジタルサービス全体を統括します。そのため、CAIOはCDOの配下、もしくはCDOと並列で役割分担するケースが多く、CDOがDX全体、CAIOがAI領域を深掘りする関係性が一般的です。

調査でもCAIOはまだ日本では浸透していない状況が浮き彫りとなっています。CDO等のコミュニティを運営する一般社団法人CDO Club Japanの調査では、CAIOの設置率は4%でした。
一方で、AI推進の主責任者をCDOが兼務している企業は41%に達しており、この結果から、日本企業ではCAIOを新設するよりも、CDOがAI領域も含めて担うケースが多いことが分かります。
参照:日本企業における最高AI責任者の設置状況とAI導入・活用の実態把握
CTO(Chief Technology Officer:最高技術責任者)は、技術戦略や研究開発の方向性を担う責任者です。エンジニアリングの視点から、どの技術を採用し、どのように実装するかを判断し、プロダクトやサービスの技術ロードマップ策定、エンジニア組織のマネジメントなどを統括します。主なミッションは、自社の技術力を高め、製品やサービスの競争力を向上させることです。
一方、CDOは「技術をどう使えばビジネス価値を生み出せるか」に責任を持つ役割です。CTOが技術的な最適解を追求するのに対し、CDOは経営や顧客の視点から、事業や組織の変革をどう進めるかを考えます。
両者の違いを端的に言えば、CTOは技術そのものの高度化を担い、CDOは技術を活用して事業をどう変えるかを担う点にあります。
なお、CDOは比較的新しい役職であり、組織構造は企業ごとに異なります。CDO・CIO・CAIO・CTOといった役割を明確に分けず、1人が複数の役割を兼務している企業も少なくありません。
Chief Data Officer(最高データ責任者)は、データの品質管理やガバナンス、データ活用基盤の整備などに責任を持つ役割です。同じく「CDO」と略されることがありますが、Chief Data Officerはデータマネジメントに特化している点が大きな違いです。
DXを本格的に進める企業では、全社のDXを統括するCDOの配下にChief Data Officerを置き、役割を明確に分担するケースも増えています。
CDOには、ビジネスとテクノロジーの両面を理解し、DXを継続的に推進するための幅広いスキルが求められます。
ここでは、CDOに求められる代表的な素質とスキルを整理して解説します。
最新のデジタル技術が自社のビジネスにどのような影響を与えるかを理解し、DXにどう活用するかを判断できる視点が求められます。
クラウド、データ分析、AI、セキュリティなどの主要技術について、原理やビジネスへの影響を把握したうえで、技術選定や投資判断ができるレベルが必要です。また、技術トレンドや倫理面にも目を配りながら、組織変革につなげていく視点も欠かせません。
CDOには、ビジネスとデジタルを橋渡しする視点が求められます。
DXは単なるIT導入ではなく、ビジネスそのものの変革を意味します。売上・利益構造、顧客セグメント、業務プロセスといったビジネス面を理解したうえで、デジタル技術を課題解決や価値創造につなげる役割を担います。
デジタル理解だけでなく、どのビジネス課題に、どのデジタル手段を適用すべきかを設計できる能力が不可欠です。
DXは短期間で成果が出るものではなく、長期的かつ継続的な取り組みが前提となります。そのために組織を変革させるためのマネジメントスキルも欠かせません。
DXは一度で終了するプロジェクトではなく、長期にわたる継続的な取り組みであり、部門間の利害調整、現場の抵抗への対応、人材育成、評価制度の見直しなど、技術以外の課題にも向き合う必要があります。
DXを「一過性の施策」で終わらせず、継続的な変革として定着させる力こそが、CDOに求められる重要なスキルと言えるでしょう。
CDOを設置しても、期待した成果が出ないケースは少なくありません。ここでは、CDOが機能しなくなる代表的な失敗パターンを整理します。
CDOの役職は設置したものの、経営層や管理職がDXを現場任せにしてしまい、具体的な支援や関与はしないというケースは少なくありません。このようなケースでは、DXが形だけに終わってしまうことが多く見られます。
例えば、DXが重要だという理由だけでCDOを配置しても、経営層が具体的な支援や関与を行わなければ、取り組みは前に進みませんし、CDOがDX戦略を立案しても、承認や十分な予算配分が行われなければ、変革は停滞してしまいます。
CDOに必要なのは肩書きではなく、十分な権限と予算、そして経営層からの明確な後押しです。経営層自らがDXの重要性を発信し、各部門に協力を求める姿勢があってこそ、CDOは本来の役割を果たすことができます。
CDOは単独でDXを推進する存在ではなく、経営層の本気度があって初めて機能する役職だと言えるでしょう。
