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毎日レポートしてきたSnowflake Summitですが、本日で最終日となります。Snowflake Startup ChallengeやJAPANセッションの様子、イベントを通じた人的交流の広がりなど、リアルイベントならではの体験を共有します。
今年で5回目を迎えるSnowflake Startup ChallengeはSnowflake上で構築されるサービスを提供するスタートアップのコンペティションになります。
今年のテーマは「エンタープライズAIの時代における次世代のゲームチェンジャー」です。
またニューヨーク証券取引所(NYSE)との提携により、優勝者には最大$1Mの投資とニューヨーク証券取引所の開場ベルを鳴らす機会が提供されます。
審査員はBenoit Dageville(Snowflake Co-Founder)、Denise Pearson(Snowflake CMO)、John Herrick(NYSE CPO)、Sarah Guo(Conviction FounderかつOpning Key NoteにおけるSam Altman氏との対談のファシリテーター)の4名と豪華でした。
過去の優勝者であるHouseware社は既にバイアウト済みであり、このチャレンジの良いところについて、
と、コメントしていました。
これまで勝ち上がってきたトップ3のファイナリストによるピッチがありましたので、簡潔にですがご紹介させていただきます。
ターゲット課題/市場
2022年にはサイバー犯罪によって世界で10兆ドルの損失が発生すると予測されており、最も差し迫った課題として認識しています。特にAIを活用したサイバー攻撃の増加と既存のセキュリティツールの限界があり、従来の手法(ルールベース/MLベース)のサイバーセキュリティツールをすり抜け、大規模な誤検知が発生しています。
ソリューション
「Log LM(ログ言語モデル)」と呼ばれるログを根本的に理解するモデルを構築しています。オンライン検出で誤検知率を1%未満に抑え、新しい環境に5〜10分で適応できます。これは、従来3〜4ヶ月かかっていたプロセスであり、従来と比べ大きく進化しています。
ターゲット課題/市場
Legacy業界にとって、データとAIがビジネスユーザーにとって利用しにくい現状として、ひとつの質問に答えるのに15のプラットフォームが必要なことや、単一部門と連携する単一ソリューションが機能しなくなっていることを挙げています。
ソリューション
物流業界にフォーカスした「Fleet Sense AI」というサービスにより、車両の故障を予測し、車両の道路外時間(vehicle off-road time)を平均30%削減します。この中には、経営幹部向けのライブレポート用のSmart Insightsと、修理を予約するためのSmart Repairが含まれています。
ターゲット課題/市場
開発者やプロダクトマネージャーが、カスタムデータパイプラインの構築や機密データのエクスポート、別のSaaSツールの購入なしにABテストを実施することの難しさに直面しています。AIとMLのワークロードにおけるライブテストの欠如が伺えます。
ソリューション
Snowflakeネイティブアプリとしてのみ利用可能な唯一のABテストプラットフォームを提供します。
今回は2. Luminixが優勝し、Benoit Dageville(Snowflake Co-Founder)氏は、下記をポイントとして挙げていました。
当社が感じたこととして、Snowflakeがそもそも目指しているエコシステムやマーケットプレイスなどがしっかり成長しており、Snowflake自体がハブ役になっていることは、素晴らしいと評価しております。
本日は日本の参加者向けに「Japanセッション」と呼ばれるプログラムが用意されました。今年のSummitは全体で2万人以上の参加となり、そのうちアジア(APJ)で750人以上、またそのうち日本からの参加者が300人以上と、アジアの中でも日本からの参加者が非常に多かったようです。
そのためJAPANセッションという形でセッションが用意され、SnowflakeCEOの登場や、今回のSummitにおけるアップデート内容のまとめが日本語で行われました。
ある程度のアップデート内容は押さえているつもりでしたが、網羅的に説明していただいたため、一部漏れていた部分にも気づき、Summitを振り返る良い機会となりました。
Summitでの発表内容はSnowflake公式ブログにて日本語でも公開されているので、興味がある方はぜひご覧ください。
【参考】
https://www.snowflake.com/ja/blog
イベント終了後は、会場近くのガーデンで料理や飲み物が振舞われました。快晴で夕方の気持ちいい空気と陽気な音楽の中、みなさんリラックスして楽しんでいました。
私たちも最終日ということで楽しませていただきました。今回の4日間の記事はこちらのメンバーでお届けしました。
ちなみに、こちらの写真は現地で偶然お会いした日本企業の方に撮っていただきました。
写真を撮りあった後、日本に帰ってから飲みに行く約束をし、Snowflakeコミュニティ上でも連絡先を交換したりしました。こういった出会いができるのも現地参加ならではだと強く感じました。
写真には残せなかったですが、Snowflakeカラーである水色のクッキーやケーキもありました。
最終日には記念としてTシャツが配布され、さらにSummitのアンケートに回答すると、Snowflakeのマスコットキャラクター「Snowflake the Polar Bear」のぬいぐるみも頂くことができました。
また、出展ブースではさまざまなノベルティを手にすることができ、なかにはSnowflake公式グッズを再度購入するメンバーの姿も。毎日なにかしらのお土産を手にしながら、最終日まで充実した時間を過ごすことができました。
4日間通してSnowflake Summitの様子をレポートしてきましたが、この熱狂が伝わっていれば幸いです。味わってみたい方は、ぜひ来年のSummitでお会いしましょう!
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