CDOの役割や責任範囲が曖昧な場合、CIOやCTOと職務が重複し、意思決定が遅れる原因となります。
役割が重複して衝突することで、指示が矛盾したり、責任の所在があいまいとなったりして、現場は動けなくなってしまいます。
こうした衝突を避けるためには、DXの目的を明確にしたうえで、各CxOの役割と意思決定範囲を整理することが不可欠です。あらかじめ責任範囲を線引きし、社内に明確に共有しておくことで、現場の混乱を防ぐことができます。
DX経験や経営視点を持たない人材をCDOに任命すると、現場との乖離や形骸化を招きます。CDOには、変革をやり切る覚悟と、それを実行に移す力が求められます。
デジタル技術への理解が不足している場合、適切な投資判断や技術選定ができず、DX施策が場当たり的になりがちです。また、変革を推進する覚悟や権限が不足していると、部門間調整が進まず、組織全体を動かすことができません。
CDOには、デジタルと経営の両面を理解したうえで、変革を最後までやり切る実行力を備えた人材を登用することが重要です。
CDOを効果的に機能させるためには、設置までの進め方が重要です。ここでは、CDO設置の基本となる3つの手順を解説します。
まず、なぜCDOが必要なのか、DXを通じてどのような企業価値を創出したいのかを明確にします。そのうえで、CIOやCTOとの役割分担や連携方法を整理し、CDOの責任範囲と権限を定義します。
目的や役割が曖昧なままでは、CDOの活動は形骸化しやすくなるため、設置前に明確にしておくことが重要です。
CDOは、社内登用と外部招聘のいずれが適切かを検討し、目的達成につながる最適な人材を選定します。社内登用の場合は、自社の業務や文化を理解している点が強みとなるため、必要に応じてDX人材育成を行うことも有効です。
外部から招聘する場合は、実績だけでなく企業文化との適合性も重要な判断基準となります。また、Strategy&が提唱する「CDOの5つの類型」を参考に、自社に最適なタイプを見極めることが有効です。
「CDOの5つの類型」を以下の表にまとめました。
| CDOの類型 | 職務内容 |
|---|---|
| 変革リーダー型 | 組織全体のデジタル変革を主導し、ビジネスモデルの抜本的な見直しを行う。経営戦略とデジタル戦略を統合し、全社的な変革を推進する。 |
| デジタルマーケティング責任者型 | 顧客接点のデジタル化を中心に、マーケティング、セールス、カスタマーサービスのデジタル化を推進する。顧客体験の向上に焦点を当てる。 |
| テクノロジー推進者型 | 最新デジタル技術の導入と活用を主導し、AI、クラウド、データ分析などの技術基盤を整備する。技術面での競争優位性確立に注力する。 |
| データ・アナリティクス責任者型 | データ活用を中心にDXを推進し、データガバナンス、データ分析基盤の構築、データドリブンな意思決定文化の醸成を担う。 |
| イノベーション推進者型 | 新規デジタルビジネスの創出を主導し、スタートアップとの連携、社内ベンチャーの立ち上げ、アジャイルな開発手法の導入などを推進する。 |
Strategy& 「企業の未来とCDO 最高デジタル責任者の5つの類型」を参考に作成
自社がどのタイプのCDOを必要としているかを見極め、それに合った人材を選出することが、成功への近道です。
適切な人材を登用したら、CDOを中心にデジタル戦略の策定と実行を進めます。
市場動向、競合状況、顧客ニーズ、技術トレンドなどを分析し、自社がどのようにデジタルを活用すべきかを明確にしたうえで、具体的なDXロードマップを描きます。
まず、市場動向、競合状況、顧客ニーズ、技術トレンドなどを徹底的に分析し、自社がどのようにデジタルを活用すべきかという戦略を描きます。
重要なのは、実行と改善を繰り返し、DXを継続させる体制を構築することです。CDOの役割は戦略を描くことにとどまらず、それを実行し、成果につなげることにあります。戦略策定から実行、評価、改善というPDCAサイクルを回し続けることで、DXは組織に定着し、企業価値向上につながっていきます。
CDOは、DXを経営レベルで推進するリーダーとして、欧米を中心に設置が進んできました。日本における設置率はまだ10%程度と高くはありませんが、DXに本気で取り組む企業ほど、DXを専任で担う経営層レベルの役職としてCDOを設置する傾向が見られます。
DXは本来、組織横断で進めるべき取り組みであり、事業部門やシステム部門だけで完結させることは容易ではありません。経営層がリーダーシップを示し、社内外に明確なメッセージを発信しながら、全社的な組織変革やビジネスモデルの転換に本気で取り組む覚悟が求められます。
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